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私立中高進学通信

2022年11月号

これからの国際交流

高輪中学校

言語だけでなく文化や国際交流も学ぶ
自ら探究するマケドニアサークル

マケドニア語講座 この日の講座では、マケドニア語の文法をテキストで学んだ後、マケドニア人講師が英語で解説する動画サイトを視聴しておさらいしました。生徒たちはマケドニア語の習得だけではなく、英語をツールとして使う力も伸ばしていきます。

マケドニア語講座
この日の講座では、マケドニア語の文法をテキストで学んだ後、
マケドニア人講師が英語で解説する動画サイトを視聴しておさらいしました。
生徒たちはマケドニア語の習得だけではなく、英語をツールとして使う力も伸ばしていきます。

「自分の持っている能力を磨き、自分の人格を成長させていく」自主堅正を校訓とする同校には、生徒が自主的にマケドニア語を学ぶ「マケドニアサークル」があります。大使館と交流も行う同サークルについてご紹介します。

自分たちで情報を集め
互いに教え合って外国語を学ぶ
英語で書かれたテキストを使って、生徒とマケドニア語を学ぶ青山先生。英語で書かれたテキストを使って、生徒とマケドニア語を学ぶ青山先生。

 自分の意志で自分を戒め正す「自主堅正」を校訓に、生徒の自主自立を促し、成長を見守る教育をモットーとしている同校。そのような環境から、同好の士が集うサークル活動も活発に行われています。

 東ヨーロッパのバルカン半島中央部に位置する北マケドニア共和国の公用語・マケドニア語を学ぶ「マケドニアサークル」もその1つ。発足のきっかけは、英語科の青山知喜先生からの声かけによるものでした。

「コロナ禍で海外体験学習を行うことができなくなり、生徒たちが生の英語に触れる機会を作るために、オンライン英会話の導入を考えました。まず自分で実践したところ、マケドニア人の先生と知り合いました。そこでマケドニア語を教わってみるととても面白くて、生徒たちに『一緒に勉強したい人はいませんか?』と聞いたところ、15人が集合。そうして2021年の春にスタートしました」(英語科/青山知喜先生)

 発起人の青山先生もマケドニア語については初心者。サークルでは「生徒と共に学んでいる状態」だと言います。そして、そこで発揮されるのは同校の「自主堅正」の精神。というのも、日本にはマケドニア語の教材がほとんどありません。そのため先生が入手した英語で書かれたテキスト以外は生徒たちが情報を集め、互いに教え合ってマケドニア語を勉強しています。

「英語は言語習得のツール」
そう実感することで英語を学ぶモチベーションが向上

 さらに生徒たちの探究心は言語だけではなく、マケドニアの文化や歴史、周辺各国へも広がっています。

「北マケドニア共和国の音楽や料理、周辺地域の言語など、生徒たちは興味を抱いたことを突き詰めて調べ、自分で得た情報をみんなに伝えて共有し合い、どんどん知識を吸収しています。一方的に教えられるのではなく、自分たちで習得していく過程は、彼らの人間的な成長にもつながっているのではと感じています」

 また、この経験は英語の上達にもつながると青山先生は微笑みます。

「テキストを読む時も、マケドニア語講座の動画を視聴する時も、英語の知識が必要です。英語をツールとして使う経験は、言語を学ぶためのモチベーションになります」

 北マケドニア共和国大使館との交流も生まれ、知識と世界を広げている生徒たち。持ち前の探究心で「豊かな学力と自主精神」を身につけています。

大使館訪問
2021年6月11日、北マケドニア共和国大使館を初めて表敬訪問。クリスティーナ・ストイチェヴスカ臨時代理大使と、学習を始めたばかりのマケドニア語と英語を用いて交流をしました。2021年6月11日、北マケドニア共和国大使館を初めて表敬訪問。クリスティーナ・ストイチェヴスカ臨時代理大使と、学習を始めたばかりのマケドニア語と英語を用いて交流をしました。
2022年4月27日、北マケドニア共和国大使館へ2回目の表敬訪問。生徒一人ひとりがゴラン大使にマケドニア語でインタビューを行い、マケドニアのWebニュースでも紹介されました。2022年4月27日、北マケドニア共和国大使館へ2回目の表敬訪問。https://www.youtube.com/watch?v=TiGKdtqVj0g
生徒一人ひとりがゴラン大使にマケドニア語でインタビューを行い、マケドニアのWebニュースでも紹介されました。生徒一人ひとりがゴラン大使にマケドニア語でインタビューを行い、マケドニアのWebニュースでも紹介されました。
文化祭展示

 2021年11月に開催された学園祭「高学祭」では、マケドニア語や北マケドニア共和国を紹介する展示を行いました。

異文化の食を体験

 バルカン諸国の食卓に欠かせないパプリカとナスのペーストをみんなで試食。

文化祭大使訪問
2021年12月2日、北マケドニア共和国のゴラン・ツェコフ大使が来校。マケドニア語で説明をしながら、「高学祭」の展示をご案内しました。

 2021年12月2日、北マケドニア共和国のゴラン・ツェコフ大使が来校。マケドニア語で説明をしながら、「高学祭」の展示をご案内しました。

相手国の文化を知る重要性を
実感しています
I・Sさん(高2)I・Sさん(高2)

 もともと言語に興味をもっていましたが、東ヨーロッパやキリル文字を使う言語はサークルに参加するまでまったく知りませんでした。でも、勉強を始めるととても興味深く、面白いです。大使館訪問で大使と話したことも良い経験になりました。将来は世界を舞台に活躍したいのですが、相手と交渉する際には、専門分野の知識だけではなく、相手国の文化を知ることも大切だということを実感しました。


将来の夢に役立つ
良い経験ができています
Ik・Sさん(高2)Ik・Sさん(高2)

 英語とは違う言語を学びたいという思いがあったので、良い機会だと考え参加しました。仲間と探究しながら学んでいるのでとても楽しいです。また、言語を学ぶことをきっかけに、マケドニアやその周辺の国々の文化や歴史などいろいろなことにも興味がわいてきました。将来は演劇業界で働きたいのですが、すべての体験が役立つ職業だと思うので、そのためにも良い経験ができていると思います。


言語をきっかけに
たくさんの経験をしています
I・Hさん(高2)I・Hさん(高2)

「他にはない、珍しい活動ができる」と思って参加しました。英語とは違う言語が学べることにも魅力を感じました。言語は文化とつながるので以前から興味がありましたが、実際にマケドニアの食に触れたり、映画を観たり、大使館を訪問したりとさまざまな経験ができるので、とても楽しいです。オープンキャンパスで大勢の人を前に、大使館を訪問した話をする機会も得られて、たくさんの経験ができています。

進学通信 2022年11月号
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