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私立中高進学通信

2026年1月号特別企画

歴史と進化を重ねる伝統校

玉川聖学院中等部

信仰という名の優しさに育まれ
“誰もが栄える”

創立75年
学院長/安藤理恵子先生学院長/安藤理恵子先生

 本校の礎は1950年、キリスト教の指導者であり牧師であった谷口茂壽先生の強い信仰によって築かれたものです。戦後の混乱期、谷口先生が私立の女子校から、経営の再建を委ねられたことが発端でした。思慮を重ねて祈るなか、谷口先生の頭に浮かんだのは、『その人は、水路のそばに植わった木のようだ。時が来ると実がなり、何をしても栄える』との旧約聖書の一節でした。この“水路のそばに植わった木”を「多摩川のそばにある学校」と解釈し、聖書を学ぶミッションスクールとして再出発させる決意を固めました。戦時中にキリスト教会が果たせなかった役割を深く後悔し、戦後の日本社会を立て直すためには、女性がもっと学び、倫理性を持つことの重要性を考えたのです。

 本校には信仰の表れとして、伝統の礼拝と終礼が根づいています。毎朝の礼拝で心を神様に向けるときが本校の一日の始まりです。谷口ホールを包み込む美しいパイプオルガンの音色に、心が目覚めていく時間です。ミッションスクールの多くが、カリキュラムの関係で礼拝時間を短縮する昨今ですが、本校では毎朝20分間の礼拝を守り続けています。そして、クラスごとに行う終礼では讃美歌を歌い、生徒は友人が聖書から語る今の思いを聴こうと静かに耳を傾けます。今日一日を神様に感謝するとともに、互いの心の成長を知る貴重な時間になっています。

 本校の教員の約8割はクリスチャンです。教員として信仰者として心がけているのは、生徒一人ひとりを心から大切にするということです。例えば、生活指導において叱った後のフォローを一生懸命に行えば、生徒の心には、やがて親の苦労や痛みへの理解が生まれることでしょう。思春期の女子は、身近な人からの愛や期待をつかみ損ねてしまうことがありますが、礼拝を通して、また教員の言葉を介して、人ではなく“神様”からの思いとして大切な倫理観を受け取ることができるのです。生徒には生かされている人生と、誠実に向き合ってほしいと願っています。

キリスト教の人間観を土台とした
『総合科人間学』

 玉川聖学院には、高1と高2が受講する『総合科人間学』という総合学習の授業があります。

「キリスト教的人間観を土台とした総合科人間学は、1993年に設置されました。その名のとおり『人間そのもの』を学んでいきます。高1では、『今、ここにいる私』をテーマに、自分の存在と他者との関係を考察していきます。高2では、『人生の四季を生きる』をテーマに、人間の生から死までを真摯に考えていきます」(安藤学院長先生)

 長い人生の中で幾度も巡り来るであろう“四季”を、どう生き抜いていくのかと自らに問う姿勢は、10代の生徒たちにとって大きな価値があると安藤学院長先生は強調します。

「特に高2の後半では人生の“冬”、すなわち“死”という非常に重いテーマを扱います。死の重さと向き合うことは、真剣に生きるということです。ゲストとして牧師を招き、近しい人が亡くなったときの受け止め方について話を聞く場もあります。先人たちが遺した“死”に関連する文章を読み、友と語り合う時間も貴重です。多感な年頃の生徒たちにある、不安やモヤモヤした感情に言葉を当てはめていく、本校独自の学びです」

 人間学を通して当てはめた言葉は、まさに生徒一人ひとりの魂の言葉となって人生の四季を彩ります。人間学でまとめた思い出のノートを、人生の原点に位置づける卒業生も少なくありません。「人間」そのものを見つめるこの学びは、玉聖の“らしさ”なのです。

30年以上の歴史を重ねる『総合科人間学』。キリスト教の世界観に立ち、現代社会で軽視されがちな「人間」そのものを見つめていきます。30年以上の歴史を重ねる『総合科人間学』。キリスト教の世界観に立ち、現代社会で軽視されがちな「人間」そのものを見つめていきます。
珠玉の言葉が散りばめられた人間学のノート。珠玉の言葉が散りばめられた人間学のノート。
寄り添うことで自己を知る、
高齢者と過ごすクリスマス

 玉川聖学院では、「心の教育」と「体験を通した学び」を大切にしています。とりわけ後者は、人との出会いを重視する環境の中から生まれるものと明確に位置づけており、クリスマスの時期に高齢者福祉施設『新生会』(群馬県高崎市)で実施している『榛名新生会クリスマス1泊訪問』もその一つです。

「歴史は長く、半世紀近く続く取り組みです。本校らしいといわれるこのこだわりの行事には、毎年多くの中高生が自主的に参加しています。クリスマスの讃美歌を歌いながら、時には耳の遠い方に向けた手話讃美も取り入れながら、人生の先輩方と聖夜の歓びを分かち合い、自然豊かな榛名で穏やかな時を過ごします」(安藤学院長先生)

 年代の壁を越え、ただ目の前の人の心に寄り添うことにより、生徒の中に新しい心が芽生えるといいます。

「自分の存在を喜んでくれる他者がそこにいるからです。それはまた“自分にもできる”という自己肯定感の醸成につながり、人格形成の大きな土台になるものです。居心地の良さに安心感を覚え、中学から高校まで必ずクリスマスの時期に参加する生徒もいます。同じ場所で行われる夏のワークキャンプにも参加し、親しくなった高齢者との交流を重ねる生徒もいます。他者との関わりの中で生じる貴重な体験となっています」

手作りのプレゼントを手渡す生徒。相手に寄り添うことで、自分も励まされていることを知る、クリスマスの優しい世代間交流です。手作りのプレゼントを手渡す生徒。相手に寄り添うことで、自分も励まされていることを知る、クリスマスの優しい世代間交流です。
60周年を記念して作られた『ありのままの私を愛して』を披露する生徒たち。励まされる心の歌として入所者からも人気があります。60周年を記念して作られた『ありのままの私を愛して』を披露する生徒たち。励まされる心の歌として入所者からも人気があります。

[沿革]

1950年(昭和25年) 谷口茂壽先生によって玉川聖学院が創立
1965年(昭和40年) 創立15周年記念式典。校舎建築(旧校舎)ほぼ完成
1973年(昭和48年) 谷口茂壽先生逝去。フィリップ・キンレイ学院長就任
1980年(昭和55年) 現在に続く学校行事、校外授業の形が整う
1984年(昭和59年) 体育館、谷口記念礼拝堂完成
1990年(平成2年) 創立40周年。中高一貫体制完成
1999年(平成11年) バーナード・バートン学院長・理事長就任
2000年(平成12年) 創立50周年。ホームルーム棟完成
2004年(平成16年) 新校舎全面完成
2011年(平成23年) 学習センター完成
2013年(平成25年) 安藤理恵子学院長就任
2025年(令和7年) 75周年記念式典
創立時の校舎

創立時の校舎

玉川聖学院中等部  

〒158-0083 東京都世田谷区奥沢7-11-22
TEL:03-3702-4141

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