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私立中高進学通信

2021年12月号

中1の始め方

安田学園中学校

週2回の朝テスト・補習で
弱点をその日のうちに克服

中1は週2回、授業前の15分間を使って習熟度チェックテストを実施。
合格点に達しなかった生徒には放課後、補習と再テストを行います。
つまづきを放置しない学習指導の積み重ねにより、中学3年間で半数以上の生徒が大幅に学力を向上させています。

「学び力伸長システム」や「ステージ制」を取り入れ、学校完結型の学習環境を整える同校。きめ細かなサポートで中1生のスタートを支えています。

その日のうちに採点・補習
朝の習熟度チェックテスト

 2014年に共学化し、志望大学に合わせたコース制を導入するなど大きな学校改革を行い、2021年は国公立・早慶上理ICUへの合格者数最多を記録した同校。その大きな飛躍を支えているのが “つまづきを放置しない学校完結型学習”です。その取り組みのひとつが中1から実施している週2回の数学と英語の「習熟度チェックテスト(朝テスト)」です。

「授業内容に即した小テストを授業前に行い、その日のうちに採点して返却します。合格点に達しなかった生徒は放課後、補習と再テストを受け、必要な生徒には個別指導を行います。間違えた部分をその日のうちに理解することで、弱点を残さず定着率を高めていきます。個別指導では、確実に理解できるまでじっくりと教えています」(数学科・ステージⅠ主任/柴沼孝幸先生)

 これにより、生徒はわからない箇所を残さず次の学習へと進むことができ、また、再テストを受けずに済むよう、毎日の復習をしっかり行う習慣が定着します。

「数学と英語はわからないまま放置すると取り戻すのが大変です。 “弱点をその日のうちに克服する”ことに重点を置き、学校一丸となって取り組んでいます」

進路相談もできると好評
卒業生によるチューター制度

 また、放課後学習の一環として、高校で実施している「チューター制度」が、今年度より中学でも本格的に始動しました。

「本校の卒業生である大学生が、週2回1時間半、生徒の学習をサポートします。担任教員が教材を指定して参加を促すこともありますが、基本的には自由参加で、宿題を持ち込んでわからない点を質問する生徒が多いですね。お兄さん・お姉さんに教えてもらう感覚で、和気あいあいと取り組んでいます」

 学習面以外にも、進路や学校生活の悩みを相談したり、大学の情報を聞いたりと、年齢の近い大学生だからこそのコミュニケーションがとれるのもチューター制度の魅力。「現役大学生から進路アドバイスがもらえる」と、保護者からも好評のようです。

時間管理能力を高め
効率的な学習を促すスコラ手帳

 このような、日々の学習に大切なのがスケジュール管理。同校ではオリジナルの時間管理ツール「スコラ手帳」を入学時に生徒に配布し、その日の予定と振り返りの記入を義務付けています。見開きで1週間分となっており、1日のタイムラインを1時間単位で記入できるのがポイント。勉強や部活動などに費やした週の合計時間が一目でわかります。

「自分の時間の使い方を可視化し、把握することで、たとえば『日曜日に部活動の大会があるから週の初めに勉強時間を多めにとろう』など、計画的にスケジュールを立てるようになります。最初は慣れない中1生も、毎日続けることで、自分で予定を立てる習慣が身につきます。効率的に時間を使うスキルは、今後の人生においても大きなアドバンテージとなるはずです」と柴沼先生は話します。

 担任が週に1度チェックし、フィードバックを添えて返却することになっており、双方のコミュニケーションツールとしても機能しています。

「学習面・生活面において生徒の状況を把握できるので、より細かなサポートができるのも大きなメリットですね」

 こうした取り組みを含め、大きな改革に舵を切って10年。今年度の合格実績を見れば、その結果が着実に成果となって表れていることがわかります。同時に、課外活動やオンライン国際交流プログラムなど、多角的なアプローチで、グローバル社会で活躍できる人間力を磨くことに注力しているのも同校の魅力です。

「今年度より、学年を超えた連携で、成長段階に合わせた指導を行う『ステージ制』を導入しました。より充実したサポート体制で、中1生に最適な学習環境を提供しています」

「質問しやすい」「学校生活の悩み相談や進路相談もできる」と、生徒・保護者から好評のチューター制度。親身に後輩のサポートをしてくれるのは同校の卒業生。皆、愛校心にあふれています。「質問しやすい」「学校生活の悩み相談や進路相談もできる」と、生徒・保護者から好評のチューター制度。親身に後輩のサポートをしてくれるのは同校の卒業生。皆、愛校心にあふれています。
見開きページに1週間の予定を記入するスコラ手帳。右ページには「今週の目標」「うまくいったこと」「うまくいかなかったこと」「今後に向けて」などの欄が設けられており、振り返りを書き込みます。見開きページに1週間の予定を記入するスコラ手帳。右ページには「今週の目標」「うまくいったこと」「うまくいかなかったこと」「今後に向けて」などの欄が設けられており、振り返りを書き込みます。
中1の6月に実施する「野外探究・生物」では、上野公園で動物を観察し、疑問提起・議論をし、学びを深めます。入学してまもない中1生の交流を深める場ともなっています。中1の6月に実施する「野外探究・生物」では、上野公園で動物を観察し、疑問提起・議論をし、学びを深めます。入学してまもない中1生の交流を深める場ともなっています。
学習面だけでなく
人間教育にも力を入れています
数学科教諭・ステージⅠ主任 柴沼孝幸先生数学科教諭・ステージⅠ主任
柴沼孝幸先生

 道徳の時間には本校の創立者・安田善次郎翁の教えを説いた「生き方の探究」を読み、意見交換・考察を行います。「なぜルールを守らなければならないのか」という問いに「そのルールができた背景を知ることから始めるべき」と、本質を突いた意見を述べる生徒もいて、深い学びの場となっています。

細やかなコミュニケーションで
新入生と保護者の不安を解消
英語科教諭 鈴木陽子先生英語科教諭
鈴木陽子先生

 コロナ禍に入学し、大きな不安を感じていた中1生。勉強の仕方を細かく伝えたり、年間目標を立ててもらうなど、オンライン上でもていねいなコミュニケーションを心掛けました。対面授業が始まった6月には二者面談を行い、生徒の状況をヒアリング。保護者ともオンラインコミュニケーションツールを活用し、月に1~2度クラス便りを公開しました。コロナ禍だからこそ家庭との連携をより大切に、きめ細かな情報共有を行っています。

進学通信 2021年12月号
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