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私立中高進学通信

2021年12月号

これからの国際交流

春日部共栄中学校

他国と自国の文化を比較しながら
グローバル感覚や英語力を育む
カルチュラル・エクスチェンジ(文化交流)

今年の『K-SEP』ではワークショップのほかに、留学生たちとお互いの文化を紹介し合う時間が設けられています。
空手を習っている生徒は、留学生8名のリーダーであるオーストラリア出身のジャロ先生に空手の型を教えました。

今年の『K-SEP』ではワークショップのほかに、留学生たちとお互いの文化を紹介し合う時間が設けられています。
空手を習っている生徒は、留学生8名のリーダーであるオーストラリア出身のジャロ先生に空手の型を教えました。

世界のリーダーを育てるために、本物に触れる教育を実践する同校。今年は8名の留学生たちを講師に迎えた『K-SEP(共栄サマーイングリッシュプログラム)』を中3で行いました。

生徒が世界各国の留学生8名と英語でふれあう

『K-SEP(共栄サマーイングリッシュプログラム)』とは、カナダの大学生たちを講師に招く10日間の“国内留学"。同校のグローバル教育の柱の一つであり、バンクーバー語学研修とともに中学英語教育の集大成です。毎年7月に中3生がグループに分かれ、大学生から与えられたテーマをもとに研究を行い、最終日にはその成果を英語で発表します。ここで得た経験が、夏休みに希望者を対象に実施される約3週間のバンクーバー語学研修で活かされるのです。

 しかし昨年の『K-SEP』は、コロナの影響により大学生が来日できず、中止となってしまいました。そこで今年は例年とは違う形式で『K-SEP』を実施することになったのです。英語科の赤松美由紀先生にお話を聞きました。

「留学をサポートするJAAC日米学術センターという団体に相談したところ、8名の留学生が講師として本校に来てくださることになりました。日本の国立大学・大学院で学んでいる優秀な方々です。出身国は、スロバキア、アゼルバイジャン、エジプト、ナイジェリア、ザンビア、シエラレオネ、インドネシアです」

最終日にプレゼンテーション最優秀グループを決める

 今回の『K-SEP』は、7月5日から9日までの5日間。1〜6限目までのすべての授業をこのプログラムにあてました。同校の中3は4クラス。その1クラスを半分に分け、1名の留学生が担任を務めます。さらにその半分を3名から4名のグループに分け、ワークショップの準備へ。ワークショップにはグループ担当の留学生だけでなく、留学生全員が順番に参加します。そして留学生が出身国について語った後、生徒が詳しく聞きたいことやグループで決めた「祭り」「ファッション」「学校生活」などのテーマに関する質問を英語でインタビュー。こうして耳にした留学生の話をもとに、グループで日本の文化についても調べ、違いを語り合います。そして比較する国を3つ選んで、スライド資料を作成し、プレゼンテーションを準備します。

「最終日に、教室で各グループがその成果を英語で発表するプレゼンテーション・セッションを行いました。そこで、優秀グループが4組選ばれます。続いて、至誠館(体育館)に移動し、選ばれたグループが大型スクリーンの前で再度プレゼンテーションをして、最優秀グループが決められたのです」

『K-SEP』終了後は、どの生徒の表情も達成感で輝いていたそうです。

リーダーと留学生たち

 生徒にはリーダーのジャロ先生を含む9名一人ひとりの出身国や趣味、日本で学んでいること、日本の好きな場所や言葉、お菓子などが英語で詳しく記されたテキストが手渡されます。

ワークショップ

 一橋大学で商学や経営などを学ぶウルヴィアさんから、出身国のアゼルバイジャンについて話を聞く生徒たち。その後、生徒は英語によるインタビューの内容を考えていきます。

カルチュラル・エクスチェンジ(文化交流)

 東京大学でエンジニアリング(工学)を専攻するインドネシア出身のアイニさんが、同国の踊りを教えてくれました。座ったままで手だけを動かす珍しい踊りです。

プレゼンテーション・セッション

 最終日に教室でプレゼンテーションを行う生徒たち。写真のグループは、日本の朝食で何が好きかを留学生にインタビューし、日本の食生活との違いについて発表しました。

バンクーバー語学研修

 毎年カナダのバンクーバーで実施される約3週間の語学研修。前半は大学寮に寄宿しながら英会話を学び、後半は現地の家庭にホームステイします。コロナ収束後に再開される予定です。

世界各国の方々との交流を通して
生徒は視野を広げ、成長できました
英語科/赤松美由紀先生英語科/赤松美由紀先生

 これまでのカナダの大学生による『K-SEP』と違い、今回は生徒が世界各国の講師の方々と交流したことで、視野を大きく広げて成長できました。また、英語が世界共通語であることを強く認識でき、その英語が通じた喜びをクラスの仲間と分かち合うこともできたのです。さらに、与えられたテーマではなく、自分たちで考えたテーマに沿って考え、プレゼンテーションを行ったことで、課題を発見する力も身につきました。

 2022年度から本校は『プログレッシブ政経コース』と『IT医学サイエンスコース』の2コース制になります。どちらのコースにも『グローバルリーダーズプログラム』として、この『K-SEP』が用意され、世界のリーダーとして必要な人間力を伸ばすことできます。

(この記事は『私立中高進学通信2021年12月号』に掲載しました。)

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