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私立中高進学通信

2021年12月号

未来を切り拓くグローバル教育

城西大学附属城西中学校

国際社会を生き抜く力
養うJFGLP

高い自己肯定感とリーダーシップを育む
JFGLPの一環として行う『比較文化研究』発表の様子。

JFGLPの一環として行う『比較文化研究』発表の様子。

100年を超える伝統と
グローバル教育

 1918年の創立以来、時代の大きな転換期を乗り越えながらも同校は、『生徒の自主性を培い、自律的な人間を育てる』という創立時の教育方針を貫いてきました。

 教頭の神杉旨宣先生は次のように話します。

「本校には自由主義教育の伝統を土台とした『天分の伸長』『個性の尊重』『自発活動の尊重』の3つの建学の精神と『報恩感謝』の教育理念があります。
 そのための教育として、自律した学習習慣と生活習慣の定着を重視した人間教育や、体験実践学習の授業、学校行事やクラブ活動を通した生徒の主体的行動の実践などが、本校の特色となっています。
 グローバル教育も本校の伝統教育の一つです。1982年にアメリカの高校との姉妹校交換留学制度が発足して以来、カナダ・オーストラリア・ニュージーランドといった英語圏のみならず、韓国・中国・台湾の学校と姉妹校・提携校の関係を締結しており、英語力を身につけるだけでなく、生徒全員が異文化を身近に感じ、国際感覚を養えるよう、さまざまな機会を設けています」

持続可能な社会に
貢献する力を育むJFGLP

 今も伝統の教育が息づく同校で、100周年を機にスタートしたのが、基礎学力・協働力・異文化相互理解力・問題解決力・実践力に重きを置いた、中高6年間一貫の体験型教育プログラム『JOSAI Future Global Leader Program』(以下JFGLP)です。

 まずは身近な社会からスタートし、徐々に世界へと視野を広げ、現代社会が抱えるさまざまな社会課題を自分ごと捉えられるように、農業・自然・科学・日本文化の諸分野について学ぶ体験型学習の機会を設けています。

「たとえば中1の稲作体験では『持続可能な農業』をテーマに、本校の卒業生の協力を得て、ドローンなどの科学技術を用いた現代農業について学びます。苗を植えることから、収穫して文化祭でお米を販売するまでを体験し、自然環境と持続可能性に対する視点を養います」

 中2では、体験型の鎌倉校外学習を行い、日本の文化を探究しアイデンティティを深堀りしていき、中3ではオーストラリア海外研修に向けて自らテーマを決めて探究する比較文化研究に取り組みます。

 集大成となるのが、高2の修学旅行です。台湾・ハワイ・国内の3つのコースに別れ、現地でのフィールドワークを通して社会の課題を考えます。

「単に観光をするのではなく、修学旅行先の国が抱える社会課題をしっかりと事前学習し、当事者として問題に向き合います。現地ではフィールドワークに取り組み、事後学習でその結果をもとにした発展学習を行うことで、自らの進路や将来にもつなげていきます」

Action Report File001
1クラスに1名の留学生
日常でも異文化に触れる
普段の授業でもネイティブと触れ合う普段の授業でもネイティブと触れ合う

 グローバル教育も同校の伝統教育の一つです。多彩な国の学校と姉妹校・提携校の関係を締結している同校。英語力のみならず、生徒全員が異文化を身近に感じ、国際感覚を養えるよう、さまざまな機会を設けています。

「欧米やアジアの姉妹校の生徒たちや国際ロータリークラブの留学生など、世界の国々の留学生が本校で学んでいます。例年、高1のクラスには、必ず1名以上の留学生を受け入れています。
 言葉や文化の壁を越えた交流を日々積み重ねることで、自ずと国際感覚が養成される土壌が本校にはあるのです」(教頭/神杉旨宣先生)

Action Report File002
グローバル意識を高める
中3オーストラリア海外研修と比較文化研究

 JFGLPの一環として、中3では2月に実施するオーストラリア海外研修に向けて比較文化研究に取り組みます。

「比較文化研究では、中1から継続的に行われている体験型学習やさまざまな活動の中から、生徒が自分でテーマを決めて世界規模の社会問題について調べます。事前学習を経て、中3の3学期に『オーストラリア海外研修』に全員が参加し、現地でインタビューやアンケート調査などのフィールドワークを行い、研究テーマを深めていくのです。
 帰国後は生徒全員が比較文化研究の成果を英語で発表し、高校での学びにつなげていきます」(神杉先生)

さまざまな視点から世界規模の問題を調査

中学JFGLPにおけるプログラム(抜粋)
中学JFGLPにおけるプログラム(抜粋)
Action Report File003
事前学習で深め現地でフィールドワーク
社会問題に向き合う
選択制の高校修学旅行

 高2の1月には、JFGLPの集大成として修学旅行に出かけます。行き先は、台湾・ハワイ・屋久島の3つのコースから選択します。世界的な視野を持って社会課題に向き合い、自ら学び探究します。

行き先を選択できる高2修学旅行
コース 内容
台湾コース 姉妹校の生徒たちとの交流を通して、理想的な国際関係や異文化圏の人々のアイデンティティなどについて考えます。
ハワイコース 多様な文化的背景を持った人々で構成されたハワイ文化のあり方から、日本における多文化共生の課題について考えます。
国内コース
(屋久島)
屋久島の自然と歴史に触れ、自然と人間が調和する社会や平和について考えます。種子島宇宙センターなども訪れ、最先端の科学にも触れます。
充実の事前学習でテーマを深掘り

 高校修学旅行では現地でのフィールドワークを充実させるため、さまざまな事前・事後学習を行っています。たとえば『台湾コース』では、日本のNPO法人の協力を得て現地の人に仕事を創出するなど、持続可能な支援の実現を目標としています。

「このほか、ロシア、バングラデシュ、フィリピンなどの留学生と『生活と文化の違い』や『留学生から見た池袋』などのテーマについて話し合い、フィールドワークを行う交流イベント『Josai 7 days』を行いました。本校のパートナーであるNPO団体と協力して行う地域密着型の貢献活動など、JFGLPの活動から派生した新たな取り組みも生まれています」 (神杉先生)

TGGにて実践的な体験型英語学習TGGにて実践的な体験型英語学習
留学生と英語で交流留学生と英語で交流
先生から一言
さまざまな体験を通して自己肯定感を育む
教頭/神杉旨宣先生教頭/神杉旨宣先生

 本校で大切にしているのは自己肯定感です。自らを肯定する感覚は、体験型学習や学校行事などの活動を通して、成功や失敗を体験することでしか育むことができません。だからこそ、JFGLPをはじめ、本校では協働と体験を通した教育活動を重視しているのです。

 皆で力を出しあい、補いあって苦楽を共にした経験が、「自分も人の役立ちたい」「自分も社会に貢献できる」といった思いを生み、「世界で活躍し貢献できる人になりたい」という意欲などにつながっていきます。

 JFGLPのさまざまな活動を通してクラスが一致団結し、そのなかから自分を認め、他者を受け入れる感情や、リーダーシップが生まれていきます。生徒が主体的に行動する場面が増え、自己肯定感の高い生徒たちが育ってきていることを日々、実感しています。

(この記事は『私立中高進学通信2021年12月号』に掲載しました。)

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