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私立中高進学通信

2021年12月号

中1の始め方

日本大学豊山女子中学校

新生活の不安も取り除く
新入生対象の「英語教室」

英語教室には新中2・新中3の生徒が数人サポート役で入り、机を回って困っている新入生を手助けします。

国際交流教育とキャリア教育を二本柱に教育活動を行う同校では、新入生に英語の導入教育を行っています。

入学前に英語に親しみ
友達ができる機会

「私は女子にしばられない」をキャッチフレーズに、グローバルを舞台に活躍できる人を育てている同校。中学生になって本格的に英語を学ぶことに不安を感じる新入生も多くいます。そんな気持ちを取り除こうと同校が行っているのが、新入生のための「英語教室」(※1)です。

 入学前の3月下旬に同校で3日間行われ、ネイティブの先生をメインに日本人の先生がサポートしながら、ゲームなどを通して楽しく英語を学ぶ内容になっています。希望者対象ですが、ほとんどの新入生が参加するといいます。

「本校は国際交流教育に力を入れているので、まずは英語の壁を取り除こうと、5年ほど前に導入しました。この教室を始めてから、生徒の英語に対するモチベーションは高くなったように思います」

 と、中1担任の野村大樹先生は話します。

 入学前に3日間学校へ通うため、保護者から「通学の練習にもなる」と歓迎されているそうです。

 また、この英語教室で、新入生たちには自然と友達ができるといいます。英語の授業を通して仲良くなったり、学校の行き帰りに話すようになったりするようです。

 知らない人ばかりの入学式では、新入生は緊張してしまいます。ところが、この英語教室に参加した同校の新入生たちは、入学式の朝学校に来ると、顔見知りの生徒と笑顔で手を振り合い、あいさつし合っているそうです。スムーズに学校生活のスタートを切るために、英語教室が大きな役割を果たしていることがわかります。

「英語教室は、入学前に行うためクラスに関係ないグループに分かれます。ですから多くの生徒が入学後、自分のクラス以外にも顔見知りがいる状況になります。校内にたくさん知り合いがいることで、大きな安心感を得られていると思います」(野村先生)

※1 英語教室…2020年度と2021年度は、新型コロナウイルスの影響で中止となりました。

オンラインを活用し
一人ひとりの心のケアを

 同校では、2017年度よりタブレット端末を一人1台持ち、オンラインによる双方向授業を展開しています。そのため、2020年度のコロナ禍で休校や分散登校になった際には、スムーズにオンライン授業への対応ができたそうです。

「2020年度の新中1生は1学期の間、満足に登校できない状況が続いたため、いつも以上に生徒への目配りが必要でした。オンライン上のホームルームで毎朝生徒の様子を観察するとともに、心配がある場合はオンラインによる二者面談を頻繁に行い、一人ひとりのケアを行うようにしました」(野村先生)

 分散登校の際は、時間割通りの授業をリアルアイムで配信したため、通常の進度で授業を行うことができました。中1生の心のケアと学習面のサポートのため、ICTを有効に活用しています。

先輩の一言で
クラスの雰囲気が変わった!

 例年は、1学期の始業式後に、中2・中3生の代表が新入生に話をする「対面式」というセレモニーが行われます。ところが2021年度は新型コロナウイルス対策で、各教室で映像配信の始業式を行ったため、対面式が実施できませんでした。その代わりに、3日間の新入生ガイダンス(※2)期間に、中1の教室で中2・中3生数名が話をする機会が設けられました。

「学校生活について先輩に話してもらい、その後中1生から質問をする時間を作りました。そこで、ある生徒が『どうやって友達を作りましたか?』と聞いたところ、上級生が『いろいろ話してみるといいよ。今、隣の人に何か質問してみて』と指示しました。すると、生徒たちはすぐに周りの子に話しかけ、あっという間に打ち解けたのです。2021年度は英語教室が開催できず、それまで静かなクラスでしたが、ほんの数分で雰囲気がガラッと変わったことに驚かされました」(野村先生)

 教室という空間で、先輩と新入生、そして新入生同士の距離も縮まったようです。和やかなスタートを切った中1生たちは今、学校生活を楽しんでいます。

※2 新入生ガイダンス…入学後、3日間にわたり学校生活の説明や部活動の紹介、防犯講演会などが行われます。

出席番号の奇数と偶数で分けた2020年度の分散登校の際には、各教室にタブレット端末を置き、リアルタイムで授業を配信しました。出席番号の奇数と偶数で分けた2020年度の分散登校の際には、各教室にタブレット端末を置き、リアルタイムで授業を配信しました。
新入生ガイダンスの際に、中2・中3の生徒数名が中1生の教室で学校生活や部活動についての説明を行い、中1生からの質問に答えました。新入生ガイダンスの際に、中2・中3の生徒数名が中1生の教室で学校生活や部活動についての説明を行い、中1生からの質問に答えました。
一人ひとりの生徒が活躍できる場を
中1担任/野村大樹先生中1担任/野村大樹先生

 本校には、中1から多くの学校行事があります。校外学習が年に4回あるほか、林間学校、スポーツ大会や体育祭、書初め展、英語スピーチコンテスト、かるた大会(百人一首)など盛りだくさんです。漢字検定や英語検定などは、全員が受検します。

 文化祭では、中1は美術や家庭科で作った作品を教室展示します。その際に行った装飾を評価する制度があり、過去には中1生が2位をとったこともあります。

 スポーツで活躍する生徒もいれば、学習面で力を発揮する生徒もいます。文化祭で行う装飾が得意な生徒もいるでしょう。個々の生徒が自分の力を評価される場をたくさん設けることが、自分に自信をもち、学校生活を楽しむことにつながります。そして、それが6年間の成長を促し、将来、自分らしく活躍する礎になるのだと思います。

進学通信 2021年12月号
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