全員参加の短期留学で本物の英語力を習得

私立中高進学通信

2021年12月号

未来を切り拓くグローバル教育

淑徳中学校

全員参加の短期留学で
本物の英語力を習得

英語力とインターナショナルスタンダードを身につける

中１から一人１台持つiPadを用いて、グループワークなども多く行う同校の授業。全教科において、探究的な学びを活発に実践しています。

中1から一人1台持つiPadを用いて、グループワークなども多く行う同校の授業。
全教科において、探究的な学びを活発に実践しています。

自立心と行動力を兼ね備えた
本物の英語力を育成

『進みゆく世におくれるな、有為な人間になれよ』という創立者・輪島聞声の思いを受け継ぎ、長い伝統のなかで、変化する時代や社会に適応できる人間の育成に力を注いできた同校。

　いち早くグローバル化が進む現在の社会を見据え、約30年以上前から高校に、1クラス全員が1年間留学する『留学コース』を設置し、多くの生徒を海外に送り出してきました。

　こうした長年の国際交流で培ったノウハウを活かし、世界に貢献できる力の育成を目標とした、特色ある国際理解教育を中高6年間で展開しています。

　中学では英語4技能を多角的に伸ばすカリキュラムと異文化理解などの国際教育を充実させ、自ら発信し、世界の人とコミュニケーションができる「本物の英語力」を養成。中3までに英検準2級の全員取得をめざしているほか、希望者はマンツーマンのオンライン英会話レッスンを受けることもできます。

　また、夏休みや春休みを利用した海外ホームステイや英会話レッスンも多く設けられ、アメリカ・イギリス・カナダでのサマーキャンプなどは40年以上の歴史があり、希望者は中1から参加可能です。

中3全員が1カ月間以上の
海外語学研修に参加

　中3になると、すべての生徒が3カ月間、または1カ月間の海外語学研修に参加するのも、同校のグローバル教育の大きな特徴です。滞在期間と滞在する国を選択でき、3カ月間の研修ではアメリカ、カナダ、ニュージーランドのいずれかより選択。2021年度からは1カ月間のニュージーランド研修も選択肢に加わりました。

　中3の海外語学研修をサポートする酒井健弥先生は次のように話します。

「1カ月間以上の海外生活を体験することで、生徒たちの英語力は驚くほど伸びます。
　滞在先ではホームステイをしながら語学学校に通いますが、英語を学ぶさまざまな国から来た社会人と交流する機会もあり、たっぷりと異文化を体験できます。もちろん英語でのコミュニケーション力を高めることも目的の一つですが、留学によって大きく成長するのは、人間力の部分です。
　親元を離れて生活することで芽生える自立心や親への感謝の気持ち、見知らぬ土地で上手く生き抜いていくための判断力や思考力、多様性を受け入れる価値観などは、感性が豊かなこの時期だからこそ伸ばすことができます。ここでの貴重な経験が、国際社会で羽ばたいていくうえでのバックボーンになると考えています」

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2021年度からNZ1カ月留学がスタート

実践的な英語力を鍛える中3全員参加の海外語学研修

　中3生全員が参加する海外語学研修は、生徒個々の希望に合わせて、3カ月間と1カ月間のいずれかの期間を選択できます。3カ月間にわたる海外語学研修は、中3の2学期(9月~12月)を海外で過ごすため、参加する生徒たちに向けて、一足早く中学の履修課程が終えられる特別カリキュラムを組むなど、サポートは万全です。

　この時期は他国から来る留学生が少ないため、ホームステイ先や現地校などで充実した生活を送ることができます。現地では、語学学校で9週間程度授業を受け、その後は現地校に2週間程度通学します。

　1カ月間の海外語学研修は、夏休みを活用してニュージーランドに滞在。ホームステイや語学学校への通学で英語漬けの日々を過ごします。

　いずれも帰国後には英語学習へのモチベーションがさらに高まり、英語力向上へとつながっています。

現地校の生徒ともスムーズに英語で会話できるようになりました

ホームステイ先で英語で楽しくコミュニケーション！

Action Report　File002
長期留学で国際感覚を養う

1年間の留学が必須高校『留学コース』

　30年を超える歴史と1,500名以上の卒業生を誇る、同校の『留学コース』。アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア・ニュージーランドのいずれかの国での1年間留学が、必須プログラムとなっています。

「高校の留学コースでは、高1の夏から1年間の留学を経験します。1クラス40名ほどのクラス全員が留学するため、日本に戻ってからの勉強の遅れや友人関係に悩まされず、心おきなく留学ができます。
　また、困難も多い留学を乗り越えたという共通の経験から、クラスの団結力がとても強く、国際的センスをもった生徒たちならではの活気あふれるクラスになっています。留学コースの生徒たちは、その他のコースの生徒たちにとっても刺激となる存在であり、体育祭や文化祭などの学校行事では、率先して学校を盛り上げてくれます」 (酒井先生)

『留学コース』の授業は英語で活発にコミュニケーション
主体的に学ぶ生徒たち

1年間の留学によって確かな英語力と国際感覚を身につける

Action Report　File003
長年の留学実績による安心・安全のサポート体制

実り多い留学体験を安心・安全に実施するために

酒井健弥先生

　コロナ禍のため、昨今は海外への渡航にはさまざまな制限がありましたが、同校では2021年もたくさんの生徒たちを海外研修に送り出しています。長年に及ぶこれまでの海外研修プログラムの実績と、現地校各校に日本人スタッフがいる安心・安全のサポート体制があるからこそ、実現できることなのです。

「中学生が1カ月間もしくは3カ月間にわたり、見知らぬ土地で生活することに不安を感じる方もおられるかと思いますが、留学先は本校の教員が視察し、安全性や教育の質などをしっかりと確認したうえで厳選しています。コロナ禍だからこそ留学するのは、たいへん意義深いと考えます。
　留学コースの1年間留学では、現地で日本人同士が固まらないよう、生徒たちは別々の学校へ通うことになります。ここでも各校に専属担当者を配置し、月1回の面談を行うなどして、学習面・生活面・健康面をしっかりとサポートしています。
　30年の実績から得たノウハウと支援体制のもと、2020年のコロナ禍においても、無事1年間留学を実施することができました。
　今後どのような状況にあっても、私は生徒のために最善を尽くし、安心・安全に、海外留学という実りある体験を提供したいと考えています」

（この記事は『私立中高進学通信2021年12月号』に掲載しました。）