Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2025年9月号

中1の始め方

玉川学園中学部

仲間とつながり
学び続ける力を育む

TAP活動の一環として11月に学内施設で実施される、高所でのロープアクティビティ。
命綱を握るのはチームメートで、仲間との信頼関係がぐっと縮まる取り組みです。

 TAP(Tamagawa Adventure Program)や班活動で生徒同士のつながりを深め、本物の体験を通して自己表現力と未来や夢を描く力を伸ばします。

TAPや班活動で育まれる
生徒同士の関係性
第1回TAPの様子。名刺を交換し、クラスメートとつながる最初の一歩となりました。第1回TAPの様子。名刺を交換し、クラスメートとつながる最初の一歩となりました。

「全人教育」の理念のもと、生徒一人ひとりの個性を大切にしながら、本物に触れる経験や多様な出会いを通じて、人生の目標を見つけるきっかけをつくり、その実現に向けた第一歩を後押ししている玉川学園。幼稚部から大学・大学院、研究所までを有する総合学園として、「自ら考え、実践し、個性を発揮できる人間力」の育成を大切にしています。

 同校の中1生には、小学部から進学する内部進学生と、外部から入学する生徒が在籍しています。環境が大きく変わるなかで、生徒たちに共通するのが「友達ができるかどうか」の不安です。

 そうした不安を解消する取り組みの一つが、入学直後から年間を通じて実施される『TAP(Tamagawa Adventure Program)(※)』。玉川大学教育学部の教授や専門ファシリテーターによるサポートのもと、グループでの協働作業や課題解決を通じて、チームとしての関係性を築いていきます。

「入学して間もない時期は、 “仲間とのつながり”が感じられることを大切にしており、学生スタッフが各グループに加わりていねいに関わりながら、生徒同士の関係性を深めていきます」(中1学年主任・社会科/土本英夫先生)

 ともすれば “安全な範囲”に閉じこもりがちな中1生。TAPでは、少しずつその殻を破り、他者との関係を築いていくことが求められます。プログラムが進むにつれて仲間意識やクラスの一体感は自然と高まり、「学校がますます楽しい」と感じられるようになるそうです。

「日常の『班活動』も関係づくりの要となります。6〜7人のグループを編成し、清掃活動やグループ学習といった協働の機会を設け、年間4〜5回の班替えを通して、新しいメンバーとの関係性を育んでいきます」(土本先生)

※TAP(Tamagawa Adventure Program)は、4月(2回)・6月・9月・10月・11月・1月に実施

学年目標は「ワクワクドキドキ」
毎日ひとつ、心が動く体験を

 現在の中1生が掲げる学年目標は「ワクワクドキドキ」。この言葉には、日々の生活や学びのなかで、「触れて・感じて・表現する」心が動く瞬間を大切にしてほしいという思いが込められています。そのため授業でも知識の習得だけでなく、生徒目線での発見や驚きの体験を重視しているのです。

「例えば社会科では、『我ら地球不動産』と題し、生徒たちが気候帯ごとに仮想の “土地”をもち、その魅力を売り込むプレゼンを行いました。班で取り組むことにより、協働する力も育まれていきます」(土本先生)

 こうした体験型の学びの中核となっているのが、創立当初から続く『自由研究』です。週1回、65分の授業で関心のあるテーマを探究し、学年やクラスの枠を越えて交流を深めながら、学園展「ペガサス祭」で成果を発表。国際交流や企業とのコラボレーションによるプレゼン活動など、社会とつながる経験も豊富に用意されています。

「中学生は、可能性を大きく広げていく時期。知識だけでなく、人としての在り方や考え方を育む人づくりを大切にしています。『今日も楽しかった』と感じられるように、私たち教員は常にワクワクする仕掛けを考えて、授業や行事に取り入れることを心がけています」(土本先生)

AI時代を生き抜く
「学び続ける力」と「人間力」を育てる

 中1生にとって刺激となるのが、身近な先輩たちの存在です。行事や委員会では高校生と中学生が一緒に活動する機会も多く、「あんなふうになりたい」という憧れが、「自分もやってみたい」という意欲につながっていき、中2以降は先輩としてリーダーシップを発揮する機会も増え、行動の幅がますます広がっていきます。

「AIが発達し、社会や仕事の在り方が大きく変わっていくなかで、最も大切なのは『学び続ける意欲』です。『次はこんなことをやってみよう』と前向きに行動できる人が、未来を切り拓いていけると考えています」(中学部長/中西郭弘先生)

 だからこそ同校では日々本物に触れ、多くの対話を重ねることで、社会の一員として考え、行動できる “人としての深みや丸み”を育てているのです。

「こうした経験を通して、自分の得意なことや関心事に気づく生徒もいます。それがやがて社会での生き方につながっていくことも少なくありません。中学生活の序盤は、そうした学びの土台を築く時期だと考えています」(中西先生)

「自学自律」の精神のもと、創立以来実施されている『自由研究』。教科の発展的な内容から、幅広い分野で生徒自身が興味・関心に基づいてテーマを選びます。「自学自律」の精神のもと、創立以来実施されている『自由研究』。教科の発展的な内容から、幅広い分野で生徒自身が興味・関心に基づいてテーマを選びます。
企業とのコラボレーション授業では、グループごとに課題解決を提案してプレゼン。企業の担当者による講評が行われます。企業とのコラボレーション授業では、グループごとに課題解決を提案してプレゼン。企業の担当者による講評が行われます。
来日したブラジルの提携校生徒と交流。有志の実行委員会が立ち上げられ、生徒主体の活動として実施されました。来日したブラジルの提携校生徒と交流。有志の実行委員会が立ち上げられ、生徒主体の活動として実施されました。

(この記事は『私立中高進学通信2025年9月号』に掲載しました。)

玉川学園中学部  

〒194-8610 東京都町田市玉川学園6-1-1
TEL:042-739-8931

進学通信掲載情報

進学通信 2025年9月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ