Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2025年9月号

中1の始め方

文教大学付属中学校

焦らずじっくり、確実に
自立の芽を育てる

中1では、担任がクラスの各班を順番に回りながら一緒に昼食をとり、
いつでも相談ができる信頼関係を築けるようにしています(昼食指導)。
この日は校長先生が昼食の様子を見に来ました。

「人間愛」の理念のもと、ゆっくりとていねいに中学生活のスタートをサポート。学習や人間関係に無理なく慣れていけるよう、生徒一人ひとりの自立と成長を見守ります。

思春期の成長を支える
「人間愛」の教育理念

 教育理念「人間愛」のもと、中高6年間の教育活動を通じて、自分を大切にし、他者を愛し、社会の一員として貢献する姿勢をじっくりと育んでいる文教大学付属。自分の思いを “具体的な行動”に結びつける力の養成に重きをおいています。

「私が受け持っている中3は、この理念を身近な目標とするために、中1段階から学年方針を『Respect & Consider』と定め、学年全員が意識し続けられるよう合言葉のように使っています」と中3学年主任の三木崇先生は話します。

 他者を思いやりながら、自分の意見をもち、考え、行動する力を育てていく。思春期はまさに、その力を育む大切な時期だと三木先生は話します。

「中学生になると、程度の差こそあれ『反抗期』を迎えます。一般的には困ったものと思われがちですが、これは自立の始まりであり、積極性やたくましさを身につけるチャンスとも言えます。頭ごなしに否定するのではなく、大人を頼らず自分自身で考え・行動する姿勢を尊重しながら、他者への敬意(Respect)をもち、しっかりと考えて(Consider)行動する習慣を身につけてほしいと考えています」

焦らなくていい
ゆっくり始める中1生活
中3学年主任/三木崇先生中3学年主任/三木崇先生

 入学したばかりの中1生にとって、新しい生活や人間関係への不安はつきもの。同校では、生徒にも保護者にも「焦らずゆっくり慣れていけば大丈夫」と繰り返し伝えているそうです。

「土曜日の授業や長距離通学など、小学校までとは生活スタイルそのものが大きく変わります。だからこそ、最初は無理をせず、ゆっくりとスタートを切ってほしいと伝えています。最初に気合を入れすぎて途中で息切れしてしまうよりも、少しずつ慣れていき、徐々にギアを上げていった生徒のほうが、結果的に充実した中学生活を送れている印象があります」と三木先生は話します。

 中学生としての基本的な姿勢を少しずつ身につけることを目的に、学習面においても段階的に慣れていけるようサポート。週3回実施される朝テスト(英語・計算・漢字)を軸に、無理のない学習習慣の定着を図っています。

「まずは朝テストに向けて学習に取り組んでもらい、学習のリズムをつかんでいきます。朝テストは『ワーク』を基に出題しているため努力が結果に結びつきやすく、『やればできる』という自信が得やすい内容です。こうした成功体験が、定期テストや日々の学習への意欲につながっていくのです」

人と関わる力を育て
徐々に手を離していく

 中1の前半は、人間関係における “練習期間”でもあります。小さなすれ違いや衝突が起こりやすい時期ですが、中1の担任団はそれを “成長の機会”と捉え、一人ひとりの様子を見守り、生徒の声に耳を傾けることを大切にしています。

「仲良くしたい気持ちがあるのに経験が足りず、言い方や接し方で相手を傷つけてしまうことがよくあります。その際は双方の話をじっくり聞いて、行動の背景を整理し、是非を判断するのではなく、 “どうしたら関係が良くなるか”を一緒に考えるようにしています。また学年の教員で情報を共有し、必要に応じてスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーといった専門家とも連携しています」

 そうした関わりを重ねるなかで、生徒たちは少しずつたくましくなり、自分で考えて行動する力を育んでいきます。学年が上がるにつれ、自分たちで学級を運営したり、話し合いの場を設けたりする姿も見られるようになるそうです。

「教員として、生徒に接する時間が何よりの楽しみです。最初はしっかりと手をかけて、だんだんと手を離していく。そのプロセスが生徒の自立を育てていくのだと思います」

学習リズムの基礎となる「朝テスト」を高3まで実施。スモールステップで力をつけ、学習意欲を高めます。学習リズムの基礎となる「朝テスト」を高3まで実施。スモールステップで力をつけ、学習意欲を高めます。
6月上旬に初めての宿泊行事が実施されます。チームビルディングなどを通じて、互いのことを理解し協力し合える関係を築きます。6月上旬に初めての宿泊行事が実施されます。チームビルディングなどを通じて、互いのことを理解し協力し合える関係を築きます。
学年が進むにつれて、生徒主体の活動が増えていきます。現在の中3生は、学級委員会の提案で学年ラウンジに『アゴラ』と呼ばれる学び合いの場を作りました。管理も生徒たち自身で行っています。学年が進むにつれて、生徒主体の活動が増えていきます。現在の中3生は、学級委員会の提案で学年ラウンジに『アゴラ』と呼ばれる学び合いの場を作りました。管理も生徒たち自身で行っています。
主体的に考え、行動する力を育む
「クリエイティブチャレンジ」

 探究学習「クリエイティブチャレンジ」では、身近な疑問や社会課題に関するテーマを自分で見つけ、調査・実験・発表を行う活動に取り組んでいます。中1・中2では、課題の見つけ方やプレゼンの方法を学びながら基礎を固め、中3以降はグループで本格的に社会課題に挑戦。自分の考えを深めて形にしていく力や、主体的に行動する姿勢を育てていきます。2月には成果を発表するイベント「探究祭」が実施されます。

探究学習で興味を掘り下げます。
文具会社のアドバイスを受けながら「チョークと黒板消しの改良」に挑戦した生徒もいます。

進学通信 2025年9月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ