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私立中高進学通信

2025年9月号

中1の始め方

女子美術大学付属中学校

「みんな違って、みんないい」
表現と協働で自立を育む

スケッチ旅行では好きな風景を見つけ、4時間ほどかけてスケッチを完成させます。
友達との関係を深める機会にもなっているようです。

 美術で自己表現を楽しみ、違いや個性を認め合う姿勢を育成。初めての文化祭企画では、仲間と協働する力も養います。

女子美生としての第一歩となる
「スケッチ旅行」

 美術教育に特化した国内唯一の美術大学付属校として「知性」と「感性」を育て、世界で活躍できる自立した女性を育成している女子美術大学付属。中学は義務教育、高校は普通科として、学習面を重視しながら美術の時間を多数確保するカリキュラムを実践しています。

 入学から約1カ月後の5月。中1生は2泊3日で軽井沢へスケッチ旅行に出かけます。美術館をめぐり、湖畔でのスケッチに取り組むほか、宿泊先では美術教員により、その日に描いたスケッチの作品講評会も行われます。

「本校は、絵を描くことやものづくりの好きな生徒がのびのびと活動できる環境を整えています。中1の美術では『描く楽しさ、美術で遊ぶ』ことを大切にしています。まずは自由に表現し、美術そのものを楽しむ段階です」と中1学年主任・英語科の三浦淳先生は話します。

 その第一歩となるスケッチ旅行では、講評の際に必ず『良いところを伝え、一人ひとりの個性を認める』ことを大切にしています。上手に描けるかどうかではなく、「美術が好き」と心に感じることが、その後の “成長の種”になると考えているからです。

 美術好きな生徒が集まる環境で人の作品を見て、「自分よりも上手だ」と感じるのは誰もが通る道。実はそこからが自分の個性に向き合い、成長を始める一歩となります。また、生徒それぞれが自分の得意な分野で力を発揮できるよう、美術の授業では絵を描くことやものづくりなど、さまざまな表現ジャンルのカリキュラムが組まれています。

「校内のギャラリースペースには、生徒たちの作品が入れ替わりで展示されています。自分の表現を大切にしながら、ほかの人の作品も尊重する──そんな環境のなかで、『みんな違って、みんないい』と個性を認め合う姿勢が自ずと育まれていると思います」

生徒主導で活動する第一歩
「文化祭企画」
中1学年主任・英語科/三浦淳先生中1学年主任・英語科/三浦淳先生

 同校では、生徒が主役となり企画や実行する機会が多くあります。中1生が初めて経験するのが、秋に開催される『女子美祭(文化祭)』の企画です。

「展示や発表の内容は、アイデアや予算を企画書にまとめてプレゼンを行い、生徒会(鏡友会)が選考します。企画数には限りがあるため、通過できるのは中学・高校のクラスのうちごく一部という厳しい条件です。中1生には特別枠があるものの、それを担当できるのも、4クラスのうち1クラスのみです」

 どのクラスも「自分たちの企画を実現したい」と工夫しながらアイデアを練り上げます。その過程でチームワークや責任感が育まれていき、それはやがて、将来社会に出てからの「生きる力」につながります。卒業生のなかには、「企画立案で培った力が今の仕事に活きている」と実感する人が多いそうです。

「社会に出れば、人と協働して成果を出す状況が多くなっていきます。だからこそ自分らしさを表現するだけでなく、人と話し合い、意見をまとめて形にしていく力も育てていきたいと考えています。そうした経験の積み重ねが、女子美生としての土台になっていくと思います」

スケッチ旅行の講評会では、その生徒らしい視点や表現などについて肯定することを大切にしています。スケッチ旅行の講評会では、その生徒らしい視点や表現などについて肯定することを大切にしています。
女子美祭や運動会などの伝統行事は、話し合い・企画書作成・プレゼン・実施・反省といったプロセスを生徒主体で行う“キャリア教育”の役割も果たしています。女子美祭や運動会などの伝統行事は、話し合い・企画書作成・プレゼン・実施・反省といったプロセスを生徒主体で行う“キャリア教育”の役割も果たしています。
創造の過程では、自分と向き合う厳しさが伴うことも。こうした経験が将来の糧になるよう、教員は一人ひとりとていねいに向き合っています。創造の過程では、自分と向き合う厳しさが伴うことも。こうした経験が将来の糧になるよう、教員は一人ひとりとていねいに向き合っています。
中1生に聞きました!
女子美の魅力

志望理由と学校の魅力を教えてください。

「幼い頃から絵を描くのが大好きで、有名なキャラクターデザイナーが女子美の出身であることを知り、憧れていました。何よりも絵を描くことが好き、美術が好きという人が多いため、休み時間にも絵を描いたりしながらお互いを高め合うことができます。美術の先生のアドバイスで技術を伸ばすことができますし、美術を英語で学べる『Art English』の授業もあります」(Nさん)

スケッチ旅行の思い出を教えてください。

「スケッチでは、自然の美しさを風の表現で伝えたいと思いました。水彩の色の作り方が難しく、時間配分の大切さも感じました。講評会では自分で気づかなかった良いところや表現のコツを先生が教えてくださり、とても勉強になりました。夜は部屋でゲームをしたり話したりして、友達との距離がぐっと縮まりました」(Sさん)

進学通信 2025年9月号
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