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私立中高進学通信

2025年9月号

保護者の私学ライフ

獨協埼玉中学校

自主性を重んじる方針が
保護者側にも伝播する

「仲良く活動しています」
新旧のPTA運営委員の皆さん。
チームワークは抜群です。

 思春期にあたる6年間をどう過ごすかは、その後の人生にも大きく影響します。生徒の自主性を重んじ「自ら考え判断し行動する」ように導く同校の方針を、保護者の皆さんの目から語っていただきました。

文化祭でのPTAブースが
年間の大きな活動

――獨協埼玉のPTAはどのような組織で、どんな活動をされていますか。

供田茂彰さん。現会長。上の男子が昨年度高校を卒業、中2男子が在学中。供田茂彰さん。
現会長。上の男子が昨年度高校を卒業、中2男子が在学中。

供田さん
各学年から選任された学年委員による学年委員会と、広報などの専門委員会があります。本部にあたる運営委員会は、会長、副会長、幹事、各委員会の正副委員長による組織です。それぞれの役職に誰が就くかは、基本的に話し合いで決めています。

藤井さん
年間スケジュールに沿って、文化祭でのPTAブースの出店など、行事の準備や運営を担っています。運営委員会が年7回あり、総会での議題や会則の変更などについて話し合っています。

新澤さん
文化祭のPTAブースが最も大きなイベントです。コロナ禍以前はカレー食堂を開いていましたが、コロナ禍の間は中断、再開して以降も調理を伴う出店はなしということになりました。現在は業者に依頼して作成した、先生の似顔絵が入ったオリジナルせんべいや本校のシンボルでもあるカエルの形をしたパン、校章入りのマドレーヌを販売しています。委員全員の協力のもと、準備から運営まで進めています。おかげさまで大好評となり、あっという間に完売しました。

――皆さんは、どのような思いで本部役員を務めていらっしゃいますか。

渋谷三三枝さん。会計幹事。上の女子が一昨年度高校を卒業、高1男子が在学中。ご自身もOG。渋谷三三枝さん。
会計幹事。上の女子が一昨年度高校を卒業、高1男子が在学中。ご自身もOG。

渋谷さん
私は本校のOGで、在学中は父がPTAの役員をしていたため、この活動を身近に感じていました。同期の友人が本校の先生ですし、在学中に担任だった先生が子どもの入学時に校長先生になられていたことなどもあり、お世話になった学校へ恩返しをしたいという思いで役員を引き受けました。

供田さん
うちは男の子なので、中高と進むにつれ親との接点が少なくなり、なかなか情報が入らなくなるだろうなと思い、それなら先生と話をする機会が多いPTAの仕事を通して情報収集しようと、役員をすることにしました。

「自ら考え判断し行動する」
環境で大きく成長

――お子さんを獨協埼玉に通わせたいと思った理由は何でしょうか。

藤井純子さん。副会長。現在大学生の女子がOGで、高2男子が在学中。藤井純子さん。
副会長。現在大学生の女子がOGで、高2男子が在学中。

藤井さん
家が近いことと、本人が剣道をやりたかったことが理由です。親戚にこの学校の卒業生がいて、いい意味でのんびりとした温かい校風であるとも聞いていました。

渋谷さん
私自身もそうですが、卒業生が気軽に訪れて先生と話せる雰囲気があります。挫折した時なども、ここに来ると話を聞いて励ましてくださる先生方が多いのです。娘にもそういう雰囲気が伝わったのか、自分からこの学校に通いたいと言ってくれました。

供田さん
上の子の時は、塾からも勧められていて、頑張って何とか入ることができました。下の子は、上の子の経験から親が勧めました。

新澤和子さん。前会長。現在社会人の男子、昨年度高校卒業の男子と、通算12年間在学。新澤和子さん。
前会長。現在社会人の男子、昨年度高校卒業の男子と、通算12年間在学。

新澤さん
うちは遠方で、実はあまりこの学校を意識していなかったのですが、最終的に入学を決めました。おかげで子どもをのびのび育ててもらい、これもご縁だと思っています。下の子は、兄の勧めもあってこの学校へ通うことになりました。1年間海外留学をさせたかったのですが、友達と長期間別れて過ごすのは嫌だと言われ、実現に至りませんでした。でも、それくらい仲のいい友達ができ、楽しい学校生活を過ごせたようです。

――お子さんの成長ぶりを踏まえ、獨協埼玉の魅力を教えてください。

藤井さん
上の子は小学生の時には勉強をする習慣などなかったのですが、この学校に入学してから少しずつ勉強の習慣がついてきたと思います。先生から「自分で考えて行動しなさい」と常々言われていたようで、自主性を重んじる方針を感じました。その方針に私たち親も感化されたようで、子どもの人生は子どものものだと思えるようになり、口うるさいことは言わなくなりました。先生方も、優しさや愛情をもって子どものことを気にかけてくださいます。先日も学校に来た時に、卒業して何年にもなる上の子のことを、当時の担任の先生が気にかけてくださっていて、話に花が咲きました。友達や先生との交流が厚いのは一生モノの財産ですね。

渋谷さん
私もこの学校に通って、一生付き合える友達ができました。私が在学していた頃は、今よりもっとのんびりしていてアットホームな雰囲気がありました。吹奏楽部でも、指導が厳しかったり、高価な楽器を買わないといけなかったりする学校もあるなかで、本校ではそれぞれの思いに合った選択を認めてくださいましたし、そのほかのことでも各自がやりたいことを尊重してくださいました。思春期という大事な時期を含む6年間を、そういう環境で過ごせたことはとてもよかったと思います。さらに、敷地が東京ドーム2個分の広さという恵まれた環境にあるのもお勧めです。

供田さん
うちも上の子は、小学生の頃はのんびりしていて、その後反抗期もありましたが、「自ら考え判断し行動することのできる若者を育てる」という本校の理念の下で6年間を過ごし、自分で考えて動けるようになったと感じます。大学に入った今、経済的な援助はともかく、もうあれこれ指図したり、手助けしたりする必要はないと思えるようになり、一人前の人間として扱っています。親は特に何も言ってこなかったので、学校や先生方に成長させていただいたのだと思います。

新澤さん
私も学校の方針に合わせて、本人の自主性に委ねていました。どの大学のどの学部を受けるかといったことも、親に相談するでもなく、自分の判断で決めていました。親が気がつく頃にはもう進路が決まっていたという感じです。それから、親として学校に過度な期待をもつのは違うかなと思います。もしそうだと、あれもしてくれない、これもしてくれないと不満ばかりが募るでしょう。逆にフラットな気持ちでいれば「そういうものか」と思えます。私自身が学校の方針に共感できたから、通算12年も子どもたちを通わせられたのだと思います。
自分たちで選んだ学校なのだから、子どもの気持ちに寄り添い、親はそれを応援して楽しめばハッピーではないでしょうか。

文化祭でオリジナルの食品を販売
PTAで作成したオリジナルTシャツ。PTAで作成したオリジナルTシャツ。

 文化祭では、PTAのブースでオリジナルの食品を販売します。保護者をはじめ、訪れるお客さんに好評です。

(この記事は『私立中高進学通信2025年9月号』に掲載しました。)

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