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私立中高進学通信

2023年4月号

私学だからできるオリジナル教育

光英VERITAS中学校

学びの力と創造力を
全学年で培う『探究科』

同校では毎週水曜日に、全学年で独自教科『探究科』の授業が実施されています。教科横断型の学びで知識と視野を広げ、自主性や協働力、課題解決力を育みます。
同校の文化祭「光英祭」の『探究発表会』にて、中2はグループで創作したSF小説を発表。プロ顔負けのSF設定に、見学に来た保護者も感心。発表の教室は満席で、発表後には大きな拍手がわき起こりました。

同校の文化祭「光英祭」の『探究発表会』にて、中2はグループで創作したSF小説を発表。
プロ顔負けのSF設定に、見学に来た保護者も感心。
発表の教室は満席で、発表後には大きな拍手がわき起こりました。

好きな分野を学問的に
追究する力を育む
中2・学年主任/村越靖弘先生中2・学年主任/村越靖弘先生

 生徒の自主性を促す先進的な学びを行うとともに、中高6年間を通して、伝統ある小笠原流礼法の授業も行う光英VERITAS。グローバル社会に通用するマナーや自国の文化への理解を深める独自の教育を行っています。

 課題解決のプロセスを全教科で繰り返し行う、同校ならではの探究的な学びの授業が、毎週水曜日の6時間目に、全学年共通で行われている『探究科』の授業です。

「中高6年間にわたり、継続して探究する力を身につけるために、全学年で『探究科』の授業を実施しています。
 中1では “探究的な学び方”の基礎を学び、グループワークを多く行って “協働する学び方”を習得するなど、学年ごとに学びの幅を段階的に広げていきます。中学3年間はグループワークを多くして、高1から徐々に個人で探究する学びに移行し、高2・高3では個人研究に取り組んでもらいます」(中2・学年主任/村越靖弘先生)

 毎年9月に行われる文化祭「光英祭」では『探究発表会』を催し、中高6学年の生徒全員が、同日に『探究科』の授業で学んだ成果を発表します。

 ホールや教室など校内のさまざまな場所で、グループ発表やポスターセッション、個人発表など学年ごとに多彩なプレゼンテーションを行い、生徒たちは他学年の発表を見るだけでなく、「評価シート」で内容を評価し合います。

「中学生が高校生の高度なプレゼンテーションや難しい課題に取り組む姿を見ることで、良い刺激が受けられるようにしています」

 こうした活動を通して、教科書や問題集だけが学びではないことを、生徒たちが実感しています。

「本校の生徒には、自分の生き方を描ける人になってほしい。そのために『探究科』の取り組みを通して、好きな分野を学問的に追究する力を育んでもらいたいと思います。
 今後は、中高一緒に取り組む探究授業も設けていきたいと考えています」

『探究科』6学年の取り組み(2022年度・前期)
中1 「教科の意義について先生にインタビュー」グループ発表
中2 「SFプロトタイピング オリジナルのSF小説をつくる」グループ発表
中3 「SDGs~校内から世界に向けて~」グループ発表
高1 「SDGs Action The World」グループ発表(ポスターセッション)
高2 「探究LABO~観客体験型探究発表会」個人発表
高3 「個人研究発表」
中2『探究科』探究発表会
科学的事実をもとにSF小説を書く「SFプロトタイピング」
東工大の教授や学生を招き
アドバイスをもらう
真剣に発表を聞く生徒たち。探究発表会では、発表を見て「評価シート」に記入。同級生や先輩・後輩に自分たちの発表を評価してもらいます。真剣に発表を聞く生徒たち。探究発表会では、発表を見て「評価シート」に記入。同級生や先輩・後輩に自分たちの発表を評価してもらいます。

 9月の光英祭で行われた『探究発表会』での中2生の発表を取材しました。中2では、4月からSF小説を創作する「SFプロトタイピング」に取り組んでいます。小説を書くだけでなく、科学的事実の裏付けをもとに小説の設定を考えることで、理系分野の知識も深めていきます。

 取り組みを始めるにあたり、東京工業大学の山崎詩郎教授から、科学についての講義を受講。小説を創作する際にも、東京工業大学や他大学の大学生がファシリテーターとして各グループに1名つき、科学的根拠について、助言を受けながら進めました。本格的な探究の取り組みに、生徒たちのモチベーションも高まったそうです。

「時間や人工知能、宇宙といったテーマを決めて、さまざまな科学的事実を調べ、それを根拠にして物語をつくって発表する取り組みです。
 各グループでリーダーを決め、グループ内での役割分担は生徒たちが自主的に決めて進めていきます。“小説をつくる”というゴール以外は自由なので、調べ方や創作の進め方は、生徒自身で考えていかなくてはなりません。
 こうした教科横断型の学びは、生徒たちのモチベーションを大いに高めてくれます。大学生への相談内容なども自分たちで考え、積極的に取り組んでいます」(中2・学年主任/村越先生)


小説を絵で表現した
コンセプトアートも発表

『探究発表会』当日は、SF小説をスライドに映して発表。小説のキーとなるテーマを絵で表現したコンセプトアートを披露するグループもありました。

「絵にする過程をグループで話し合い、さまざまなアイデアを盛り込みました」と生徒たち。協働して創造する楽しさを存分に味わったようです。

 各発表ともユニークな視点で書かれた小説ばかり。来場者からは大きな拍手が送られました。保護者や入学希望者も来場し、生徒たちの自由な発想に感心する声をあげていました。

このグループでは、小説を発表した後にタイムループについて説明を行っていました。発表時に表示するスライドは、一人1台所有するタブレット端末を活用して、グループで協働して仕上げています。このグループでは、小説を発表した後にタイムループについて説明を行っていました。発表時に表示するスライドは、一人1台所有するタブレット端末を活用して、グループで協働して仕上げています。
小説の設定となる科学的根拠も説明します。こうした取り組みを通して、理系分野の深い学びも実現できています。小説の設定となる科学的根拠も説明します。こうした取り組みを通して、理系分野の深い学びも実現できています。
小説をイメージしたコンセプトアートも発表されました。グループで考えて作成したイラストが、発表した小説をより魅力あるものにしています。小説をイメージしたコンセプトアートも発表されました。グループで考えて作成したイラストが、発表した小説をより魅力あるものにしています。
高1のポスターセッション。中学生も見学し、先輩たちの知識やスキルを学びます。高1のポスターセッション。中学生も見学し、先輩たちの知識やスキルを学びます。
生徒インタビュー
中2・『探究科』授業でのグループリーダーに聞きました
宇宙をテーマに創作
メンバーの得意を活かして協働
Mさん(中2)Mさん(中2)

 僕たちのグループは、ある人が宇宙を創作する「Fantazia Universo」というストーリーをつくりました。創作途中では、東京工業大学をはじめとする大学生の皆さんに、文章構成に関する助言をいただきました。

 メンバーをまとめるうえで気をつけたことは、一人に負担が偏らないようにすることと、メンバーの得意分野を活かしてもらうことです。『探究科』の授業は、質・量ともに高度で本格的です。ほかの教科も探究的な授業が多く、毎日の勉強が楽しいです。


AI技術の進歩を学ぶ機会に
発表への苦手意識も払拭
Tさん(中2)Tさん(中2)

 私たちのグループはコピーロボットをテーマにした「コピーは自由自在」という小説を発表しました。今回の探究でAIの技術を調べたのですが、かなり人間に近い作業もできるようになってきていることがわかり、とても勉強になりました。

 小学校では人前に出るのが苦手だったのですが、学校で何度もプレゼンテーションを行ううちに苦手意識がなくなり、人前で話すことが好きになりました。グループリーダーを務めることもできるようになり、自分でも成長できたと実感しています。

進学通信 2023年4月号
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