私立中高進学通信
2022年4月号
目標にLock On!! 私の成長Story
光英VERITAS中学校
素直で壁がない自由な好奇心を
育んでくれた学校生活
「地球を守る自覚と実践力のある次世代リーダー」の育成をめざし、英語教育や海外研修など、さまざまなグローバル教育プログラムに力を注ぐ同校。その礎を築き、現在も海外で学ぶ卒業生に、中高時代や現在に至るまでのお話を伺いました。
フリーランス コンサルタント
清水 杏奈さん
のびやかな学校生活で
「個性の芽」に気づく
「高校生のとき、学校で毎朝取り組んでいた英文読解の英文が素敵だったので貼り付けたものです」と懐かしそうに振り返る清水さん。読んだ本の感想や日々の思いを綴り、ノートは膨大な数に。
フリーランスの新規事業支援コンサルタントとして活躍しつつ、同時にカナダのハンバーカレッジの学生でもある同校OGの清水杏奈さん。高3の時、1年間アメリカに留学し、大学卒業後、社会人として働きながら、再びカナダの大学生となった経歴の持ち主です。
「小3で聖徳大学附属小学校に編入したのですが、試験のときすごく緊張して、面接の最中に号泣してしまったのです。それは、当時の私にとって初めての挫折でした。でも、そんな私を先生方は本当にやさしく、温かく迎えてくれました。あなたには素敵な個性があると言ってくれたのです」
清水さんは、当時の聖徳大学附属女子中学校に進学後ものびのびと個性を育んでいきます。
「学校は大好きでした。朝早く登校して、読書をしたり、ランニングしたりと、自由な時間を過ごしていました。部活動はスキー部に所属して、大会にもたくさん出場しましたが、好奇心が強くて、クラスの友達の部活動にも頻繁に遊びに行っていましたね。ほかにも、英語スピーチコンテストに出場したり、企業主催のビジネスコンテストに挑戦したりと、いろいろなことを経験しました」
清水さんは、この時期に“その時の自分の想いをノートに書き留める”ことに目覚めます。
「先生は、好きな本や面白い新聞記事など、毎日たくさんの情報を投げかけてくれました。それをノートに貼り感想を書くうちに、こうして“想いをカタチにすること”が、私にとって大切なことであり、得意なことなのだと気づきました。この習慣は現在の私の仕事にもつながっています」
高3でアメリカ留学
すべてを自分で進める自立心
清水さんは、高2の夏に立教大学経営学部国際経営学科へ志望校を定めます。きっかけは、担任の先生に紹介された国際系大学の進学フェアでした。
「プレゼンテーションを聞いて、立教大学の国際経営学科しかないと思いました。グループワーク型の授業であることと、英語で経営学を学べることが決め手でした」と振り返ります。
「勉強は苦手でしたが、世の中は日本だけじゃない、海外に行ってみたいと思っていました」という清水さん。自分で外部団体にあたり、留学の要件だった英検2級を取得。高3の夏から、アメリカへ留学することを決めます。郊外にある現地の学校で、アジア人は1人もいないなか、好奇心のアンテナを広げ、充実した日々を過ごしたそうです。
「この留学で日本人であること自体が個性なのだと、痛切に感じました」
留学中はあえて1年間休学することを選んだ清水さん。
「母校は英語面接や小論文の指導が手厚く、先生方の受験に関する知識やノウハウがあれば大丈夫と、全幅の信頼をおいていました」
こうして帰国後、学校と二人三脚で受験準備を進め、AO入試(総合型選抜)で合格を果たします。
「大学では、実社会でも活用できるコミュニケーション能力や、リーダーとは何かをしっかり学びました。
もうひとつ、私にとって大きかったのは、体育会系のアメリカンフットボール部に所属し、学生トレーナーを務めたことです。これは選手のバックオフィスで、チーム全体の状況を把握し、選手の体力向上をサポートする仕事です。私はトレーナー長で、100人のチームを10人ずつに分け管理していたので、マネジメントを学ぶことができました」
「誰もが息をしやすい世界を創りたい」という志
好奇心と行動力で個性を羽ばたかせ、独自の道を突き進んできた清水さん。その魅力を、高2、高3時の担任、松浦享子先生はこう話します。
「彼女は素直で壁がないんです。たとえば、本校で力を入れている小笠原流礼法の授業を『古風だな』と捉えることもあると思うのですが、彼女はいつも興味をもって取り組み、礼法の成績優秀者が受験できる『小笠原流礼法花鬘正伝』の資格認定試験にも合格しました」
清水さんは話します。
「この学校は、国際教育に力を入れつつ、日本の伝統や歴史をしっかり学べるところが好きです。海外に出ると、日本人であることが個性です。それなのに、日本のことを知らないなんて恥ずかしいし、もったいないです」
清水さんは大学卒業後、IT系のベンチャー企業に就職し、コンサルタントとして独立。さらなるステップアップを求めてカナダの大学へ進学する道を選びます。卒業後は、ワークビザを利用してカナダで働き、日本の仕事もオンラインで進める予定です。
「これからも、人が熱意をもって事業化したいと思っていることを、一緒に作り上げたいと思います。国境にとらわれず、想いをカタチにできる真のグローバル人財になりたいです」
恩師からの応援メッセージ
このままのあなたで進め!
一生応援し続けます
清水さんは、クラスの誰とでも仲の良い、好奇心いっぱいの生徒でした。スキー部で全中大会やインターハイに出場するような選手でしたが、文化祭ではダンス部に交ざって舞台に立ったり、囲碁将棋部に通ったり、英会話クラブにいたりと、いろいろなところで活躍していました。留学中は休学を選び、帰国後、受験準備を一緒に進めることができたのはうれしかったです。学校とは「個性の芽を見いだす」場所であるべきだと思います。彼女がその芽を育て、今こんなにアグレッシブな人生を送ってくれていることがうれしいですし、こうした瞬間に立ち会えることが教員の醍醐味だと思います。(松浦享子先生)
(この記事は『私立中高進学通信2022年4月号』に掲載しました。)
光英VERITAS中学校
〒270-2223 千葉県松戸市秋山600
TEL:047-392-8111
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