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私立中高進学通信

2021年1月号

目標にLock On!! 私の成長Story

光英VERITAS中学校

中高6年間で学んだ礼法や
先生方の助言により人間として成長

石井そらさん

筑波大学 医学群 4年
OG 石井そらさん

部活動と学習を両立し
学外活動も熱心に取り組む
「すべての教員から絶大な信頼を得ていた」(村越先生)という石井さん。聡明で前向きな女性です。「すべての教員から絶大な信頼を得ていた」(村越先生)という石井さん。聡明で前向きな女性です。

「小学生の頃から歴史が好きで、そこから派生して『作法を身につけた人は素敵だな。私も作法を学びたい』と思っていました」と話す石井そらさん。同校の学校説明会に参加した時、小笠原流礼法を学ぶことにも魅力を感じました。入学後は茶道部に入部。中高6年間、毎週の礼法の授業と茶道部の活動はとくに楽しみだったと話します。

「茶道部の活動は週2回、すべてを忘れてお茶に集中できますし、お菓子を食べてお友達と楽しく語り合うこともできました。リフレッシュできて、勉強の息抜きにもなりました」

 中高6年間は皆勤賞で、部活動と学習をしっかり両立。とくに優秀な成績をおさめた生徒を表彰する学業賞にも選ばれました。

「授業に出たい気持ちが大きく、絶対休みたくなかったんです。周りに優秀な友達がいたので『負けたくない』と切磋琢磨した結果、学業賞をいただきました。みんなががんばっていたから自分も全力を尽くせたのだと思います」

 学業や部活動以外では、中2の時に松戸市平和大使として長崎を訪問。

「松戸市の他校の生徒と一緒に1週間ほど長崎を訪問しました。現地では防空壕を見学したり、戦争を体験した方の話を聞いたり、毎年総理大臣も参列される平和祈念式典に出席させていただくなど、貴重な経験ができました」

 高2の時、松戸市高校生英語スピーチコンテストに学校代表として出場。

「英語の先生からの推薦もあり、エントリーしました。中学に入る前は英語が好きではありませんでしたが、中学では先生が英語の課題を毎日出してくださって、それが楽しくて勉強量が増え、英語の上達につながりました」

 さらに漢検・数検・英検・硬筆検定、歴史能力検定などたくさんの検定を取得。また、礼法の成績優秀者が受験できる「小笠原流礼法花鬘正伝」の資格認定試験にも合格しました。

高2・高3の進路選択で
初めて壁にぶつかる経験を
石井さんが在学中に使っていた「毎日ノート」。学習スケジュールや日々の生活記録などがていねいに記されています。石井さんが在学中に使っていた「毎日ノート」。学習スケジュールや日々の生活記録などがていねいに記されています。

 幼い頃の体験から医療系の仕事に従事したいと思っていた石井さん。

「母が腎不全を患って入退院を繰り返していたんです。その時、母に何もしてあげられないことが辛くて。母と同じように苦しんでいる患者さんに何ができるだろうかと考えました」

 高2までは「医学部に進んで医師になろう」と思っていましたが、高2の終わりから高3にかけて「はたして医師でいいのか?」と迷い始めます。充実した中高時代を過ごしていた石井さんにとって、この進路選択の時期が「初めて壁にぶつかった経験」だと話します。

「受験のために勉強をがんばっているのに、ゴールが決定していないことが苦しくて。何のためにがんばっているのかがわからなくなり、職員室で担任の村越先生に泣きついたこともありました。結局、『勉強するよりもまずゴールを決めないと前に進めない』と思い、村越先生や各教科の先生方にも相談にのってもらったうえで、自分が本当は何をやりたいのかを真剣に考えました」

 考えた末に、「研究によって多くの人の命を救いたいという気持ちが強くなった」ことから、医師ではなく医療研究の道へと志望を変更しました。

「村越先生からは『それが君の出した答えなら、私も全力で応援するよ。受ける学部や受験対策が変わってくるので、それも一緒に考えよう』と言っていただきました。新たな受験対策のための準備も各先生に協力を仰ぎました。中高時代を通してたくさんの先生方から応援されていることを実感でき、大学受験の時も、先生方の声援を背負って試験に臨んでいるような気持ちでした」

 石井さんは筑波大学医学群に現役合格。今は4年生になり、卒業研究として再生医療の研究に力を入れています。

「患者さん自身の細胞を使って、腎臓、心臓などの組織を作り出す研究をしています。一番やりたかった、世の中のためになる研究ができているので、とても充実しています」

村越先生からいただいた
「俯瞰」のメッセージとは

 現在、大学の友人など周りの人たちと良好な人間関係を築いているという石井さん。これには母校での教えが強く影響しています。

「相手に思いやりの心を持って接することができるのは、母校で学んだ礼法の力が大きいと思います。 “相手を思いやる力”は急には身につかないですが、6年間かけて身をもって学ぶことができ、とても感謝しています」

 在学中に先生からいただいたアドバイスは全部覚えているという石井さん。なかでも村越先生の「俯瞰」という言葉を最も大切にしていて、今回の撮影時にフリップに書いてくれました。

「私はテストの時、集中力はありますが、周りが見えなくなり思いがけないミスをすることがありました。そこで村越先生から『一旦落ち着いて問題全体を見渡しなさい。物事を俯瞰して見ることは、社会に出てからも大事だよ』とアドバイスされました。いつも先生は自分を見てくれていて、伸び悩んだ時には答えを用意してくれました。ありがたいと思います」

 最後に、2021年度から中高とも共学化される母校に向けて、こんなメッセージをもらいました。

「男子が入ってくることで、女子には気付かなかった意見やアイデア、行動力など男子の良いところがプラスされるので、生徒みんながより広い視野を持って学べる環境になると思います。光英VERITASに期待しています」

恩師からの応援メッセージ
自分で決めたことをやり抜こうとする姿勢が素晴らしい!
高2・高3時の担任・村越靖弘先生と。高2・高3時の担任・村越靖弘先生と。

 石井さんは、本校がめざす主体的な学びを体現したような生徒でした。最も記憶にあるのは3泊4日の校外学習の出発前、「向こうでリスニングCDを聞けますか?」と聞いてきたこと。「毎日英語のリスニングCDを聞く」と自分で決めて、それをやり抜こうとする姿勢が素晴らしいと思いました。そんな強い意志がある一方で、真面目さがストレスを感じさせることもあったようです。石井さんの今後については、とくに心配はしていませんが、ただ詰め込みすぎず、自分で抱え込みすぎないように気をつけてください。本校の6年間で学んだ「相手を思いやること」は、医療従事者として大切な能力ですので、その心はずっと忘れずにいてほしいです。(村越靖弘先生)

進学通信 2021年1月号
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