Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2026年特別号

大学合格力強化計画

城北中学校

「学びたい」という気持ちを育てる進路指導
「共に学ぶ」空気が支える城北の大学受験

高橋先生(左)と大重先生(右)。放課後から20時まで利用できる高3専用自習室「進学センター」にて。あえて仕切りを設けず、仲間が学ぶ姿を感じながら集中できる空間です。校長先生がホワイトボードに出題する数学の問題も、進学センターの名物となっています。

高橋先生(左)と大重先生(右)。放課後から20時まで利用できる高3専用自習室「進学センター」にて。
あえて仕切りを設けず、仲間が学ぶ姿を感じながら集中できる空間です。
校長先生がホワイトボードに出題する数学の問題も、進学センターの名物となっています。

 東京大学をはじめとする難関大学へ、毎年多くの卒業生を送り出している城北。放課後の進学センターでは、壁一面のホワイトボードに、校長先生が出した数学の問題が。「これ、別解あるんじゃない?」一言をきっかけに、生徒たちは自然と集まり、議論が始まります。教え合い、刺激し合いながら、学びを深めていく。城北らしい学びの風景・進学指導について、進学指導部長・高橋慶臣先生と、習熟期(高2・高3)教育部長・大重俊太先生に伺いました。

「難関大学への志望」ではなく
「学びへの意欲」を育てる

――城北の進路指導には、どのような特徴がありますか。

高橋先生
まず大切にしているのは、生徒自身の「学びへの意欲」を育てることです。

大学受験の先で何を学びたいのか、どんな世界に興味をもつのか――そうした思いを育てるために、校外の学びに触れる機会を数多く設けています。

例えば、大学の研究室見学や学会、外部講演会などの情報を積極的に紹介しているほか、希望者は中1から「ノーベル賞受賞者を囲むフォーラム」といった校外イベントにも参加できます。

また、城北では6年間を成長段階に応じて3つに区分けしており、中3・高1の2年間を「錬成期」としています。この時期に重視しているのは、「どんな大学に進むか」ではなく、将来は「どんな仕事をしたいのか」「どんな人生を歩みたいのか」を考えることです。

職場訪問を行ったり、在校生の保護者や卒業生を招いて仕事やキャリアについて語っていただく「将来を考える会」を実施したりするのも、そのためです。

実際に社会で活躍する方々の話に触れることで、生徒たちは大きな刺激を受けます。「こんな分野を学びたい」「こういう仕事に就きたい」という目標が見つかることで、日々の学習への向き合い方も変わっていくのです。

大重先生
こちらから一方的に「この大学をめざしなさい」「みんなで東大をめざそう!」と引っ張るのではなく、生徒自身の意思で「行きたい」と思える状態をつくるようにしています。

だからこそ、本校では日々の授業を大事にしています。授業の中で「知ることは面白い」と感じる経験が、その後の進路選択につながっていくことも多いのです。

――多様化する大学入試にもていねいに対応されていますね。

高橋先生
総合型選抜・学校推薦型選抜についても、「推薦だから特別」という考え方ではなく、生徒自身が本当に学びたい分野や進路を見つけ、そこへ至る手段の一つとして挑戦していくものと捉えています。

希望者向けには志望理由書や小論文、面接指導なども、担任と進路指導部が連携しながらサポートしています。また医学部志望者に対しては、専門予備校と連携した模擬面接やMMI(Multiple Mini Interview)形式の対策をしており、他校とも協力しながら、本番に近い形で実践的な練習を行っています。

ただし、どの入試方式であっても大切にしているのは、まず学力をしっかり身につけること。総合型や推薦型でも、結局は“何を学んできたか”が問われます。だからこそ、日々の授業や学びの積み重ねを大切にしています。

2026年度の主な大学合格実績。

2026年度の主な大学合格実績。

ホワイトボードに書き込み、教室で語り合う
生徒同士が自然に学び合う環境
進学指導部長・国語科/高橋慶臣先生進学指導部長・国語科/高橋慶臣先生

――校内を見学していると、放課後に教え合っている姿が印象的です。

高橋先生
本校には、生徒同士で自然に学び合う文化があります。例えば進学センターに設置した自習室には、一般的な自習室にある仕切りは設けていません。

もちろん、一人で集中して勉強する時間も大切ですが、「隣で仲間が頑張っている」という空気感のほうを大事にしたいと考えています。

この自習室の壁一面はホワイトボードになっていて、時々、校長が数学の問題を出題することもあるんです。「解ける人がいたら解いてみよう」と、生徒たちが自由に書き込みながら、「こうじゃないか」「この考え方はどうだろう」と議論を重ねていく。そこに校長がコメントを書き加えることもあります。

直接教える・教わるというよりも、ホワイトボードを介して校長と生徒が対話をしているような感覚ですね。そうしたやり取りが自然に生まれる環境は、城北らしいところだと思います。

実はこうした「みんなで考える場」は、進学センターに限りません。中1・中2のフロアや中3の廊下にも、自由に書き込み考えを共有できるスペースがあります。学校全体として、「一人で完結する学び」ではなく、「対話しながら深める学び」を大切にしているんです。

大重先生
先生に質問するだけでなく、生徒同士で教え合うことが本当に多いですね。

授業が終わった後も、生徒たちが教室や廊下に残って、「さっきの授業、あれってどういうことだろう」とよく話し合っています。学ぶことそのものを楽しんでいる――そんな空気が、日常の中に自然と根づいているように感じます。

教員側も、それぞれ工夫しながら授業づくりに取り組んでいます。教材選び一つをとっても、「ただ解ければいい」というものではなく、生徒同士で議論が広がったり、「なぜだろう」と考えたくなったりするような題材を意識して選んでいる先生が多いですね。「どうすれば生徒が考えたくなるか」という視点がとても大切にされていると感じます。

そうした環境によって、生徒たち自身が主体的に学ぶ空気ができていくのだと思います。

男子校ならではの進路形成
行事も部活動も、本気で取り組む
習熟期教育部長・英語科/大重俊太先生習熟期教育部長・英語科/大重俊太先生

――男子校ならではの成長もありますか。

大重先生
ありますね。特に男子は、高2・高3で急に変わる生徒が本当に多いです。

正直なところ中学生段階では勉強に身が入っていなかった生徒が、高校生になってから急激に伸びることも珍しくありません。

実際の例として、中1時点では学年の下位層にいた担当生徒が、高校に入ってから徐々に変わり始め、高2で選抜クラスに入り、最終的には一橋大学へ進学していきました。

――すごい変化ですね。

大重先生
本人の中で、「やってみよう」と思えるタイミングが来たんだと思います。

城北では、そうした“伸びる瞬間”を、焦って早く引き出そうとはしていません。6年間あるからこそ、生徒が自分で動き出す時期を待てるんです。

高橋先生
周囲の仲間の存在も大きいですね。

高校生になると、「あいつ頑張っているな」「自分もやろうかな」と他者から刺激を受け始めます。男子校は友人同士の距離が近い分、その影響力が非常に大きいと感じます。

――受験一辺倒ではない雰囲気も感じました。

高橋先生
そうですね。本校では、行事や部活動がとても大切にされています。例えば高3でも体育祭の大縄跳びを本気でやりますし、文化祭に最後まで関わる生徒も多いです。

「受験生だから勉強以外の注力をやめなさい」という考え方ではなく、学校生活を最後まで楽しんだ経験が、結果的に受験へのエネルギーにもつながっていくものと捉えています。

大重先生
実際、部活動を最後まで頑張った生徒ほど、その後の切り替えがうまくいくことも多いです。勉強だけではなく、「仲間と一緒に何かをやり切った経験」が、その後の支えになるようです。

受験期こそ深まる。仲間との学び
最後まで「通いたくなる」学校

――最後に、城北の進路指導を一言で表すと?

高橋先生
「共に学ぶ」ことだと思います。

受験は個人戦のように見えるかもしれませんが、実際には一緒に頑張る仲間の存在が大きな支えになります。城北には、「みんなで頑張ろう」という空気が浸透しています。

高3では12月初旬に通常授業が終了し、冬(12月〜2月)は大学共通テストや国公立二次試験、私立大個別試験対策として、特別講座を実施しています。ほとんどの生徒が受講し、最後の試験前日まで学校に通い続ける生徒も少なくありません。

生徒同士で教え合い、励まし合いながら、最後まで受験に向き合っていく姿勢も、本校らしさの一つになっています。

大重先生
卒業生がよく学校に戻ってきてくれるのも、その文化があるからだと思います。

大学生になったOBが、後輩に勉強を教えに来たり、進路相談に乗ったりすることも珍しくありません。卒業して終わりではなく、つながりが続いていくんです。

高橋先生
6年間を通して、仲間と共に学び、自分の進路を切り拓いていく。その積み重ねが、城北の進路指導の土台になっているのだと思います。

高3生全員に配布される進学冊子。大学受験に向けた日々の学習計画や模試の日程・結果などを、一冊で整理できるようになっています。高3生全員に配布される進学冊子。大学受験に向けた日々の学習計画や模試の日程・結果などを、一冊で整理できるようになっています。
定期的に担任へ提出し、学習状況に応じたフィードバックを受けられるのも特徴です。担任の先生方は、一人ひとりの記録にていねいに目を通しながら、受験期の生徒をきめ細かく支えています。定期的に担任へ提出し、学習状況に応じたフィードバックを受けられるのも特徴です。担任の先生方は、一人ひとりの記録にていねいに目を通しながら、受験期の生徒をきめ細かく支えています。
ページトップ