私立中高進学通信
2024年特別号
未来を切り拓くグローバル教育
城北中学校
現地校での授業と留学生との交流を通じ
充実した3カ月間の「ターム留学」
丸山さんは、カナダでのターム留学で現地の語学学校に通いました。
体育や家庭科の授業を選択し、トルコ・カナダなど多国籍な友人とも交流し、
日本では味わえない貴重で充実した時間を過ごしました
城北では、多彩な国際プログラムを展開し、国内にいながらも「イングリッシュ・シャワー」や「オンライン英会話」などを通じて英語力を磨く機会を提供します。また、「オーストラリア語学研修」や3カ月間の「ターム留学」といった実践的なプログラムを通じて、生徒たちの国際感覚を磨く教育に力を注いでいます。カナダでのターム留学に参加した丸山悠平さん(高2)にお話を聞きました。
――ターム留学に参加した理由を教えてください。
小学校の頃は英語に触れる機会があったものの、英会話は苦手で、それほど印象的なことはなく過ごしていました。しかし、城北で素晴らしい先生と出会ったおかげで英語が好きになり、授業にも積極的に参加するようになりました。「オンライン英会話」などのプログラムや、ネイティブの先生との交流を通じて、英語力を伸ばすことができたと思います。
中3の時にオーストラリア語学研修に参加したことが、初めての海外経験でした。午前中に授業を受け、午後は自由な活動時間という形でプログラムが進行しました。現地で初めて英語を使ってみて、自分の英語力がまだまだ足りないと感じました。相手の話すスピードが速く、日本の授業では聞かないような表現も多く、難しいと感じましたが、同時にそれがとても面白いとも思いました。こうして、「もっと英語を学びたい」という気持ちが強くなったことが高1のターム留学の参加動機です。
――ターム留学はどのような内容ですか?
城北のターム留学は、高校1年生の3学期に行われる約3カ月間の短期留学プログラムで、ホームステイをしながら英語を集中的に学ぶことができます。留学先はアメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドの4カ国から選べ、僕はカナダを選びました。このプログラムの定員は毎年10名ほどですが、その年は20名ほどの希望者が集まりました。選考は、英語で書かれた志望理由書、英語力のスコア、面接などを基に行われ、特に志望理由書が重視されているように感じました。
――現地の生活で印象に残っていることは?
留学の最初2週間くらいは現地校の授業に向けた準備期間として、語学学校に通いました。現地校では料理や体育のクラスなど、1コマ90分間の授業を受けました。とくに体育は言語以外のコミュニケーションスキルも伸ばすことができ、現地の生徒のみならず、他の国からの留学生とも交流することができて、とても有意義でした。体育の授業を通して仲良くなった友人と放課後遊んだり、他の授業を一緒に受けたりして、さらに友情が深まりました。
――ホームステイで困ったことはありませんでしたか?
食生活や生活習慣の違いなどはありましたが、とくにつらいと感じることはありませんでした。ホストマザーは毎晩おいしい夕食を用意してくれましたし、自分の部屋の掃除や洗濯なども現地では自分でやることにもすぐに慣れました。ちょっとした環境の変化も動じず、適応力があるのは自分も含め城北の生徒の強みだと思います。
――ターム留学を振り返って、気づいたことや学んだことは?
海外に対する興味・関心がさらに高まりました。以前に比べて日本にいても海外の出来事にアンテナを張るようになり、意識するようになりました。
実は昔、母の実家でトルコ人留学生をホームステイで受け入れたことがあり、そのためトルコに縁を感じていて、トルコの文化にも興味がありました。今回のターム留学で、留学先の現地校にトルコ人がたくさんいて、現地で最初にできた友人もトルコ人でした。多国籍な環境に身を置いたからこそできた経験がたくさんありました。帰国してからも、英語の動画を視聴したり、カナダで購入した英語の書籍を読んだりしていますし、トルコ語の勉強も行っています。
――新しく芽生えた夢やこれからの目標は?
大学で長期留学をしたいと考えています。ターム留学の3カ月で、確かに英語力は伸びました。でも「さらにもっと飛躍的に成長できそう!」というタイミングで期限が来て帰国しなければならず、とても名残惜しさを感じました。そして刺激に満ちた3カ月は本当に楽しくて、あっという間に感じられました。ターム留学の前には不安もありましたが、自分が異文化に適応力があることも知り、自信もつきました。英語力にはまだ課題を感じていますが、その分どんどん英語を使う経験を重ねて、伸ばしていきたいという意欲が高まっています。
留学制度や第二外国語を含めた言語教育や国際的な環境が充実していることから、現時点の進路としては東京大学を希望しています。具体的な職業などはこれからですが、将来は日本のみならず、広く世界で活躍することを夢見ています。
――最後に、中学受験生に向けて城北の魅力を教えてください。
城北には、学問だけでなく人間としても成長できる環境があります。部活動や行事も充実しており、仲間と一緒にかけがえのない経験を積むことができます。また、先生方の熱心な指導や、何事にも真剣に取り組む友人たちがたくさんいることは、この学校の自慢したい点です。常に刺激を受けながら学ぶことができます。
部活動は歴史部と釣り部に所属していますが、両部の活動もとても面白く充実しています。部活動を通して、合宿や旅行、川釣りや海釣りなど、楽しく貴重な経験を先輩・後輩・同級生と一緒に積むことができます。
この学校の良さを知るには、在校生に直接話を聞くのが一番です。多くの在校生が気さくで、学校生活を楽しんでいます。文化祭などで学校を訪れる際には、ぜひ気軽に在校生へ話しかけてみてください。
城北中学校
〒174-8711 東京都板橋区東新町2-28-1
TEL:03-3956-3157
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