私立中高進学通信
2021年1月号
生徒会に聞く学校生活
跡見学園中学校
行事が中止になったなら
新たな企画で学校を盛り上げる

生徒の自主性を大切にする同校では、生徒会長をはじめ、副会長、各学年の代表、各委員会の長などで構成された執行部である総務局が中心となって、活発な活動を行っています。今回は、生徒会長と3名の副会長に活動についてお聞きしました。
コロナ禍をプラスに考え
チャレンジし続けます!
後期には、「跡見学園のマスコットを作りたいと考えています。それから、『あいさつ運動』も新たに始めたいです」とA・Sさん。そのほかにも、文化祭で行われる予定だった、在校生が受験生に学校の魅力を伝えるイベントを、オンラインに切り替えて行うことも検討中。コロナ禍でも実現できる企画を次々と提案し、実行に移していく行動力にあふれた生徒会です。

「生徒会に入ったことで、それまで接点のなかった人たちと会話する機会も増え、コミュニケーション能力がつきました」

「後輩たちにどう話したら伝えられるかに苦労しましたが、『協力して一緒にやっていこう』を信条にしてだんだんと伝える力がついてきたと思います」

「生徒会には行動力があり、気が利く人ばかりで、世界が広がりました。私もさらに行動力をつけなくてはと刺激を受けています」

「一人ひとりの個性を活かせるように対応を変えていくことで、生徒たちとの距離感をうまく縮められると学べました」

――今年度の生徒会の活動内容を教えてください。
A・Sさん(高2・会長)
例年、体育祭や文化祭などのイベント、クラス・クラブの代表者が集まり話し合いをする代表委員会、あいさつ運動や生徒会誌の発行などを行っています。
今年は、文化祭も体育祭も開催できなかったので、前期には「七夕イベント」を初めて行いました。それから、現在は「階段装飾」という活動も新たに行っています。
――「七夕イベント」「階段装飾」とはどのような活動ですか?
A・Sさん
「七夕イベント」は、自分の願いや学校への思いを短冊に書いてもらい、アトリウム(吹き抜けのホール)に飾る企画です。
R・Mさん(高2・副会長)
「階段装飾」は、学年ごとに手形のペイントで絵を描き、それで階段を彩る活動です。使用する色の種類や提出期限は生徒会で決めましたが、何を描くかは学年ごとに決めてもらいました。そのため、さまざまな装飾が集まり華やかになったと思います。
――生徒会活動でやりがいを感じる瞬間は?
R・Mさん
「階段装飾」は、今年初めて行った活動だったので、期限までに制作が終わらない学年があったりと、うまくいかないことも多かったです。でも、直接手に絵の具をつけて描くという中高生ではなかなかできない体験ができ、みんなが楽しそうに取り組んでくれたので、うれしかったです。学年代表の人たちからも感謝の言葉をかけてもらい、生徒会に入って良かったと思いました。
A・Iさん(高2・副会長)
例年通りにイベントは行えませんでしたが、そういう時だからこそ新しい企画が生まれたのだと思います。「七夕イベント」も、誰も書いてくれなかったらどうしようという不安もありましたが、スタートから2日で短冊がなくなるほど、みんなが協力してくれました。短冊でいっぱいになったアトリウムを見た時は感動しました。
T・Mさん(高2・副会長)
私は昨年、学年代表として参加した「スポーツ大会」が印象深いです。「スポーツ大会」は、どんな競技を行うのか、ルールはどうするのかといったことから、道具の用意や進行まで、すべてを学年委員が企画・運営する行事です。昨年は、お題に書かれた条件に合う人を連れてきて一緒に走るという「借り人競走」を行いました。お題を考えるのに苦労したり、ルールを伝えるために紹介動画を作ったりと大変なことも多かったので、みんなが当日にすごく盛り上がってくれてうれしかったです。企画をする楽しさややりがいを感じた瞬間でした。
A・Sさん
生徒会を引き継いだ後、春休み期間中にもテレビ電話を使って行事についての話し合いを続けていたのですが、新型コロナウイルスの影響で行事のほとんどが開催できなくなってしまいました。悲しかったり、悔しかったり、思うようにいかなくて嫌になったりもしましたが、みんなで協力して新しい企画を行うことで絆が強まったと思いますし、生徒会として活動しているという実感も得られたので、良い経験になったと思います。






(この記事は『私立中高進学通信2021年1月号』に掲載しました。)
跡見学園中学校
〒112-8629 東京都文京区大塚1-5-9
TEL:03-3941-8167
進学通信掲載情報

PICK UP!!
紹介する学校
- 徹底した感染防止対策で寮生活を守り学びと生活を支える秀明中学校
- 新学期開始から迅速にオンライン授業に対応今後への備えも万全に玉川聖学院中等部
- カラフルな思い、みんなに届け!初のオンライン「WEB京華祭2020」京華女子中学校
- 生徒自らが企画・運営・配信初のオンライン文化祭に挑戦!国学院大学久我山中学校
- 2020年だからこそできる全員参加のオンライン文化祭桜丘中学校
- 東京薬科大学主催の研究発表会で1位に!浦和実業学園中学校
- 行事が中止になったなら新たな企画で学校を盛り上げる跡見学園中学校
- 生徒会主導の新たな企画で学校を盛り上げる!国士舘中学校
- オンラインを活用しコロナ禍でも楽しめる行事を開催芝国際中学校
- 生徒から意見を募り生徒総会で採決を取る桐朋女子中学校
- 自主性と協働性を育てる学校行事と「坐禅」が育む “心の自立”世田谷学園中学校
- 「与え過ぎず、生徒が自ら動くためにアプローチの仕方を意識する」本郷中学校
- 自分を表現し相手を理解できる一生ものの英語力を養成光塩女子学院中等科
- SF映画を視聴して科学者に学び短編SF小説作りにチャレンジ駒込中学校
- 多彩な理数教育を展開プログラミングで表現力を培う実践学園中学校
- 豊かな自然を感じて学ぶ稲作体験と探究学習獨協埼玉中学校
- 英語力・国際力を培う『グローバルコース』佼成学園中学校
- 1ランク上の英語力を習得多彩な課外講座『国際塾』文京学院大学女子中学校
- 英語漬けの日々を過ごす『セブ島英語研修』東洋大学京北中学校
- 講演 第一線で活躍する識者に学ぶキャリア教育講演会春日部共栄中学校
- 進路 自分を知って未来へつなげるキャリアプログラム立正大学付属立正中学校
- クラブ活動を通し、人としても成長!武蔵野中学校
- 夢と個性と学力を健やかに育む目白研心中学校
- 「宣伝会議賞」中高生部門グランプリ&仏教がテーマの研究論文がすごい!獨協中学校
- ていねいな指導で充実した学校生活に芝浦工業大学柏中学校
- 中学は土台を作る時学校生活で大きく成長成城中学校
- 新型コロナウイルス対策を講じ生徒主導の「考動」文化祭を明治大学付属明治中学校
- 自主研究『5×2』で探究心を育み自己発見富士見丘中学校
- 習熟度別・少人数制の新指導体制で英語力を強化東京女学館中学校
- 生徒と対話を重ねながら生身の授業で実力を養う共栄学園中学校
- 人生について考え自分で将来を決められる自立した人間を育てたい京華中学校
- 身近に使われている実例を挙げることで数学の学問としての面白さを伝えたい城北中学校
- 「探究サイエンス入試」で取り組みの思考過程を評価山脇学園中学校
- 日々の積み重ね堅実に真摯に学び大学入試に強い素養を無理なく確実に培う江戸川女子中学校
- 将来を考えて決めた第一志望を諦めない!粘り強い姿勢で進学実績が向上十文字中学校
- 中高6年間で学んだ礼法や先生方の助言により人間として成長光英VERITAS中学校
- 部活動、生徒会にも全力で取り組んだ6年間女性としての人生設計を見つめて次のステップへ小石川淑徳学園中学校
- 一人ひとりを見守る温かいサポートでチアダンス日本一の栄冠に輝く横浜創英中学校


