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私立中高進学通信

2022年7月号

校長先生はこんな人!

跡見学園中学校

応用数学を学び
システムエンジニアへ
出産後に母校で教育者の道へ

松井 真佐美 (まつい・まさみ)校長先生
東京生まれ。跡見学園中学校高等学校卒業後、東京理科大学理学部応用数学科へ進学。システムエンジニアとしてメーカーに就職し、出産を機に3年ほどで退職。子育て中に母校の跡見学園に数学教員として請われ、教職に就き、2018年4月から校長に就任。

松井 真佐美 (まつい・まさみ)校長先生
東京生まれ。跡見学園中学校高等学校卒業後、東京理科大学理学部応用数学科へ進学。
システムエンジニアとしてメーカーに就職し、出産を機に3年ほどで退職。
子育て中に母校の跡見学園に数学教員として請われ、教職に就き、2018年4月から校長に就任。

東京理科大学で応用数学を学び
エンジニアとしてメーカーに就職

 私は池袋で生まれ、祖父母と両親と姉という6人家族のなかで育ちました。跡見学園中学校高等学校へ通っていた姉を見ていたことと、両親のすすめもあって、私も本校に入学を決めます。中高時代はまだ「教員になりたい」といった将来のビジョンはありませんでしたが、数学は当時から得意で、同級生に教えていたこともありました。

 跡見学園女子大学に進学する生徒が多いなか、私は東京理科大学へ進学します。数学を社会にどう応用するかを大きなテーマとする応用数学を専攻してプログラミングを必修で学び、4年生の研究室は統計学を選びました。

 当時は経済の絶頂期であることに加え、理系の女子は希少な存在で、いくつもの企業から誘いがありました。会社案内を持って「ぜひうちに来てほしい」と企業が大学に出向いてオファーをしてくる時代であり、私にとって「就職はいつでもできる」という感覚で、出産のほうがずっと貴重なものに思えました。そして就職して3年ほどで子どもに恵まれると、迷わず出産と子育てを選び、退職しました。

息子の子育てで学んだ
大切なこと

 予定よりも早く生まれてきた息子は、同じ学年の子どもたちに比べて体が小さく、とても手がかかりました。また、主人も私も末っ子で、上のきょうだいを真似ることで要領よくできるほうだったため、「どうしてこんなことができないのだろう」と思ってしまうこともありました。

 息子は小学生時代、100点満点のテストで40点をとったことがあったのです。私は叱ったり、きつく問い詰めたりする意図はなかったのですが、「問題文のここに答えが書いてあるのに、どうして見つけられなかったの?」と聞いてしまいました。

 すると息子は目に涙をいっぱい浮かべて「お母さんには見つけられても自分には見つからない」と答えたのです。私は「この子を人と比べてはいけない」とはっとしました。そのときの思いを今も大切にして、生徒一人ひとりの成長を見ています。個性を育み、長い目で見守ることが、中等教育では大切だと思っています。

学校は職業に役立つスキルを
身につける場ではない

 生徒たちは今、自然災害や感染症の世界的な流行、戦争など、誰も予想しなかった出来事が目の前で起きている時代の渦中にいます。だからこそ、予想外の変化を前提として、人生を選択していける力を、中高生のうちに身につけてほしいと考えています。

 そのためには「今後の役に立つから」という理由で特定のスキルだけを学ぶのではなく、幅広く、本物に触れる学びが大切です。たくさんの引き出しをつくっておくことが、将来何かを選択するときの糧になるからです。

 教科の学びはもちろんですが、私が本校の生徒だった時代から大切にしてきた『学園祭』や、長期休み明けに行う『全校一斉漢字テスト』、オーケストラやバレエなど本物の芸術に触れる『芸術鑑賞会』など、目先の大学受験だけを考えていたら一見役に立ちそうにないことが、しっかりと身になっていることを、私自身、実感しています。

 また、本校では中3と高1という大切な時期に、キャリア教育支援プログラムも実践しています。ドラマをきっかけに『科捜研』の職業に興味をもって、中3で職業調べをし、法医の仕事に就いた生徒、保健委員になったことをきっかけに保健室の先生と関わる機会が増えたことで看護の道に進んだ生徒など、学校生活のなかで何かに目覚め、自分で道を選択し、自らの力で進んでいく生徒たちがたくさん育っています。女子校ではすべての役割を女子がやるからこそ、「自分に何が向いているのか」という選択肢が増えるのです。

 本校は一般的には「伝統校」と見られる学校ですが、内部では、建学の精神を時代に合わせて解釈し、必要に応じて新たな取り組みを導入してきました。コロナ禍では海外研修の代わりにオンライン英会話を取り入れ、最新のICT環境も整備しました。海外進学や推薦での進学を希望する生徒も増えてきたため、新たなサポート体制も整えています。

 生徒にとって本当に役立つものや必要なものを見極め、時代に合わせて取り入れた教育をこれからも実践してまいります。この先どのような想定外の時代になってもしなやかに対応できる、広い選択肢をもつ女性に育ってほしいと願っています。

[沿革]
 日本の女子教育の先駆けとして1875(明治8)年、創立者・跡見花蹊が開校。1946(昭和21)年、跡見高等女学校専攻科を設置、47年には中等部を設立、48年に高等学校、50年には跡見学園女子大学を開学し、情操教育に重きをおく独自の教育方針を貫く教育を継承。140年を超える歴史ある伝統校である。

(この記事は『私立中高進学通信2022年7月号』に掲載しました。)

跡見学園中学校  

〒112-8629 東京都文京区大塚1-5-9
TEL:03-3941-8167

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