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私立中高進学通信

2021年1月号

熱中!部活動

浦和実業学園中学校

東京薬科大学主催の
研究発表会で1位に!

生物部
大好きな生き物の研究に打ち込む
調査や研究の成果をプレゼンテーション
 生物実験室に集まった部員たち。生物部に入部すると、好きな班に入って先輩の指導のもと研究に励み、その成果を大勢の前で発表します。

 生物実験室に集まった部員たち。
生物部に入部すると、好きな班に入って先輩の指導のもと研究に励み、その成果を大勢の前で発表します。

 水棲生物班、小動物研究班、植物研究班など4グループに分かれ、大学や企業、NPOなどの協力を得て、実験や調査に力を入れる同校の生物部。活動の拠点となる生物実験室には、魚類から爬虫類、昆虫に至るまで150種類以上の生物が飼育されています。

 生物部は、この実験室で研究を重ねながら、これまでさまざまな発表会やプロジェクトで輝かしい実績を収めてきました。2020年11月1日(日)に開催された東京薬科大学主催の「TAMAサイエンスフェスティバルin TOYAKU 2020」では、水棲生物班を代表する高2の生徒6名が1位に相当する大隅賞を受賞。研究テーマは「光単一環境におけるマダイの色揚げ効果」です。

「天然のマダイは赤い色をしていますが、養殖のマダイは黒っぽくなります。天然のマダイが生息しているのは、青い光が届く水域です。青い光が赤い体に当たると黒く見えるために、保護色で赤くなっているのではないかと私たち生物部は考えました。そこで、飼育するマダイを青い光を当てた環境で育てたところ、赤くなったのです」(顧問/橋本悟先生)

 また、生物部では絶滅危惧種の藻であるオオイシソウの調査を行い、培養に成功。保護にも取り組んでいます。その成果を埼玉県主催の「川の再生交流会」で発表します。

 こうした活動をホームページや雑誌などで知り、生物部への入部を志望動機の一つとして、同校へ入学した部員が20名近くもいるそうです。

顧問の橋本悟先生(写真中央)。先生は「部員一人ひとりの考えを引き出し、可能性につなげていきたい」と話します。顧問の橋本悟先生(写真中央)。先生は「部員一人ひとりの考えを引き出し、可能性につなげていきたい」と話します。
翌日に控えた「TAMAサイエンスフェスティバル in TOYAKU 2020」での発表に向け練習をする宮本航聖さん(中2)。ヒラメに緑色の光を当てると成長が促進されたというデータから、養殖業につなげていけないかを考える取り組み「ヒラメの生産工場」を発表しました。翌日に控えた「TAMAサイエンスフェスティバル in TOYAKU 2020」での発表に向け練習をする宮本航聖さん(中2)。ヒラメに緑色の光を当てると成長が促進されたというデータから、養殖業につなげていけないかを考える取り組み「ヒラメの生産工場」を発表しました。
生物部で飼育しているタカチホヘビ。自然を再現した装置内には、シロマダラというヘビやニホンヤモリも飼育しています。生物部で飼育しているタカチホヘビ。自然を再現した装置内には、シロマダラというヘビやニホンヤモリも飼育しています。
生物実験室の生き物たちを大切に育てるのも、部員たちの仕事。「よく見ること」という部のモットーに従って、飼育しながらじっくり観察します。生物実験室の生き物たちを大切に育てるのも、部員たちの仕事。「よく見ること」という部のモットーに従って、飼育しながらじっくり観察します。
今年はコロナ禍の影響で中止になりましたが、生物部では毎年、野外観察や調査、採集のために合宿を行っています。写真はその合宿で尾瀬の至仏山に登った時のものです。今年はコロナ禍の影響で中止になりましたが、生物部では毎年、野外観察や調査、採集のために合宿を行っています。写真はその合宿で尾瀬の至仏山に登った時のものです。
南伊豆での合宿の様子。この合宿では、南伊豆を流れる青野川で、絶滅危惧種のインドオオイシソウという藻の調査も行います。南伊豆での合宿の様子。この合宿では、南伊豆を流れる青野川で、絶滅危惧種のインドオオイシソウという藻の調査も行います。
東京薬科大学主催の「TAMAサイエンスフェスティバル in TOYAKU 2020」の様子。東京薬科大学の発表会では2018年のシンポジウムでの東薬賞、2019年の中高生ポスター発表での優秀賞に続き、今回で3年連続の受賞になります。東京薬科大学主催の「TAMAサイエンスフェスティバル in TOYAKU 2020」の様子。東京薬科大学の発表会では2018年のシンポジウムでの東薬賞、2019年の中高生ポスター発表での優秀賞に続き、今回で3年連続の受賞になります。
「海と日本プロジェクト・マリンチャレンジプログラム全国大会2019」では「ヒラメ生産工場」をテーマにした研究を発表。社会貢献度を重視したリバネス賞を受賞しました。「海と日本プロジェクト・マリンチャレンジプログラム全国大会2019」では「ヒラメ生産工場」をテーマにした研究を発表。社会貢献度を重視したリバネス賞を受賞しました。
小学校出前授業の様子。部員たちが小学校を訪ねて、子どもたちにヒラメの飼育方法を教えています。小学校出前授業の様子。部員たちが小学校を訪ねて、子どもたちにヒラメの飼育方法を教えています。
村山智浩さん(中3)
生物部部長 村山智浩さん(中3)

 僕は植物研究班で「ゆめちから」というパン用の国産小麦の栽培と研究に携わっています。小麦のたんぱく質の含有量が増えるほど、おいしいパンを作ることができます。そこで、どの肥料を使えば、含有量が増えるかなどを調べています。今、日本は小麦の食料自給率が低いので、少しでもこの率を上げることに貢献できたらと思っています。

宮本航聖さん(中2)
生物部部員 宮本航聖さん(中2)

「生物部 中学」というワードで検索したところ、この学校の生物部がヒットしたことが入学のきっかけです。生物部に入部して、研究や調査など行動することの楽しさを知りました。僕の目標は各装置を統合して、1つの水槽の中でさまざまな生き物が共生できるシステムをつくること。将来は、生物の生態系を調べる研究職に就きたいと考えています。

乙供美咲さん(中1)
生物部部員 乙供美咲さん(中1)

 生物がどのように進化してきたのか、どのように人間と共生してきたのか。小学生の頃からそこに興味をもっていた私は、この部の存在を知って浦和実業学園に入学しました。今、羽が退化して地面を歩いて移動し、限られた環境の中で生きる歩行虫という昆虫の研究をしています。将来は、東京海洋大学へ進学し、深海生物の生体調査に携わりたいと思っています。

■活動日/活動時間 月~土/15:45~16:45
■部員数 中1=9名 中2=7名 中3=2名
高1=17名 高2=13名 高3=5名
■主な実績 2020年
・海の宝アカデミックコンテスト全国大会2位 りゅうぐうのつかい賞受賞
・TAMAサイエンスフェスティバル in TOYAKU 1位となる大隅賞受賞
・海と日本プロジェクト・マリンチャレンジプログラム全国大会 リバネス賞受賞
2019年
・SCIENCE CASTLE 2019 関東大会 テクノロジーアイランド最優秀ポスター賞受賞 他
進学通信 2021年1月号
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