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私立中高進学通信

2021年1月号

うちの学校のすごい生徒

獨協中学校

「宣伝会議賞」中高生部門グランプリ&
仏教がテーマの研究論文がすごい!

第56回「宣伝会議賞」
中高生部門グランプリ
早川 源さん(左)

獨協中学
優秀研究論文
榛葉 圭太郎さん(左)

130年以上にわたり、男子中高一貫校として男子の成長曲線を考慮した教育を実践する同校。好きなことに没頭できる環境で育まれた「すごい生徒」を紹介します。商品キャッチコピーを競う「宣伝会議賞」中高生部門でグランプリを獲得した早川源さんと、中学の研究論文で先生をも唸らせる素晴らしい論文を書き上げた榛葉圭太郎さんです。

応募総数3万929点の
難関コンテストでグランプリに

――中3の時に席が近くなったことをきっかけに仲良くなり、修学旅行などを通して友情が深まったという2人。まず早川さんの「宣伝会議賞」中高生部門グランプリ受賞について聞いてみました。

早川さん
「宣伝会議賞に応募したのは、『表現』という授業の一環でした。課題として取り組んだキャッチコピーを先生が全員分応募したのです」

榛葉さん
「課題提出からしばらくしたある日の朝礼で突然、早川くんのグランプリ受賞が発表されました。うちの学校から受賞者が出るとは思っていませんでしたし、ましてやそれが身近な友達だったということで、本当に驚きました」

――宣伝会議賞は、月刊『宣伝会議』が1963年に創設したコピーライターの登竜門とも言われるコンテストで、2019年は応募総数が一般・中高生部門で計54万通を超えた日本最大の公募広告賞です。早川さんの作品「もうイクラ軍艦とはよばせない」は、ニキビケアの洗顔料などを扱うザ・プロアクティブカンパニーのキャッチフレーズとして第56回中高生部門グランプリに輝きました。

榛葉さん
「自分でも授業でコピーを考えたのですが、なかなか思い浮かびませんでした。早川くんの受賞の話を聞いて、クラスメートが提出したキャッチコピーを改めて見てみると、早川くんは僕も含めたクラスメートと違って、普通は使わないような意外な言葉を選んでいたので、発想自体が僕とは違ったのだなと感心しました」

早川さん
「友達とふざけている時と同じ感覚で書いたのですが、それが評価されて僕自身も驚きでした」

――宣伝会議賞の受賞は、早川さんに大きな影響を与えたようですね。

早川さん
「この受賞をきっかけに、コピーライターという職業があることを知り、興味を持つようになりました。受賞をきっかけにいろいろな企業の方からお話をうかがうことができて、世界が広がったことを感じました」

現在高2の早川さんは、硬式テニス部でも活躍しています。現在高2の早川さんは、硬式テニス部でも活躍しています。
保健委員会の委員長と、緑のネットワーク委員会副委員長を兼任する榛葉さん。保健委員会の委員長と、緑のネットワーク委員会副委員長を兼任する榛葉さん。
教員も目を見張る
完成度の高い研究論文を発表

――一方の榛葉さんは、中3の研究論文で、学校から非常に高い評価を得ました。

榛葉さん
「学校では、中3で全員が研究論文を書き、プレゼンテーションします。僕はもともと仏像が好きなので、『仏教』について論文をまとめました」

早川さん
「プレゼンは、ほとんどの人が5~10分くらいだったのですが、榛葉くんのプレゼンは30分くらいあり、非常に熱がこもっていましたね。わかりやすく、深掘りした部分もあって、素晴らしいプレゼンだと思いました」

――榛葉さんの研究論文のタイトルは『華厳けごん思想の展開』。華厳宗は7世紀頃に生まれた大乗仏教の宗派の一つで、日本には西暦736年に伝えられたと言われています。

榛葉さん
「もともとインドで生まれた華厳思想は、中国に入って質的に変化をしました。その後朝鮮半島や日本に入ることでさらに変化するのですが、そこまでは論文に書ききれませんでした。プレゼンなので、ビジュアル的な要素として仏像を活用しました。東大寺の大仏などは華厳思想に基づいた代表的な仏像になると思います」

――難解な内容をわかりやすくプレゼンしたことも、評価の高いポイントだったのかもしれませんね。

興味と知識を広げる
蔵書数8万冊の学校図書館

――榛葉さんの興味は、仏教だけにとどまらないとか。

早川さん
「榛葉くんは、最近はイスラム教について書かれた英語の本を読んでいるよね」

榛葉さん
「イスラム教関連の本を偶然読んで興味が湧きました。面白いし、英語の読解力もつくので一石二鳥です」

――そのような専門的な本に出会えたのは、約8万冊の蔵書数を誇る同校の情報センター(図書館)のおかげだと榛葉さんは言います。

榛葉さん
「学校の蔵書に関しては、もったいないほど充実していて良い本が揃っています。僕は特に新書の棚が気に入っています。何千冊も並んでいて、知識と情報の“密林”みたいで、いろいろなものに興味を持つきっかけをもらっています」

――キャッチコピーと論文でそれぞれに高い評価を得た2人。お互いの“すごいところ”を評してもらいました。

早川さん
「榛葉くんは、自分の興味を深掘りして、さらに幅を広げていけるところがすごいと思います」

榛葉さん
「早川くんの宣伝会議賞グランプリは、硬式テニス部の部員同士による会話などで培ったコミュニケーション能力があったからこその受賞だと思います。天才的な発想は、日頃の学校生活の積み重ねの成果です。はっとするような効果的な言葉を選べる鋭いセンスがすごいですね」

――学校の課題から大きな成果を生み出した2人。今後の成長が楽しみな逸材です。

幼い頃から仏像が好きだったという榛葉さんは、「多くの子どもが怪獣に惹かれるように、自分は仏像がかっこいいなと思いました」と話します。幼い頃から仏像が好きだったという榛葉さんは、「多くの子どもが怪獣に惹かれるように、自分は仏像がかっこいいなと思いました」と話します。
長年収集しているという仏像のポストカード。取材に持ってきてくれたのはそのごく一部だとか。長年収集しているという仏像のポストカード。取材に持ってきてくれたのはそのごく一部だとか。
受賞後に今回の審査員を務めたコピーライター・渡辺潤平さんの事務所を訪れて話を聞き「この職業は面白いかもしれない」と思ったという早川さん。受賞後に今回の審査員を務めたコピーライター・渡辺潤平さんの事務所を訪れて話を聞き「この職業は面白いかもしれない」と思ったという早川さん。
第56回「宣伝会議賞」中高生部門グランプリの賞状。応募作品3万929点の頂点に立った証です。第56回「宣伝会議賞」中高生部門グランプリの賞状。応募作品3万929点の頂点に立った証です。
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