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私立中高進学通信

2021年1月号

私たち、僕たちが大好きな先生

共栄学園中学校

生徒と対話を重ねながら
生身の授業で実力を養う

「至誠一貫」の精神の下、国内留学プログラム「K-sep」に代表される英語教育、校外学習での自然環境教育に力を入れる同校。日々の授業やクラス運営に力を注ぐ先生方に、生徒への思いや、教育者としての自身について見つめていただきました。
英語科 佐々木祐輔先生
佐々木祐輔先生

中央大学文学部英米文学科卒業。共栄学園に赴任して7年目、教職としては13年のキャリア。
現在、高1の担任を受け持ち、中学のテニス部顧問も務める。

――昨年まで同じ学年を6年間担任されていたそうですね。

「中1から担任してきた学年の生徒を、この春に高3で送り出しました。卒業式後の最後のHRでは、生徒が泣き出すより前に、私が号泣してしまいました。それくらい思い入れがあったのだと実感しました」

――長い時を共に過ごす中で、大切にしていたことは?

「馴れ合いにならないよう留意しながら、コミュニケーションを深めるため個別面談を学期ごとに行いました。生徒は1対1の面談でなら訴えたいことを自ら話し始めます。彼らの考えや悩みを共有することでお互いの理解が深まりました」

――6年間で印象的な出来事もあったかと思います。

「高1の時、私がクラス全員を厳しく諭したことがあります。話し合いになったのですが、一人の生徒が私の話を踏まえて、議論をまとめ始めました。自主的に動き出したところに彼らの成長を肌で感じ、感動しました」

――共栄学園には、どんな生徒が多いのですか?

「自由闊達で明るい生徒が多いですね。授業へ臨む姿勢は前向きで、中高一貫校らしいアットホームな雰囲気もあります。担任した中にも教員になって戻ってきたいと話す生徒もいました」

――そもそも先生が教職をめざしたきっかけを教えてください。

「小3・小4時の担任の先生の影響です。私が悩みを相談したところ、その先生は『あなたが変わらなければ、何も変わらないよ』とおっしゃってくださいました。その言葉が衝撃的で私の心の支えになりました。先生のように自分も生徒を思いやり、助けられる教員になりたいと意識し始め、その思いを中・高・大と一貫して持ち続けていました」

――英語科教員を選ばれたのは?

「言語学的な面白さがあります。日本語とはまったく異なる言語ですから、英語を学ぶことで日本語を見つめ直すことができ、他の国の言語に触れるための手がかりにもなります。生徒にもそのような話をしています」

――授業をするうえで大切にしていることを聞かせてください。

「一方通行の授業にはしないことです。必ず生徒と対話するようにしています。生身の人間にしかできない授業をしたいと考えていますので、音読も録音機材に頼らず、自分が声を出しています。また、習熟度には個人差がありますので、個別でのフォローも欠かせません」

――今後の展望は?

「生徒に寄り添う姿勢は保ちながらも、その形を少し変えていければと思っています。生徒が一人で物事を解決できる力を養うためにも、ときに一歩引いたところから見守るようにしていきたいです」

英語に興味を持ったのは、1990年代のJ-POPの英語歌詞からとのこと。生きた英語に触れてもらいたいとの思いから、自身の発音で伝えることを重視しています。

ファシリテーター役も担い
生徒の自主性をサポート

理科 平吹直登先生
東邦大学理学部卒業。母校の共栄学園に赴任して8年目、教職としては11年のキャリアとなる。現在は高2の担任を受け持ち、高校のテニス部顧問を務める。

東邦大学理学部卒業。母校の共栄学園に赴任して8年目、教職としては11年のキャリアとなる。
現在は高2の担任を受け持ち、高校のテニス部顧問を務める。

――先生はこの学校のOBとうかがいました。

「実は私の母も卒業生です。受験するまで母が卒業生であることを知らなかったので、本校を受験したいと母に話したところ、笑いながら喜んでくれました」

――在学中の思い出は?

「当時からユーモアと機知にあふれる先生方が多かった印象です。授業中に私が気を抜いてしまった時にも、クラスが笑いに包まれるような言葉で戒めてくださったことなどを覚えています。私も淡々と授業を進めるのではなく、生徒と対話ができる雰囲気作りを心がけています」

――教職をめざした理由を教えてください。

「もともとは医学部を志していたのですが、進路を選択する際、新たな目標を見つけ、生物の基礎医学研究の世界に転じました。その体験から、在学中に支えてくださった先生方のように、自分も目標を持つ生徒がいたらサポートしたいという気持ちを強く抱くようになりました。高校卒業時には教職の素晴らしさも視野に入っていました」

――OBでもある先生の目から現在の生徒をどう感じますか。

「自分の実力を過小評価しがちだと感じる部分もありますので、生徒に前向きかつのびのびと自分の力を発揮してもらうためにすべきことを日々考えています。大学受験に際し、私たち教員や保護者の方の言葉で自信をもって突破する生徒も多いと感じています。その様子を間近で見られることがうれしいです」

――生徒と接する時に大切にしていることは?

「一つは、何かを説明する際に生徒自身が納得する根拠や理由を示すことです。もう一つは、使う言葉がネガティブではなく、ポジティブであること。生徒にも物事の良い側面を見つめるように話をしています」

――生物の授業のポイントは?

「生物は観察の蓄積から考察していく学問です。思わぬ新発見から教科書が書き換えられることもあります。その面白さを伝えたいと思っています。また、授業に限らずファシリテーター(※)役として、生徒間の議論が盛り上がるようにしています。初めから答えを教えるのではなく、生徒が自発的に考えることができるように努めていますが、それは大学入試改革で評価される“学力の3要素”にある、“主体性”を身につけるための取り組みとしても意識している部分です」

※中立的立場から集団活動を支援する促進者

――生徒にはどんな大人になってほしいですか。

「各分野のリーダーとして、その場にいる人たちを盛り上げていけるような人になってほしいと思います。今後、自分の教育への取り組みが生徒へどう反映されているかにも、一層目を向けていきたいと考えています」

中学3年間の「校外学習」など、自然環境保護についての教育にも力を入れている同校。生物の授業でも、自然環境に関するトピックを盛り込んでいるそうです。中学3年間の「校外学習」など、自然環境保護についての教育にも力を入れている同校。生物の授業でも、自然環境に関するトピックを盛り込んでいるそうです。
進学通信 2021年1月号
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