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私立中高進学通信

2021年1月号

大学合格力強化計画

十文字中学校

将来を考えて決めた第一志望を諦めない!
粘り強い姿勢で進学実績が向上

同校の受験生向けの『プログラミング講座』も、同校生徒が主体となって企画・進行しています。

同校の受験生向けの『プログラミング講座』も、同校生徒が主体となって企画・進行しています。

早慶の推薦入試を
プレゼン力で突破する生徒も

 1922年に創立した、伝統ある同校。創立以来、自立し社会で活躍できる女性の育成に力を注いできました。近年、目覚ましく進学実績を伸ばし、2020年春の大学入試では、国公立大学に15名、早慶上理・ICUに23名、GMARCHに95名の合格者を出しました。

「生徒にとって、大学入試は初めての経験です。そこに十分な準備をして臨めるよう、我々教員がその時々で、何が必要なのかを指導しています。例えば本校では、高2生全員が12月に、約1000文字の『志望理由書』を書き上げます。高2の3学期を、高3の0学期と位置付け、この時点で進路への動機付けをしておくことが重要だと考えているからです」

 と、2019年に高3学年主任の原瀬裕一先生は話します。

 生徒が書いた志望理由書は担任教員が添削し、生徒が書き直すやりとりを繰り返します。高3からは志望大学に合わせたクラス編成となり、担任教員も替わりますが、高2で作成した志望理由書によって、しっかりと進路指導を引き継ぐことができるそうです。

 高3の秋には総合型選抜(※1)や学校推薦型選抜(※2)の準備が本格的にスタートします。そこでは高3の担任だけでなく、全学年の教員が得意分野を活かして志望理由書や面接の指導にあたります。キャリア講座や講演会、高大連携の取り組みなども盛んに行い、その成果も見えてきました。

「近年ではAO入試(※3)で早稲田大学や慶應義塾大学に合格する生徒も出てきました。中学からディスカッション、ディベート、プレゼンテーションなど、自己表現を多く行う独自の探究学習『Move onプロジェクト Next Stage』(※4)の成果によって、難関校の推薦入試に対応できる自己アピール力や文章力がついてきていることを実感しています」

※1 総合型選抜…大学・学部が求める学生像にマッチした受験生を採用する入試。これまで「AO入試」と呼ばれていました。

※2 学校推薦型選抜…高校での取り組みや実績をもとに、高等学校長が推薦する入試。これまで「推薦入試」と呼ばれていました。

※3 AO入試…2021年度入試からは、「総合型選抜」に名称が変更されます。

※4 『Move onプロジェクト Next Stage』…生徒の自主性を育むための同校独自の教育改革プロジェクト。

あくまでも一般入試で
合格できる学力をめざす
廊下に設置された「合格だるま」。受験間近になると、生徒たちが持ってきたお守りや「がんばろう」といった前向きなメッセージで埋め尽くされます。廊下に設置された「合格だるま」。受験間近になると、生徒たちが持ってきたお守りや「がんばろう」といった前向きなメッセージで埋め尽くされます。

 とはいえ、同校では推薦入試ありきの進路指導はしていません。現在の高3生の授業を担当する進路指導部長の松浦純子先生も一般入試対策の重要性を話します。

「推薦での合格に頼るのはとても危険です。まずは、一般入試に対応できる学力をつけておくことが大切です。一般入試に向けて勉強を進めるなかで、推薦入試の方がその生徒に合っていて、希望大学・学部の推薦枠がある場合にはそれも選択肢に入れるように提案しています」

 高3になると、夏期講習・冬期講習はもちろん、放課後の補習なども始まります。予備校に頼らず、学校でしっかり勉強する生徒が多いそうです。

 そのようななかで心がけているのが「第一志望の大学は最後まで変えない」ということ。成績を維持するうえでも、目標を下げないことが重要だと原瀬先生は言います。

「志望校のランクを落とすと、そこで安心して少し手を抜いてしまいます。でも、ほかの生徒は勉強を続けていますから、相対的に成績が下がってしまうのです。
 生徒には、高3のスタート時に『受験は団体戦だ』と言っています。1人が諦めると、それにつられて諦める生徒が出てくるので、最後まで全員でがんばっていこうと励ましています」

 大学が実施するプログラムへの積極的な参加など、さまざまなキャリア教育が功を奏し、将来を考えたうえで、進路を選ぶ生徒が増えてきたと原瀬先生は言います。

「理系志望も増え、全体の3割を占めています。文系より難易度は高いのですが、本校では教員が進路変更を促すようなことはしません。やはり一番大切なのは、生徒が自分の納得する進路を自分自身で選択し、進んでいくことです」

■2020年春主要大学合格実績
大学名 人数




東京外国語大学(国際社会) 1
お茶の水女子大学(理) 1
東京医科歯科大学(医・看) 2
筑波大学(体育) 1
千葉大学(園芸) 1
埼玉大学(理) 1
埼玉大学(教育) 2
広島大学(経済) 1
東京都立大学(健康福祉) 2
東京都立大学(経済経営) 1
防衛医科大学校(看護) 1
国立看護大学校(看護) 1
大学名 人数





I
C
U
早稲田大学 5
慶應義塾大学 4
上智大学 4
東京理科大学 8
国際基督教大学(ICU) 2
大学名 人数
M
A
R
C
H

G
明治大学 21
青山学院大学 16
立教大学 18
中央大学 12
法政大学 18
学習院大学 10
大学名 人数



津田塾大学 4
東京女子大学 20
日本女子大学 29
白百合女子大学 14
大学名 人数



明治学院大学 17
國學院大學 6
東洋大学 25
日本大学 35
芝浦工業大学 15
日本赤十字看護大学 11
独自カリキュラム
高2から始まる受験指導と
きめ細かな講座設定

 同校は、高1では「スーパー特選クラス」「選抜クラス」「進学クラス」の3クラス編成で、高2では理系・文系に分かれたうえで、文系は「文系」「選抜文系」「スーパー特選文系」の3つに、理系は「理系」「スーパー特選理系」の2つに、より細かいクラス分けを行います。高3では国公立大学、難関私立大学など、希望進路別にクラス分けを行い、生徒一人ひとりが自分に必要な受験科目に合わせて細かく選択できるようにカリキュラムが組まれています。

生徒の志望や将来の夢を第一に

「第一志望は絶対に諦めずに受験すべき」というのは、長い受験勉強で生徒のモチベーションを維持するために必要なことです。後になってから「あの時、受験しておけば……」と後悔しても始まらないので、「やり切った!」と思えるくらい全力で自分の将来を切り開いてほしいです。(進路指導部長・高3担当/松浦純子先生)


部活動と両立し難関校突破の生徒も

 本校は部活動も盛んで、練習時間が長い部もありますが、そうした部活動に参加する生徒の中にも、部活動引退後に成績を伸ばし、早稲田大学や慶應義塾大学などの難関私立大学に合格した生徒もいます。普段の勉強がしっかりできている生徒であれば、基礎ができているので、受験に十分間に合うのです。(前年度高3学年主任/原瀬裕一先生)

(この記事は『私立中高進学通信2021年1月号』に掲載しました。)

十文字中学校  

〒170-0004 東京都豊島区北大塚1-10-33
TEL:03-3918-0511

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