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私立中高進学通信

2025年8月号

校長先生はこんな人!

淑徳中学校

一人ひとりの夢を叶えるため
学力向上と“心の教育”
全力でサポートします

五島 德之 (ごとう・のりゆき)校長先生

五島 德之 (ごとう・のりゆき)校長先生

1962(昭和37)年、東京都荒川区生まれ。
中央大学理工学部応用化学科を卒業後、1985年、淑徳中学高等学校に理科教員として入職。
高1を担任、化学を担当する。その後は中高の学年主任、グローバル教育部主任などを担当。
2006(平成18)年、高校・スーパー特進コース導入の際に、推進主任を務める。
2008年から教務部長、中高の教頭、副校長を経て、2025(令和7)年4月、校長に就任。
現在、同校での教員生活は41年目を数える。

教育熱心な私塾の先生に
教育の素晴らしさを教えられた

 私の内に教員になりたいという気持ちが漠然と芽生えたのは、私自身が学んだ私立中高一貫校時代のことです。化学が好きで、6年間化学部に所属し、最後は部長を務めました。そんな私が初めて明確に抱いた将来が、化学の研究者になるか、母校の理科教員になって青春を過ごした化学部の顧問を務めたいという夢でした。そのために大学は理工学部を選び、応用化学を専攻しました。

 大学時代も「研究者か教員か」と2つの夢の間で揺れていましたが、教員という一つの目標に絞られたのは、ある私塾の先生との出会いがあったからです。「子どもを育てるために必要なものは、勉強や知識だけではない」というお考えをもつ先生の指導を拝見し、教育の素晴らしさを目の当たりにして心が決まりました。

 その後、縁あって本校に赴任が決まり、私は40年以上を淑徳で歩んできました。赴任の際に学校へ提出した作文に、自分は教員として、生徒がわからないことをわかってもらえるように手助けがしたいと書きました。今でこそ授業の現場は離れましたが、「部活動にしろ勉強にしろ、夢を追う生徒たちの力になれることを、とことんやってあげたい」という気持ちは、校長になった今も変わりません。

 本校ではかねてより、高校でプロの講師を招いた校内予備校『淑徳アドバンス』を実施してきましたが、今年度より中学生を対象に『淑徳プラス』という、卒業生たちが先生として力を貸してくれる個別指導を行うことにしました。それらはあくまで一例にすぎず、本校ではほかにも生徒に寄り添うプログラムを用意しています。これからも生徒の望みを叶え、可能性を引き出す取り組みを、積極的に広げていきたいと考えています。

“心”の大切さを
仏教精神から学んでほしい

 1892年から長い歴史を紡いできた本校は、世に役立つ人を育てる教育に力を注いでいます。そして、その根本には仏教精神があります。本校では週1回、仏教のお話に身近な問題を交え、建学の精神である『3L(Life・Love・Liberty)』の理解を深める『淑徳の時間』があるほか、仏教行事や高3になった自分を見つめ直す『増上寺研修』を行うなど、仏教精神をヒントにした“心の教育”を大切にしています。

 仏教精神と聞くと難しく感じる方がいるかもしれません。大切なのは皆さんがお墓に行くと自然に手を合わせたくなるような“心”の在り方を身につけること。仏教にまつわる授業も他教科と同じように、より皆さんに身近で、将来社会へ出た時に役立つ学びの一つとして捉えていただきたいのです。

 校祖・輪島聞声先生は『進みゆく世におくれるな、有為な人間になれよ』という言葉を残され、その言葉は本校の教育理念にも深く根付いています。6年間で優れた学力を身につけることは最低限の目標ですが、そのうえで世に有為な人間となるためには、感謝の心を忘れない、人には思いやりの心で接する、礼儀を守るといった“心”の部分がとても大切です。

 私が教員になりたいと思ったきっかけにも結びつきますが、中高の教育において何より大切なのは、生徒の“心”を育てること。社会生活で大事な礼儀作法や日常的なマナーはもちろん、今の社会で求められている広く人を受け入れる心、自分の心を落ち着ける方法など、将来に役立つものをぜひ吸収してほしいと願います。

生徒の夢を叶えるための
グローバル教育

 生徒の可能性を広げ、夢を応援する取り組みには、グローバル教育もあります。本校は高校に留学コースがあり、すでに35年前から高校生の留学を提唱し、積極的にグローバル教育を推進、内容も常に進化させています。

 中学でも海外語学研修や留学プログラムなど多文化に触れるイベントを豊富に提供していますが、校内でも海外留学や外国企業への就職に役立つIELTS(アイエルツ)試験対策講座を設けて、世界に羽ばたく生徒をサポート。高校では2024年度も日本の大学との併願を含めて22名がシドニー大学、マンチェスター大学など有名大学に現役合格し、実際に10名以上が海外で学んでいます。

 中学から「スーパー特進東大選抜コース」「スーパー特進コース」を設けて難関大学への進学支援を行っているのも、生徒の夢の選択肢を狭めないようにするためです。心の教育を通じて自分自身を見つけ、助け合いながら学び、さらなる夢を実現していく生徒を支える教育を、淑徳は今後もめざしていきます。

[沿革]
1892(明治25)年、近代日本の女性教育者の第一人者である尼僧 輪島聞声(わじまもんじょう)が『進みゆく世におくれるな、有為な人間になれよ』を教育理念として淑徳女学校を東京・小石川に創立。1948(昭和23)年、学制改革により淑徳中学校および淑徳高等学校となる。淑徳中学校が1991(平成3)年、淑徳高校が1992年に男女共学校となる。仏教精神を礎とする“心の教育”を行い、多彩なグローバルプログラムにも注力。自主性と国際感覚を育む教育を行っている。

(この記事は『私立中高進学通信2025年8月号』に掲載しました。)

進学通信 2025年8月号
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