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私立中高進学通信

2025年8月号

私たち、僕たちが大好きな先生

文京学院大学女子中学校

生徒が率先して学ぶ
オープンな授業を実践

「グローバル教育」「探究活動」「自立に向けた伝統教育」に注力し、未来を生き抜く力の育成に向け、時代を先取りした教育を行う同校。新しい学びを推進する3人の先生にお話を伺いました。

中2学年代表 数学科 中原 雅信(なかはら まさのぶ)先生

中2学年代表 数学科 中原 雅信(なかはら まさのぶ)先生

数学科教員。私立共学校の教員を経て、2025年度に同校に着任。
現在は中2の授業を担当し、学年代表も務める。

――中原先生は2025年度に着任されたそうですね。文京学院大学女子の印象を教えてください。

 本校は2024年度に創立100周年を迎えた伝統校です。教育理念である「自立と共生」を重んじながら、グローバル教育や探究活動、アクティブラーニングの導入など、幅広く新しい教育に注力していると感じました。インターナショナルスクールとの提携を通じた取り組みも年々充実してきているので、今後の活動が楽しみです。

 これまで私立中高一貫の共学校で教員を務めてきたため、カルチャーやルールの違いに戸惑うこともありますが、行事の進め方や給食時の決まりなど、生徒が積極的に教えてくれるので助かっています。女子校ならではの自立心と共感力にあふれた環境で、真面目で優しい生徒が多いですね。今後は、生徒が失敗を恐れずに、集団のなかで率先して発言できるような意欲を、よりいっそう育みたいと考えています。

――数学の授業では、どのようなことを心がけていますか?

 板書をしない授業を実践しています。基本的な内容は教科書に書いてあるので、生徒が授業を受けて、教科書へ自分なりに書き込んでいけるように指導しています。テスト前には教科書を見返すことが多いので、板書に時間を費やすよりも、授業中は生徒とコミュニケーションを取りながら、できるだけ多くの発言を促すようにしています。

 また、本校には早い時期からICT教材が導入され、その活用が進められてきました。現在、数学の授業ではロイロノートを使って問題の解答を提出してもらい、それを画面に映して解説をしていますが、今後はさらにICTの活用を身近に、その範囲を広げていきたいです。

 それから、問題の解き方がわからなければ、席を移動して解き終えた人に教えてもらうなど、生徒が学び合える機会を増やすように心がけています。最初は躊躇する様子も見られましたが、今では率先して動く生徒が増えてきました。教員が一方的に教えるのではなく、生徒が自ら学ぶ、活発でオープンな授業を実践していきたいです。


気づきや学びにあふれた学校生活
毎日送ってほしい

高等学校教頭 社会科 藤井 亮太朗(ふじい りょうたろう)先生

社会科教員。私立校の教員を経て、経済産業省「未来の教室」実証事業に所属し、
全国の先進的な探究の取り組みを研究。
2025年度に同校に着任し、高等学校の教頭を務める。

――藤井先生は、探究学習の研究開発を行われてきたそうですね。そのきっかけを教えてください。

 社会科の教員として、授業を面白く、生徒にとって意義深いものにしたいと進めてきた授業開発が、自然と探究学習に結びついたように思います。前任の私立中高一貫の共学校では、探究活動を中心に授業の研究開発を行い、学校全体の教育デザインも担いました。また、経済産業省による「未来の教室」事業において、STEAMライブラリー事業を監修する機会にも恵まれました。全国の学校で実践される先進的な探究活動の取り組みを分析しながら、他校に紹介し、その交流を図ってきました。

――貴校の教員になったきっかけを教えてください。

 探究学習に携わるなかで、「女子教育」と「理系教育」を柱とした探究活動が、新しい教育の重要なキーになると考えました。内閣府の提言にも、科学技術分野において女性研究者の活躍を促進する重要性が説かれています。そこで、女子教育の新たな形を構築するには、どのような環境が適しているかを考えたところ、新しい教育に意欲的で、かつ、長い歴史の中で豊かな文化が培われた伝統校が良いのではと思い至りました。そしてご縁があり、本校へ2025年度に着任し、まずは中3と高校の探究において、活動全体の監修を担当しています。毎朝、校長補佐の渡邉先生と校門に立って生徒を迎えているのですが、穏やかで真面目、そして明るい生徒が多いですね。授業にも参加しているので、生徒との対話が日ごとに増えてきて、うれしく感じています。

 今後は伝統校として高い水準にある各教科の教育力を活かし、さまざまな教科の視点を組み合わせて探究活動を強化したり、教科の横断や学年の縦断などを織り交ぜたりしながら、生徒が答えのない問いに対して柔軟に想像力を発揮できるように、教育環境を向上させたいと考えています。

――生徒にどんな学校生活を過ごしてほしいですか?

 生徒に卒業後「毎日が刺激的だったね」と話してほしいので、日常に気づきや学びがあふれる学校生活を、一緒につくり上げていきたいです。


生徒が自らを
伸ばす機会を大切に

校長補佐 入試・進学担当 社会科 渡邉 健(わたなべ たけし)先生

社会科教員。2024年度に同校に着任し、入試広報に携わる。
現在は中1の社会科を担当。
女子校が集う体験型合同相談会「TOKYO GIRLS SCHOOL FESTA」の企画運営に携わる。

――2024年から貴校の入試・進学を担当されているそうですね。

 2025年度に入学した中1生とは、説明会や部活動体験などの入試イベントを通じて、受験生の時から関わりがあります。説明会などで話す時は、各教科ごとの勉強の進め方や、偏差値を上げる方法などを紹介して、できるだけ受験生の一助になりたいと考えていました。本校の午前入試の後に、他校の午後入試に向かう受験生には、教員たちと「頑張って!」と声をかけ、拍手とともに送り出しました。そのような姿勢を受験生と保護者の方々に受け入れていただけたのか、入学手続きをしてくれた135名の合格者全員が本校へ通っています。例年多くの学校で、他校の繰り上げ合格などにより辞退者が出るものなのですが、私の長い教員生活でも「辞退者0」は初めてのことで、大変うれしかったです。そんな生徒たちの本校への期待に応えたく、中1の社会科授業を担当しています。

――授業で大切にしていることを教えてください。

 中1では地理分野を教えています。教科書の内容と、時事的な事柄を関連させて授業を展開しています。毎日しっかりニュースを見るよう促すことで、現代的な問題と日頃の学びが結びついてきて、勉強の意欲が高まっているようです。そして、必ず1回の授業で、知識だけでなく、新しい視点やものの考え方、ひらめきなど、生徒が何かを得られるようにと心がけています。授業だけでなく、日々の生活や行事でも、一方通行でこちらの思いや知識を伝えるのではなく、生徒が自分で考えて、それを話す場面を大切にしていますね。いくら失敗してもよいから、積極的に人と関わり、自分の思いを表現できる意欲を育てたいです。生徒は主体的に学び、外の世界へ向かう力をもっているので、それを引き出してサポートしたいと考えています。

(この記事は『私立中高進学通信2025年8月号』に掲載しました。)

文京学院大学女子中学校  

〒113-8667 東京都文京区本駒込6-18-3
TEL:03-3946-5301

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