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私立中高進学通信

2025年8月号

基礎学力の育て方~こんなに成長しました!~

共栄学園中学校

一人ひとりの成長に寄り添い
文武両道を支える
手厚い学習支援

左から中2担任で英語科の米山一輝先生、テニス部・数学部を兼部するSさん、バスケットボール部のOさん、同じくバスケットボール部のTさん。ともに中2生です。

左から中2担任で英語科の米山一輝先生、
テニス部・数学部を兼部するSさん、バスケットボール部のOさん、
同じくバスケットボール部のTさん。ともに中2生です。

 朝学習や定期的な小テスト、授業内での英検対策に加え、豊富な演習を通して、勉強と部活動の両立に励む生徒たちを着実にサポートしています。

時間をデザインできるよう
中1から始まる朝学習

 共栄学園では、「文武両道」の教育理念のもと、多くの生徒が勉強と部活動の両立に励んでいます。限られた時間をどう活用し、学力を伸ばしているのか──中2担任で英語科の米山一輝先生と3名の生徒に、その学習支援の工夫を聞いてみました。

「良い家を建てるには、まずしっかりとした土台が必要です。だからこそ、基本の積み重ねを大切にして、盤石な基礎工事を行っています」と米山先生は語ります。その代表的な取り組みが、毎日の朝学習、そして週3回実施される数・英・社の小テストです。

 朝学習では、中1生は自分のやるべきことをリストアップし、それに沿って毎朝10分間、自由に自習を行っています。

 そうした小テストや朝学習に取り組むなかで、勉強のリズムや学習習慣が身についていくそうです。

「朝学習では、授業の予習や小テストの勉強をしています。朝に予習をしておくことで授業に余裕をもって臨めるようになり、理解が早まりました。小テスト対策として、朝学習の時間を使って、こまめに復習する習慣が身についたのも良かったです」(Tさん)

Оさん(中2)Оさん(中2)

「朝学習では、曜日ごとに教科を決めて自習しました。メリハリをつけて取り組むことができ、わからないところは先生に質問してその場で理解できるのも良かったです。小テストの効果もあって、中1の終わりには数学の成績が大きく伸びました」(Oさん)

 こうした取り組みには、「部活動などで忙しい生徒が、自分にとって今必要な学習を見極め、時間を上手に使えるようになってほしい」という先生方のねらいがあります。

「小テストのための復習や授業の予習をどのタイミングで行えばいいのか、自分で考えて取り組むことで、主体的に学ぶ姿勢が身についてくるのです」(米山先生)

中2では課題の量がアップ
学習習慣と時間管理力が活きる

 中2になると、朝学習で教員が課題を出すようになり、全教科の演習量も増えていきます。

「教員が課す課題の量は、全教科とも多めですが、学ぶ姿勢と学習習慣を身につけた生徒は、忙しいなかでも時間を見つけ、自分を律してこなしています。英語では、速読や単語学習にさらに力を入れ、基礎力の強化を継続的に図っています」(米山先生)

 定期テスト前は、各教科で試験対策の「追加演習」も実施され、学習量はさらに増えますが、生徒たちはそれを成長のチャンスと捉えて励んでいます。

「すぐにやらないとついつい遊んでしまうので、帰宅後すぐに勉強に取りかかるようにしています。定期テスト前は就寝前にも勉強します。中1の1年間で成績が上がり、クラスで2番や3番を取れるようになりました。中2では1番をめざしたいです」(Tさん)

「部活動のない月曜日は、自習室で宿題や予習・復習に取り組みます。わからない部分は、翌日の授業で先生に質問しています。どの先生もていねいに教えてくださるので、苦手だった数学への不安も少しずつ解消され、成績も上がってきました」(Oさん)

Sさん(中2)Sさん(中2)

「テストで間違えた問題を解き直すことの大切さを先生に教わり、実践しています。成績は順調に上がってきたので、得意な数学をもっと伸ばしつつ、苦手な暗記科目も頑張りたいです」(Sさん)

 日々忙しい生徒をサポートするため、生徒一人ひとりをきちんと見ることを心がけていると米山先生は言います。

「困ったことがあればいつでも相談できるよう、生徒たちには常に声をかけています。『頑張ったね』『これをやってみよう』と日々のやりとりを大事にし、テスト前には目標点を決めてスケジュールを立てるよう指導しています。
 テスト後には生徒と振り返りを行い、保護者の方にもコメントをもらっています。担任・生徒・保護者が一体となって取り組むことで、生徒はより大きく成長していきます」

成績の向上が自信に
目標をもって頑張る力に

 こうしたていねいな指導のもと、成績を伸ばしてきた3名の生徒たちに、共栄学園の魅力と将来の目標について聞きました。

Tさん(中2)Tさん(中2)

「部活動も勉強も頑張りたい人にぴったりの学校です。まだ将来の夢は決まっていませんが、この1年で自分の力がついてきた実感があり、やりたいことが見つかった時に自信をもって挑戦できそうです」(Tさん)

「英語の授業が大好きです。授業を通して、世界とつながる面白さを知りました。将来は海外で異文化交流をしてみたいので、英語の力をもっと伸ばしたいです」(Oさん)

「どんな夢にも挑戦できるように、今のうちから幅広く学んでおこうと思うようになりました。それは、私たち一人ひとりを親身にサポートしてくれる熱心な先生方のおかげです」(Sさん)

育成のポイント①
朝学習と小テストの相乗効果で
基礎学力が向上

 中1の朝学習は、生徒自身が「自分が今やるべきこと」を考えて取り組む自由学習。時間管理意識と学習習慣の定着、主体的に学習に取り組む姿勢を育てます。

 週3回行う英・数・社の小テストは、教科書で習った内容を定着させるための取り組みです。朝学習の時間を活用して小テストに備える生徒も多く、相乗効果で基礎学力の向上を図っています。

育成のポイント②
授業内で英検対策を実施

 中1で5級、中2で4級と、学年で取得する目標級を定め、授業のなかで英検の過去問や類問に取り組んでいます。Sさんは中1で4級を取得。中2では3級をめざしているそう。Oさんも今年3級、Tさんは準2級に挑戦するそうです。

「全員が英検を受けることが当たり前という空気になっていて、上位級をめざす同級生に刺激を受けて頑張る好循環も生まれています」(米山先生)

育成のポイント③
多彩な難易度の演習プリントが充実

 ワークブックに加え、全教科の教員が独自に作成した、演習プリントや問題集も豊富に用意されています。

「問題をどんどん解きたい生徒もいれば、基礎的な部分の理解が足りない生徒もいます。生徒が自分の理解度に応じて取り組めるよう、さまざまな難易度の演習問題を常に用意しています。多くの問題をこなし、わからない点は教員に聞いてその都度理解してから次へ進む。教員はいつでも生徒の質問に答えます。その地道な積み重ねで確かな学力が定着するのです」(米山先生)

育成のポイント④
英語の実力を引き上げる
『中学英語到達度テスト』

 英語科では期末テストと同時期に、中学で身につけておくべき英語の文法や語彙力を集約した独自の『中学英語到達度テスト』を実施。英語の基礎力を項目ごとに細分化し、各項目ごとに理解度を測って弱点を可視化。そこを繰り返し指導することで、確実な学力定着を図っています。

「生徒はテスト対策として演習問題を徹底的に復習するため、自ずと英語力が向上し、英検や大学入試でも通用する実力が養成されていきます」(米山先生)

発展力を育む
校外学習を通して探究力を育成

 同校では中学3年間、環境保護をテーマとする校外学習と連動させた、探究的な学びに取り組んでいます。中1が尾瀬、中2は葛西の干潟と水族園、中3は修学旅行先の北海道で釧路湿原と、ラムサール条約に登録された湿地を訪れ、事前に班ごとで調べ学習を行い、スライドを作成して発表します。現地での観察と調査、グループでの発表を通じて、思考力・表現力・プレゼンテーション力を段階的に育みながら、「問いを深め、考えを広げていく力」へとつなげ、高校でのより高度な探究活動の土台を築いています。

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