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私立中高進学通信

2021年7月号

THE VOICE 新校長インタビュー

埼玉平成中学校

「知の共有」をさらに広げて
新しい時代を切り拓く生徒を

矢口 秀樹 (やぐち・ひでき)校長先生
1951年、長野県大町市出身。東京教育大学大学院農学研究科修士課程修了。
1980年4月、春日部共栄高等学校に奉職。1997年4月に同校の校長に就任し、2004年には中学校を設立。
退職後、岩倉高等学校の顧問を経て、2014年4月に藤村女子中学高等学校の校長に就任。
2021年4月、埼玉平成中学高等学校の校長に就任した。

興味があることを研究し
その成果を全員に発表
埼玉平成 3つの教育の柱
  1. 研究発表
    中1から高3まで1年間の研究成果を全校生徒の前で発表
  2. STEM教育
    創造力や問題解決能力を育み主体性を伸ばす
  3. 国際交流
    異文化に触れながら実際に使える英語力を養う

 私は長野県の大町市で生まれ育ちました。北アルプスの麓にある市です。その大町市で小学校から高校まで学び、小中高と生物部に所属していました。

 中学では顧問の先生の調査を手伝い、文部大臣賞をいただいたこともあります。大町市の北にある青木湖という湖に生息する魚や貝、植物の生態を調査したのです。その時、調査や研究を重ねて結果を発表することの意義と面白さを知りました。

 高校の生物部では、後立山連峰の唐松岳に顧問の先生や部員たちと何度も登りました。ヒメコマツやダケカンバ、ハイマツといった高山植物の分布について調べたのです。また、水棲昆虫の調査にも没頭しました。

 2021年の春、私が校長に就任した埼玉平成には3つの教育の柱があります。その1つが研究発表です。中1から高3までの生徒が毎年、興味のあることを自由な発想で研究し、レポートにしてまとめます。その成果を2月の生徒研究発表会でプレゼンテーションするのです。

豊かな発想に触れることで
選択肢とともに夢が広がる

 今年の生徒研究発表会の最優秀賞に選ばれたのが『クラゲの大きさと生息地の水温の関係』をテーマにした研究発表でした。中2の女子生徒の作品です。その生徒は日本近海のクラゲの大きさの違いには法則性があるのではないかという仮説を立てました。その仮説に基づき、図鑑で調べたデータをグラフ化したのですが、明確な相関関係は見えませんでした。そこで、クラゲの種類である『目』に着目して調べ直したところ、水温が下がるほど大きくなるものと、反対に小さくなるものがあることがわかったのです。この調査をさらに追究していけば、立派な研究論文になるでしょう。

 ほかの生徒の研究発表に目を向けると『記憶力を高める方法』『言葉の力』『血液と生活習慣』『キリンの骨のしくみ』などのテーマが並んでいます。どれも中1の生徒の作品であり、テーマを見ただけで豊かな発想が感じられます。

 この研究発表は、ほかの生徒の心に大きく響くでしょう。「今度はこういうテーマで、こういう切り口で、こういう仮説を検証してみよう」というように研究が進むとともに夢を広げることができるのです。学ぶ楽しさも実感でき、日々の勉強に意欲的に取り組むようになるでしょう。

 こうした作用を私は「知の共有」と呼んでいます。

 この4月、生徒一人ひとりに「皆さんの座右の銘は何ですか?」というアンケートを取りました。誰から聞いたか、また、どんな時に思い浮かべるかも聞き、その結果を各クラスに掲示しました。生徒はこれを読めば、それぞれの違いを尊重し、ほかの生徒の夢や目標の実現を応援するようになるはずです。困難を乗り越えるためのヒントにもなるでしょう。これも「知の共有」です。

学んだ英語を活かせる
オンライン交流会を開催

 本校の教育の柱のうち、残る2つはSTEM教育と国際交流です。STEM教育とはご存知のように教科の枠を越えて、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学) を横断的に学ばせるものです。本校では埼玉大学STEM教育センターと連動して中学生に年15回のSTEM教育を導入しています。埼玉大学准教授の野村泰朗先生の指導のもとで、生徒は動きを制御できるレゴブロック製の自動車や、センサーで反応するディスペンサーをプログラミングするなど、自由な発想で思考力を磨いています。野村先生は常に知識を活用することの重要性を説いてきました。

 私は研究発表とSTEM教育と国際交流の実践によって、これまで以上に生徒が知識を活用できる環境を整え、「知の共有」を広げていきたいと考えています。

 国際交流の一環として、本校は毎年、中3生がオーストラリア修学旅行に行きます。現地では中学校を訪問します。しかし、昨年はコロナの影響で修学旅行が中止になってしまいました。その代わりに交流校とのオンライン交流会を、Zoomを使って夏と秋と冬の3回開催しました。生徒は、学んできた英語の知識を活用し、満面の笑顔で交流校の生徒と会話していました。この交流会で得た発見や感動も発表してもらい、生徒間で共有したいと考えています。

 本校はアットホームな雰囲気の中で生徒をていねいに育てていく理想の教育を実践してきました。私はこの校風をより大切にしていきます。そして、生徒同士で応援し合える環境のなか、将来、新しい時代を切り拓いていけるエネルギーと感性をもった生徒を育てていきたいと思っています。

[沿革]
1969年に学校法人山口学園が設立され、1984年に埼玉女子高等学校が開校。1988年に埼玉高等学校に校名を変更して共学化へ。1997年に埼玉平成中学校を設立。2000年に高校名を埼玉平成高等学校に改称。2014年に創立30周年記念式典を挙行。

進学通信 2021年7月号
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