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私立中高進学通信

2023年11月号

自慢の学校行事みてください!

目黒学院中学校

先輩・後輩・保護者の
絆を強める一貫コース体育祭

毎年恒例の人気種目、全校生徒による「目学ソーラン」は、赤組、青組の順番で披露。スタンドで見守る保護者の投票によって勝敗が決まります。

毎年恒例の人気種目、全校生徒による「目学ソーラン」は、赤組、青組の順番で披露。
スタンドで見守る保護者の投票によって勝敗が決まります。

目黒学院では中学校の創立以来、従来の「高等学校」の体育祭(陸上競技会)とは異なる独自行事として「一貫コース体育祭」が行われています。
生徒と教員、保護者が一体となって行われる、熱気あふれる体育祭を取材しました。

 今年で28回目となる「一貫コース体育祭」には、一貫コースの中1から高3までの生徒が参加。全生徒が縦割りで赤組、青組の2チームに分かれ、チーム対抗で勝利を競い合います。これまでの長い年月のなかで、種目やルールは少しずつ変更されてきましたが、その年に行う競技については、各学年から選出された「スポーツ実行委員」の生徒たちが話し合って決めています。

 同校の一貫コースでは、6学年を通じて “先輩・後輩のつながり”が重要視されており、この体育祭にもそれが色濃く反映されています。

「中1生は入学して間もないので、先輩たちの名前も顔も知らないのが当たり前ですが、本校は体育祭の事前練習を通じて先輩・後輩が交流をもてる所が大きな特徴です。例えば『目学ソーラン2023!』では、高3生が動きやフォーメーションを後輩たちに指導しますし、高3生、高2生は団長、副団長としてチームをまとめます。中学生はそんな高校生の姿を見て、『先輩、カッコいいな』『自分も団長をやりたいな』と憧れ、『自分たちも数年後にはこうならなくてはいけない』と自覚して、積極的に行動するようになります。本校はそうした縦のつながりをとても大切にしています。その意味で、この体育祭は一貫コースで非常に大きな位置を占めています」(広報/井手智洋先生)

 さらに「一貫コース体育祭」の大きな特徴は、保護者の方々も積極的に競技に参加すること。「台風の目」「綱引き」「騎馬戦」「全校リレー」など保護者が参加できる競技がたくさん用意されていて、校長先生をはじめ、教員たちが積極的な参加を呼びかけています。

「今よりもっと生徒数が少なかった時期は、保護者の方が出ずっぱりだったこともあります。現在でも『昔は陸上をやっていました』というお父様やお母様がリレーなどで活躍されています。このように保護者を巻き込んで競技を行う取り組み方は、本校ならではと言っていいと思います。そこには目黒学院のアットホームな校風がよく表れていると思います」

 こうした競技を通して、生徒と保護者が顔見知りになり、自然にコミュニケーションをとる場面も見られるそうです。

「これまで保護者は自分のお子様だけを見てこられたと思いますが、この体育祭で全く知らなかった生徒と関わる機会も多いと思います。私たちは『自分のお子様だけではなく、全ての生徒を自分のお子様だと思ってください』とお願いしています。保護者の生徒たちへの見方が変われば、生徒たちもたくさんの大人と関わりをもちながら安心感をもって成長できるはず。そうした良いサイクルにつなげていきたいと考えています」

一貫コース体育祭は、駒沢オリンピック公園総合運動場・第一球技場にて行われました。一貫コース体育祭は、駒沢オリンピック公園総合運動場・第一球技場にて行われました。
赤組、青組の2チームに分かれて対戦。それぞれの団長、副団長がチームをまとめます。赤組、青組の2チームに分かれて対戦。それぞれの団長、副団長がチームをまとめます。
全校生徒が参加する綱引き。「頑張れ~!!」と声援を受け、生徒たちは渾身の力を振り絞ります。全校生徒が参加する綱引き。「頑張れ~!!」と声援を受け、生徒たちは渾身の力を振り絞ります。
中3生~高3生が参加する玉入れ。全員が力いっぱい玉を投げ入れます。中3生~高3生が参加する玉入れ。全員が力いっぱい玉を投げ入れます。
綱引きで赤組に勝利した青組は、保護者と対戦。午前中で一番の盛り上がりを見せました。綱引きで赤組に勝利した青組は、保護者と対戦。午前中で一番の盛り上がりを見せました。
中3生~高3生が参加する騎馬戦。お互いの帽子を取り合う激しいバトルが展開されました。中3生~高3生が参加する騎馬戦。お互いの帽子を取り合う激しいバトルが展開されました。
騎馬戦は4人のチームで1騎を作り、女子1騎、男子4騎が一度に対戦します。騎馬戦は4人のチームで1騎を作り、女子1騎、男子4騎が一度に対戦します。
広報/井手智洋先生広報/井手智洋先生

「一貫コース体育祭を通じて、生徒の成長を実感することも多いです。中学に入学した当初はかなり“やんちゃ”だった生徒が、最終学年で団長としてみんなをまとめあげ、最後のリレーで父母の会の会長だったお父様と肩を組んでゴールしたという感動のエピソードがありました。また、運動が苦手で体育祭では後ろにいるような生徒が、自らスポーツ実行委員になって裏方の仕事を一生懸命頑張ってくれたこともあります。そうした生徒たちの成長が見えると、とても感慨深いですね」

(この記事は『私立中高進学通信2023年11月号』に掲載しました。)

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