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私立中高進学通信

2020年1月号

キャンパスのビジョン

桐朋女子中学校

「生徒のための校舎に」
教育者の思いを体現

「下階の日当たりのためのトップライトの配置で、テラスに有効な余白が生まれ、ベンチなどがうまく配置された設計になっています」(木戸さん)

「下階の日当たりのためのトップライトの配置で、テラスに有効な余白が生まれ、
ベンチなどがうまく配置された設計になっています」(木戸さん)

同校の卒業生が学生時代を思い出す時、友達や教員たちの笑顔と共に、この校舎を思い出し、温かい気持ちになるといいます。50年以上にわたって生徒たちを見守り続けてきた校舎は、今も変わらず生徒たちに愛され続けています。

長きにわたって生徒を見守る
温かみのある校舎

 1963年に竣工した同校の校舎は、建築家・太田利彦氏によって、「学園の未来像を予測し、その具現化を図る」ことを第一に考えて建てられました。当時、一つひとつの教室が独立した設計は先進的で、教員たちの「生徒のための校舎。生徒の生活圏を従来の教育観から脱皮させよう」という願いを実現したものでした。以来、50年以上にわたって、生徒の学びの場となっています。

 同校OGで、現在、一級建築士として活躍する木戸扶紀子さんは、「在校当時は何気なく過ごしていた校舎ですが、改めて今見ると、この学校の『フラットに誰でも受け入れるオープンな姿勢』を体現する建物だと感じます」と話します。また、同じくOGで、建築学を大学で学ぶ堀池朱音さんも「生徒たちのことを考えて細部までデザインされていることに、今になって気づきました」と評価します。

 とくに建築家の思いを強く反映しているのが、古き良き時代の手作り感が残るCブロック(本館)です。

「すべての校舎において、南から光が教室に入るように配慮されて造られているため、校内に明るさが強く印象付けられます。また、窓を多くとることで、奥まですべてを見通せる、開放感のある造りになっています」(木戸さん)

 これらの計算された設計によって、居心地の良い空間が作り上げられているのです。そして、それは何十年という時を経ても変わることなく、今なお、生徒たちを温かく包み込む場所として存在し続けています。

建築の専門家の視点からお話を聞かせてくれた、(左から)木戸扶紀子さん(46期卒業生)、堀池朱音さん(72期卒業生)。建築の専門家の視点からお話を聞かせてくれた、(左から)木戸扶紀子さん(46期卒業生)、堀池朱音さん(72期卒業生)。
土のグラウンドを取り囲むように、中学校・高校、そして付属の小学校、幼稚園の校舎が建ち並びます。
窓が多く、空間を意識した造りが
開放感を生む

テラスから校舎内を見ると、廊下、階段、奥のテラス、そして奥の教室まで見通せます。
「ここにいれば、誰か(友人)に会える」。そんな人とのつながりが感じられる場所です。

3面に設置された黒板が目を引く教室。大きな窓からは陽の光が差し込みます。3面に設置された黒板が目を引く教室。大きな窓からは陽の光が差し込みます。
書庫には絶版本や貴重な資料も多く置かれるなど、本好きも驚くほどの蔵書数を誇ります。書庫には絶版本や貴重な資料も多く置かれるなど、本好きも驚くほどの蔵書数を誇ります。
ベランダ、渡り廊下、テラスがすべてつながっており、行き止まりがないのも校舎の特徴。ベランダ、渡り廊下、テラスがすべてつながっており、行き止まりがないのも校舎の特徴。
中庭は、生徒たちがお昼を食べたり、会話を楽しんだりするスペースになっています。奥の校舎が全面ガラスになっていることで、開放感が増しています。中庭は、生徒たちがお昼を食べたり、会話を楽しんだりするスペースになっています。奥の校舎が全面ガラスになっていることで、開放感が増しています。
交差するように造られたBブロックの階段は、映画の撮影場所になったこともあるそうです。カウンセラーズルームの奥には本館のロビーがあります。「ロビーでは、高3の文化祭で行う演劇の練習をしたり、卒業制作が展示されたりといろいろなことに活用されていました。思い出深い場所です」(堀池さん)
交差するように造られたBブロックの階段は、映画の撮影場所になったこともあるそうです。交差するように造られたBブロックの階段は、映画の撮影場所になったこともあるそうです。

(この記事は『私立中高進学通信2020年1月号』に掲載しました。)

桐朋女子中学校  

〒182-8510 東京都調布市若葉町1-41-1
TEL:03-3300-2111

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