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私立中高進学通信

2020年特別号

目標にLock On!! 私の成長Story

桐朋女子中学校

互いを尊重し合える仲間と出会い
人間関係の築き方を学びました

スケッチモーションクリエーター
OG Ena Kakutaさん

学校生活のあらゆる場面で
生徒の積極性を発揮できる
Enaさんが手掛けた桐朋女子のスケッチモーション動画。Enaさんの作品は、Instagram:@enakakutaで見ることができます。Enaさんが手掛けた桐朋女子のスケッチモーション動画。Enaさんの作品は、Instagram:@enakakutaで見ることができます。

 同校を卒業後、青山学院大学に進学し、現在は、スケッチモーションクリエーター(※1)として、日本航空や資生堂などさまざまな企業のSNS用の動画広告などを制作し、活躍しているEna Kakutaさん。母校での学生生活が現在にどのように影響しているのか、お話をうかがいました。

 同校への入学のきっかけは、「3歳上の姉が楽しそうに通っていたことと、大好きなダンスの強い学校に入りたいと思ったから」というEnaさんは、入学前の希望どおり、ダンス部に入部しました。

「ダンス部では厳しい練習を重ね、ダンス部の印象を良くするために、部活動以外の学校生活にも真面目に取り組み、あいさつをきちんとすることや遅刻をしないことなどを徹底していました。また、成績が悪くなると部活動停止になってしまうので、テスト勉強もがんばっていました。部活動での厳しさは社会に出てからも役に立つ場面がたくさんありましたし、勉強も部活動もがんばることができたのは、仲間の存在が大きかったです」

 ダンス部では、高2で部長を務め、学校行事でも積極性を発揮していたそうです。

「文化祭でのファッションショーがとても印象に残っています。高1の時は、モデルで参加したのですが、もっといろいろなことをやってみたいと思って、次の年からは友人と一緒にショー全体を作ることにしました。洋服のデザインや制作、ステージ演出や振付などをしました。文化祭の準備とダンス部のかけもちで忙しかったのですが、3年生で文化祭の最高の賞『ボロニア賞』を受賞しました」

※1 紙にスケッチしたイラストが、次の瞬間まるで魔法を使ったように動き出すスケッチモーション。イラスト作成からストーリー考案、撮影、選曲、編集までのすべてを行う。

「一生懸命が恰好いい」
生まれる団結力と思いやり
現在は、テレビ東京による民放初の幼児向け番組「シナぷしゅ」で「スケッチモーション」のコーナーも担当。「絵を動かすのはダンスと同じ。見た人がどうしたら喜んでくれるかを考えて作品を作っています」現在は、テレビ東京による民放初の幼児向け番組「シナぷしゅ」で「スケッチモーション」のコーナーも担当。「絵を動かすのはダンスと同じ。見た人がどうしたら喜んでくれるかを考えて作品を作っています」

 Enaさんは体育祭でも「団体徒手」(※2)という競技のリーダーを務めたそうです。同校の体育祭は6学年対抗で競います。後輩は先輩を目標に、先輩は後輩に負けないようにと、同じ学年の生徒が一致団結して盛り上がります。

「みんなが一生懸命で、夢中になることが恰好いいと思える環境でした。意見を出し合う場面でも、良い意見を言った人が拍手されるような雰囲気なので、ポジティブで笑いの絶えない毎日でした。また、困っている人がいたら、みんなが助けなければと自然に思える関係性ができあがっていて、行事では、団結力やお互いを尊重し合うということを学びました」

 学校生活のあらゆる場面を通して、主体性・協働性を重んじ、生徒の創造力を養っている同校。Enaさんは同校での6年間でより積極的になれたと当時を振り返ります。

「『自由にやっていいんだよ』と初めて言ってもらえたのがこの学校でした。桐朋女子の先生は、『あなたはこれが得意だから』と向いている方向に進ませるのではなく、本人が本当は何がしたいのかを聞いて、それをダメと言わないのです。また前例に従って、『今までと同じくこうしなければいけない』ということもありませんでした。好きなことに打ち込むことを褒めてくださるので、自分が最大限にがんばれるのがどんな時で、どんなことなのかを知ることができました」

 Enaさんはダンス部や行事での活躍などが認められ、学校からの推薦で青山学院大学の総合文化政策学部へ進みました。

「先生が勉強の成績だけではなく、総合的に見て私を選んでくださったことがうれしかったです。だからこそ、大学在学中も桐朋生として恥ずかしくない行動を心がけていました」

※2 各チーム20人の生徒が4分の課題曲に振付をして演技をし、それを体育教員が審査する。

桐朋女子の6年間で培った
「人間力」が導いた進路

 大学では、300人程が在籍するダンスサークルの舞台幹部として全体をまとめていたEnaさん。アルバイトとダンスサークルの活動に打ち込み、充実した学生生活を送りますが、就職活動では苦戦を強いられ、自分が何の仕事に就きたいのかを模索することになりました。航空会社のグランドスタッフをめざすも最終試験で不採用に。再び航空会社を受けるために本格的に英語の勉強を始め、アルバイトをしながら準備を進めます。そんなある日、ふと思い立ったのがスケッチモーションでした。

「試験までの残り半年は、アルバイトも趣味も好きなことを究めようと思いました。最初は趣味でスケッチモーションの作品をインスタグラムに投稿し始めたのですが、友人が興味を持ってくれて。『この広告をやってみない?』と言ってくれたことから仕事につながっていきました。広告代理店やメーカーで働いている友人がたくさんいるので、今までの仕事の半分ぐらいは友人やその紹介によるものです。社会に出て、いろいろな人に会って気付いたことですが、桐朋女子の6年間で人間関係の築き方やコミュニケーション能力など、人と関わる上で一番大切なことを学べたと思います。あと、先生方がきちんと向き合ってくださったことも本当に良かったと思います」

 Enaさんは母校のPR用のスケッチモーションを制作。今年6月にはサイネージ広告として、吉祥寺駅に掲載されました。母校に恩返しをしたいと語った彼女。作品に込められるその想いは恩師や仲間、後輩たちの心に届くことでしょう。

恩師からの応援メッセージ
何事にも一生懸命なアイデアマン
想像を超えて活躍してほしい
高1、高2の担任を務めた千坂美樹先生。機会があると一緒に食事をするそうです。高1、高2の担任を務めた千坂美樹先生。機会があると一緒に食事をするそうです。

 学生時代は何に対しても一生懸命な生徒でした。体育祭も朝早くから学校に来て練習をして、行事や部活動に一生懸命な分、勉強も一生懸命やっていました。昔からアイデアマンで、これからもきっと、もっとすごいものを生み出すのでしょうね。どこまでも活躍してほしいです。それから、女性として、桐朋生として、後輩たちが彼女を見て「桐朋生で良かった」「こういう人になりたい」と憧れる存在でいてほしいですね。
(千坂先生)

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