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私立中高進学通信

2023年11月号

私学だからできるオリジナル教育

文京学院大学女子中学校

英語に親しめる環境英語で学ぶ
『コラボ授業』

ネイティブ教員から英語以外の教科を“英語”で学ぶ『コラボ授業』。英語学習への苦手意識をなくし、確かな英語力を育みます。
中3・高1・高2の体育科と高2の社会科でコラボ授業が行われています。写真は高2のコラボ授業。ネイティブ教員による英語の解説で、内容理解はもちろん、英語のリスニング力も上がります。

中3・高1・高2の体育科と高2の社会科でコラボ授業が行われています。
写真は高2のコラボ授業。ネイティブ教員による英語の解説で、内容理解はもちろん、英語のリスニング力も上がります。

日常的に英語に触れる
まるで “毎日が留学”
中学副校長・中高グローバル教育・帰国生入試担当/島田美紀先生中学副校長・中高グローバル教育・帰国生入試担当/島田美紀先生

 先進的なグローバル教育を実践する文京学院大学女子。文部科学省より2012年度に『スーパー・サイエンス・ハイスクール』(SSH)、2015年度に『スーパー・グローバル・ハイスクール』(SGH)アソシエイト校の指定を受けるなど、日々の授業でも英語力と国際社会に貢献できるグローバル力を伸ばす多彩なプログラムを展開しています。

 同校の6名のネイティブ教員は、学年担当・学級担任としてホームルームや清掃活動を行い、学校行事でも活躍します。生徒は、身近な存在であるネイティブ教員と多くの場面で触れ合うことで、自然と英語に親しんでいきます。学習経験に関係なく、英語運用能力が伸びる秘訣です。

 30年以上前から、教育活動の中心に据えてきた「グローバル教育」の一環として行われているのが英語以外の教科を英語で学ぶ『コラボ授業』です。ネイティブ教員と日本人教員がチームになって行うことで、視野を広げてグローバルな感覚を育てます。

「ネイティブ教員から英語で学ぶことを通して、英語でコミュニケーションをとる喜びや楽しさを味わってほしいと考えています。そのため、生徒が間違いを気にせず気軽に発話できるような雰囲気をつくり、体育科の授業では複雑なルールの説明や技術面の指導は日本人教員が行うなど、安全面にも配慮しています。
 本校のネイティブ教員はアメリカ、イギリス、カナダ、フィリピンなど出身地が多彩です。コラボ授業ではネイティブ教員の専門性や文化的背景を活かした授業が行われるため、生徒たちは自ずと異文化を学ぶこともできるのです」(島田美紀先生)

生徒の成長を促す
多様な学びの場を提供

 海外交流も盛んに行われています。2023年度は教育協定を結ぶロンドン芸術大学の教諭を招いてワークショップを行ったほか、マレーシアの姉妹校から30名の生徒を受け入れて交流する機会も設けました。

「これらの機会に英語でのプレゼンテーションやディスカッションを積極的に取り入れています。生徒たちは多様なことを学びながら、英語で表現する経験を積んでいきます。
 失敗も含めスモールステップでさまざまな経験が積めるよう働きかけ、成長を促しています」

インターナショナル
スクールと教育提携

 2021年度より、隣接する『アオバジャパン・インターナショナルスクール』との教育連携も始まりました。同スクールは、IB(国際バカロレア)の認定を受けているインターナショナルスクールです。学園祭や放課後講座などの日常的な交流に加え、IBの教育手法を活かした探究学習も協働して行い、2023年には日本特有の染料である『藍』を通して環境問題に取り組む『AOBA×BUNKYO 藍indigo project』を実施しました。

「英語でのコミュニケーションや異文化を身近に体験できるところが本校の魅力の一つです。
 英語に親しんだ経験はもちろんのこと、このような環境で育まれる国際性や探究心、多様性を受け入れる姿勢は、社会に出てからも大きな財産となるでしょう」

マレーシアの姉妹校から30人の生徒が来校。「本校の生徒がおすすめの観光スポットをプレゼンしたところ、とても喜んでもらえたようで、大いに盛り上がりました」(島田先生)マレーシアの姉妹校から30人の生徒が来校。「本校の生徒がおすすめの観光スポットをプレゼンしたところ、とても喜んでもらえたようで、大いに盛り上がりました」(島田先生)
中学・体育科でのコラボ授業。ネイティブ教員の声かけを聞くうちに、実践的な英語の言い回しを自ずと身につけていきます。中学・体育科でのコラボ授業。ネイティブ教員の声かけを聞くうちに、実践的な英語の言い回しを自ずと身につけていきます。
探究授業で
インターナショナルスクールと提携

 探究学習の一環として、アオバジャパン・インターナショナルスクールと共同で『AOBA×BUNKYO 藍indigo project』に取り組みました。伝統技術である藍染めと左官を融合させた『藍左師』の守谷玲太氏を講師に迎え、相模湾の海洋ごみ問題をテーマにフィールドワーク、協働してアート作品も制作し、作品を『江の島国際芸術祭2023』に出品。生徒たちは同イベント内で『藍の紙ねんど』のワークショップも実施しました。

アオバジャパン・インターナショナルスクールの生徒とともに、藍染め体験。相模湾でごみ拾いも行うなど、海洋ごみ問題についても体験学習を行いました。アオバジャパン・インターナショナルスクールの生徒とともに、藍染め体験。相模湾でごみ拾いも行うなど、海洋ごみ問題についても体験学習を行いました。
アオバジャパン・インターナショナルスクールとの連携により、生徒同士の連携がさまざまな場面で行われています。アオバジャパン・インターナショナルスクールとの連携により、生徒同士の連携がさまざまな場面で行われています。
先生から一言
教員同士が文化の違いを越えてつくり上げる『コラボ授業』
保健体育科 ・情報科教諭・広報部部長・帰国生入試担当/西山雄二先生保健体育科 ・情報科教諭・広報部部長・帰国生入試担当/
西山雄二先生

 社会科のコラボ授業では、ネイティブ教員と日本人教員が同じテーマに対して、それぞれの視点で解説をしていきます。こうした取り組みにより、生徒は同じ事柄でも国や地域によって捉え方が異なることを実感し、「なぜ違うのか」を考えていく。それがグローバルな視点を育てることにつながっていきます。

 私は体育科の教員としてバスケットボールのコラボ授業を行いましたが、初めは消極的だった生徒も英語への興味・関心が高まり、どんどん積極的になっていく姿を目の当たりにして大きな手応えを感じました。

 授業づくりでは、スポーツへの取り組み方や技術指導のポイント、ルールの捉え方など、さまざまな場面でネイティブの教員と日本人の教員、双方の考え方の違いに直面します。何度も打ち合わせを重ね、教授法を議論してすり合わせを行いました。文化的背景の異なる教員同士が一つの授業をつくりあげるコラボ授業は、私たち教員にとっても非常に有意義な機会だと感じています。

進学通信 2023年11月号
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