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私立中高進学通信

2021年7月号

注目! News and Topics

獨協埼玉中学校

獨協医科大学医学部への系列校推薦枠を新設
生徒に刺激を与え、希望進路をバックアップ

中2の総合学習(キャリア教育)で行われた職業に関する講演会。生徒たちは興味津々で外部講師の話に耳を傾けます。

中2の総合学習(キャリア教育)で行われた職業に関する講演会。
生徒たちは興味津々で外部講師の話に耳を傾けます。

獨協医科大学医学部への
推薦枠を新設

「自ら考え、判断することのできる若者を育てる」を教育理念に掲げる同校。2022年、中高大12年間の連携を強化するため、獨協医科大学医学部への系列校推薦枠を新設、推薦人数は10名に設定されました。系列校は東京の獨協中学・高等学校と同校の2校です。

「これまでも全国いくつかの学校を含めた指定校推薦枠がありましたが、その制度をより充実させました。2021年度は本校から獨協医科大学へ推薦を含めて2名進学しましたが、今回の系列校推薦枠制度は、初代校長の西周が独逸学協会として設立した本学の『獨協ブランド』をさらに強化していくための施策の一環と言えます」(進路指導部主任・国語科/中山賢先生)

 昨年からのコロナ禍の影響で医療がひっ迫し、医療従事者は多くの困難と対峙しています。医療系や看護系を希望する生徒は減少していないのでしょうか。

「コロナ禍に見舞われてから、本校では医療系・看護系はかえって人気が高まりました。生徒たちはこの国難に貢献したいという思いが強いようで、一人の大人として頭が下がる思いです。そのような道に進みたい生徒がいたら、本校ではぜひ応援したいと思います」

 同校は獨協医科大学医学部と連携し、系列校ならではのオープンキャンパスにも力を入れています。

「中学生、高校生のうちに医療現場を知る機会を作りたいと考えています。限られた人数になってしまいますが、手術を見学するなど、実習に近い踏み込んだ体験も企画しています。
 また、本校から獨協医科大学に進み、実際に働いている医師に現場の話が聞ける機会を設けたり、ドクターヘリを間近で見学するといったオープンキャンパスを実施しています。昨年は新型コロナウイルスの影響でオンライン開催でしたが、現場を肌で感じることができると、生徒や保護者から毎年好評です」

将来の目標を定めるのは生徒自身
中高を通したキャリア教育で支援

 同校の進路指導は建学の精神にも表れているように、生徒が将来の目標を設定するために刺激を与え、その目標に到達すべく応援することをモットーとしています。

「中学では将来の目標を立てます。中1ではまず自己理解。生徒は『なりたい自分像』を自分で考えます。
 また、自然、世界とのつながりに目を向けさせる一環として、本校ならではの、学校に隣接した田んぼで行う田植え体験があります。昨年はコロナ禍で生徒自身は体験できませんでしたが、今年は生徒が体験できるように計画しています。
 中2では総合学習の一環として、河口湖畔で行われる2泊3日の英語漬け合宿『アメリカンサマーキャンプ』に臨み、異文化に興味を持たせて世界を広げます。加えて外部から講師を招くなど、キャリア教育にも力を入れています。
 中3は中学3年間で興味を持ったことを掘り下げ、卒業論文をまとめます。興味を持ったことがそのまま将来の大学選びや職業につながることも多いです。そして、高齢者疑似体験や車いす体験などの福祉体験を通じて、外の世界を広げます」

 同校の進路指導では、あくまでも生徒が進みたい大学・学部へ進学することを応援しているといいます。

「偏差値や名前だけで大学を選んで、ミスマッチが起こるのを防ぎたいのです。まず高1では獨協大学を入り口に、外部を含めた大学のことを知って、自分はどんな学問をやりたいのかを考えさせます。生徒たちは積極的にオープンキャンパスに参加して、自分は将来どの大学をめざすべきかを考えます。高2の秋にコース選択があるので、どの大学を第一志望にして、どんな受験をするのかを決めます。高3は、受験に向けてしっかりと勉強を頑張っていきます」

 生徒一人ひとりが考えた目標を後押ししてくれる同校の進路指導は、夢に向かって未来を見据える若者を応援しています。

「獨協学園中興の祖である天野貞祐あまのていゆう が、中学生に向けて、『君たちは可能性そのものだ』と言っていますが、私も同感です。本校は一人ひとりの可能性を認めて伸ばす教育を実践しています」(中山先生)

獨協埼玉の推薦制度
① 獨協コース 高大連携のプログラムを履修した上で獨協大学の推薦資格を得ることのできる制度。
② 単願推薦 獨協大学を第一志望とする生徒で、校内成績・出席状況などの条件を満たした上で推薦。
③ 併願推薦 校内成績・出席状況などの条件を満たした上で推薦入試を受験することができ、さらに他大学の一般入試を受けることもできる。
同校の生徒の男女比はほぼ同数。ここ数年で理系志望の女子生徒が増えているそうです。同校の生徒の男女比はほぼ同数。ここ数年で理系志望の女子生徒が増えているそうです。
教員は、生徒へ知識を詰め込むのではなく「なぜそうなるのか」を考える力を促します。教員は、生徒へ知識を詰め込むのではなく「なぜそうなるのか」を考える力を促します。
部活動の頑張りは
受験勉強に通じる
進路指導部主任・国語科/中山賢先生進路指導部主任・国語科/中山賢先生

「本校は高3で引退するまで、部活動を続ける生徒が多くいます。部活動で学んだ粘り強さが、受験勉強にも活きてくるのです。部活動を精いっぱい頑張った生徒が、第一志望校に合格するケースは多く見られます」

ICTと「手書き」をハイブリッドで実践

 同校では、昨年から中2・中3の補助教材としてスタディサプリを活用しています。スタディサプリは、授業では復習できない部分を重点的に学習できる自学教材の補助ツール。昨年からのコロナ禍の影響で自宅学習の時間が多くなったことで積極的に導入を始め、同校のICT化が進むきっかけの一つになりました。

 中山先生が教える国語では、ICTと従来の「手書き」をハイブリッドで取り入れているといいます。

「国語の文章表現では、手書きの文章をパソコンでタイピングして提出します。自分の手を動かして書くほうが思考しやすく、何度も推敲できるからです。これからはインターネットで書類を提出する機会が多くなるので、誤字脱字がない文章をパソコンで提出できるように指導しています」(中山先生)

(この記事は『私立中高進学通信2021年7月号』に掲載しました。)

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