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私立中高進学通信

2021年9月号

私学の英語最前線

文京学院大学女子中学校

英語のある環境で伸ばす
異文化コミュニケーション力

国際舞台で活躍できる自立した女性の育成をめざし、日常的に英語で考え、英語を使う環境を整え、新しい試みも積極的に導入しています。
登校してから下校するまで、ネイティブ教員と接する機会が豊富で、英語への親近感がわきます。

登校してから下校するまで、ネイティブ教員と接する機会が豊富で、英語への親近感がわきます。

ネイティブ教員が指導する
機会を最大限に設ける

 1924年の設立以来、「自立と共生」を教育理念として「女性の自立」をめざしてきた同校では、グローバル化が進む現在、生徒たちが将来国際舞台で活躍できるよう、英語力を伸ばすさまざまなプログラムを展開しています。

 その内容について、副校長の佐藤泰正先生にお話を伺いました。

「英語教育で第一に考えているのは、英語で異文化コミュニケーションができるようになることです。そのためには、日頃からどれだけ英語で考えられるか、どれだけ英語が使えるかが大事です」

 特色のある取り組みの一つが、独自のゼミ形式による課外授業『国際塾』です。課外授業といっても、英語の授業の補習をする場ではありません。通用する英語を意識して、4技能をバランス良く身につけるための学びの場です。ネイティブ教員が指導し、英語でプレゼンテーションやディスカッションができる高いレベルの英語力をめざします。国際塾で学んだ生徒のなかには、海外大学をめざすケースもありました。

 英語で考え、英語を使うためには、英語以外の教科でも英語に触れる環境をつくることが効果的です。そこで、同校では理科や社会科、情報、体育などの授業にもネイティブ教員がかかわっています。

「日本人教員が生徒に指示を出し、同じことをネイティブ教員が英語で指示します。たとえば世界史の授業で第二次世界大戦について学ぶ際に、ネイティブ教員がアメリカ人の視点から説明するなど、ものごとにはいろいろな視点があり、考え方は一つではないことを実感できるように配慮しています」

 ほかに、ネイティブ教員が掃除や部活動に参加したり、新型コロナウイルスの流行前は、楽しく会話をしながら昼食をともにしたりしていました。日常的に英語に触れる環境があることで、生徒は臆することなく英語を使うハードルを下げることができるのです。

国際バカロレア認定校との
提携で生徒に刺激を

 これらの取り組みに加え、さらに新しい試みにも着手しています。2020年にアオバジャパン・インターナショナルスクールと提携、2022年1月から文京学院大学女子の駒込キャンパス内にアオバジャパン・インターナショナルスクールが開校されるのです。

 アオバジャパン・インターナショナルスクールは、幼小等部、中等部、高等部で構成される共学校で、2015年に文部科学省が推進する国際バカロレア(IB)認定校となりました。欧米系、アジア系など、さまざまな国籍の生徒が学ぶこの学校との交流で、さらに豊かな異文化コミュニケーションが生まれることが期待されています。

「2つの学校が同じ敷地内に入ることで、日本にいながら異文化交流ができ、お互いに大きな刺激を受けると思います。よくダイバーシティ(多様性)と言われますが、頭で考えるのと自分の目で見るのとではまったく異なります。行事の形式や授業のやり方など異なる点が多いので、それらに触れることで生徒たちの既成概念を壊してくれることを期待しています。また、女子校にいながら男子生徒と交流できるのは、ある意味貴重だと思います」

ICTの活用で
きめ細かな指導が可能に

 ICTの活用にも積極的に取り組んでいます。従来の授業では、教員が指名して数人の生徒が発表していましたが、ICTを活用することで全員の意見を共有できます。また、多様な補助教材を活用することで、生徒一人ひとりに寄り添ったきめ細かな指導が可能になります。

 本来は留学や海外研修も盛んで、海外の姉妹校との交流も頻繁に行われていましたが、昨今の情勢により、縮小を余儀なくされています。しかし、そうした状況でも、さまざまな試みと挑戦によって逆境を乗り越え、英語教育の成果を上げ続けているのです。

アオバジャパン・インターナショナルスクールとの提携が決まると、生徒たちが相手校の学園祭に行ってダンスを披露するなど、交流を深めました。

アオバジャパン・インターナショナルスクールとの提携が決まると、
生徒たちが相手校の学園祭に行ってダンスを披露するなど、交流を深めました。

POINT1
異文化コミュニケーションの
機会を設ける

 国際バカロレア(IB)認定校のアオバジャパン・インターナショナルスクールとの提携が、生徒たちにさまざまな刺激をもたらすことが期待されています。提携が発表されると、生徒たちは自主的にオンラインミーティングを行うなど、積極的にコミュニケーションをとっています。

POINT2
多くの授業に
ネイティブ教員が携わる

 英語以外にも、理科や体育など多くの教科でネイティブ教員が授業に参加しています。その様子は、海外の学校で授業を受けているかのようです。生徒が自分の身の回りに当たり前のように英語を感じる環境をつくるうえでも大きな効果があります。

担当の先生より
積極的な行動力や協調性を測る入試も実施
副校長/佐藤泰正先生副校長/佐藤泰正先生

 本校では英語インタラクティブ入試を実施しています。これは知識を問うペーパーテストではなく、受験生が英語の指示に従ってゲームをする内容で、指示を聞いて行動し、ゲームを楽しんでいるかを採点します。英語力を試すのではなく、指示に対して積極的に行動できるかどうか、また初めて会った人の中で協調性をもって行動できるかといった点を評価するものです。なぜなら、入学後に英語力が伸びるのは、そのような力をもっている生徒だからです。

 本校では「探究」の授業で自分で考え、自分の意見をしっかりもって発信する力を伸ばすことにも力を入れています。従来のものに捉われず、新しいことに挑戦していきたいと思っている人は、ぜひ本校を知って、本校をめざしてほしいですね。

進学通信 2021年9月号
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