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私立中高進学通信

2025年8月号

実験大好き!

国学院大学久我山中学校

実験で得た喜びや驚きから探究心を育て
自立した探究者を育成する

「自立した探究者」の育成をめざす国学院大学久我山の理科教育。その象徴ともいえる理科実験施設『理科会館』では、日々多くの実験が行われています。高2・物理の実験を取材しました。

『理科会館』は、1階が化学、2階は物理、3階は生物、4階は地学と、各フロアごとに科目が分かれており、それぞれに実験教室と階段教室を整備。生物フロアには、はく製や骨格標本が並び、屋上には天体望遠鏡も設置されていて、特に中学段階で多くの実験・観察が可能です。さらに希望者を対象とする『久我山サイエンスラボ(くがらぼ)』では、実験教室や理科巡検などを実施。興味・関心を出発点に、探究心を育てる活動が展開されています。

「中学の理科教育では、探究的に学ぶプロセスが段階的に組まれている点が特徴です。中1では、博物館見学や調べ学習を通じて探究テーマを見つけることから始まります。中2になると、過去の理科系コンクールの入賞作品に取り組むなかで探究に必要な思考のプロセスを学び、中3では、自分の関心をもとにレポートを作成し、外部コンテストにも挑戦します。理科が苦手であっても、実験や探究活動の場面で輝く生徒がいます。そこから自信をもち、探究に没頭していく姿を多く見てきました」(理科主任/井上俊之先生)

 生徒の個性を活かした理科教育が着実に成果を生み、実績として全国の文系・理系大学に進む卒業生が多くなっています。生徒一人ひとりが自らの進む道を見つけ、自立した探究者として成長していけるよう、環境が整えられているのです。

圧力によるさまざまな物質の変化(高2)

実験①
机にトランプを置くと、くっついて持ち上がらない、大気圧の力を体感する実験。

実験②
家庭用の真空容器とマシュマロを使った実験。容器にマシュマロを入れて空気を抜き、容器が真空状態になると、マシュマロが膨らみます。
実験③
真空容器を用いたさらなる実験。気圧が低いことで通常よりも低い温度で水が沸騰する現象を観察します。
実験④
大気圧の大きさを確認する実験。新聞紙の下に割り箸を置き、大気圧で割ってみます。

実験➄
トリチェリーの水銀柱の実験を水で再現。
階段を使って高さ10mの水柱を立ち上げ、
チューブの水の圧力と大気圧が釣り合うことを実感します。

理科への純粋な興味が
将来の進路につながっていた
Y・Rさん(高2)Y・Rさん(高2)

 もともと理科に興味があってこの学校を選びました。実験の機会が多いおかげで、さらに興味が深まり、将来も理科の知識や関心を活かせる道に進みたいと思うようになりました。理科棟は展示物が充実していて、観察できるものも多く、足を運ぶだけでもワクワクします。


好きなことを追求できる環境で
理科の楽しさが深まっていく
S・Oさん(高2)S・Oさん(高2)

 学んだ知識が、実際の現象として目の前で起こることがとても面白く、身近な日常の中にも理科が関わっている実感を得られます。実験回数が多いだけでなく、内容も高度で複雑。だからこそ楽しいです。男女別学という環境も、自分が本当に興味をもったことにとことん向き合える場になっています。


「ここでしかできない」
心に残る体験を届けたい
理科主任/井上俊之先生理科主任/井上俊之先生

 大学受験に向けた勉強は一人でもできますが、実験は「学校の授業だからこそできる」体験にしたいと考えています。「こんな実験をした」「こんな反応が見られた」と心に残る時間にしたくて、今回は手順や穴埋めではなく、生徒が自由に気づいたことを記入できるプリントを用意しました。何が魅力的だったか、どんなことが印象に残ったか、35名いるクラス全員と対話をしてみたいという私の思いもあります。このような取り組みを通して、文系・理系を問わず、知識とともに自由な表現力も育む授業をめざしています。

進学通信 2025年8月号
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