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私立中高進学通信

2022年9月号

注目! News and Topics

国学院大学久我山中学校

剣道と柔道の授業の集大成として
東京武道館で高3全員参加の武道大会が開催

体重を加味して実力の均衡を図った柔道の試合では、力と技がぶつかり合います。

体重を加味して実力の均衡を図った柔道の試合では、力と技がぶつかり合います。

柔道と剣道の授業を
通して心と体を鍛錬
剣道の授業を担当する川崎貴之先生(左)と柔道担当の岩田憂介先生(右)。剣道の授業を担当する川崎貴之先生(左)と柔道担当の岩田憂介先生(右)。

 男子部と女子部に分かれる男女別学制で、それぞれの特性を伸ばしていく同校。男子部では伝統行事として毎年「武道大会」が行われています。なかでもその集大成として、高3の部は例年6月に東京武道館で開催されています。コロナ禍の影響で2年ぶりに開かれた2022年度の「武道大会」について、お話をうかがいました。

「本校の男子生徒は、中高6年間を通して武道に携わります。中1で柔道、中2で剣道、中3から高3までは柔道と剣道のどちらかを選択する形です。柔道と剣道を通して、“どんなことにも負けない強い心と体”を鍛えていくのです」

 そう話すのは、同校の剣道の授業を担当し、剣道部顧問も務める川崎貴之先生。武道館に入る生徒たちは、気が引き締まって普段以上に凛々しい姿を見せてくれるといいます。

 今年の東京武道館での武道大会が楽しみだった半面、ケガなく大会を終えるために神経を使ったと話すのは、同校の柔道の授業を担当し、柔道部顧問でもある岩田憂介先生です。

「普段の授業でも危ないと思う点は個別に指導しています。それでも気が緩むとケガにつながりますので、生徒の集中力が切れないように武道大会がテンポよく進行できる工夫をするなど、いろいろな点に気を配って運営にあたりました」(岩田先生)

「剣道は防具を着けている分だけ、ケガをしにくい部分があると思います。とはいえ竹刀を持っていますし、試合に臨むとどうしても興奮しますから、授業で注意したことを守れない場面が出ないように気を作ることが大切です。相手に立ち向かうためには気を高めなくてはいけませんので、"気を高め礼によって気をおさめる"という気の作り方が重要となります。限られた授業時間の中で、それをどう指導するかは、いつも悩む部分ですね」(川崎先生)

相手を恐れず挑む精神が
発揮された武道大会

 高3の武道大会は、各クラスの代表チームが戦う団体戦と、団体戦に出ない生徒が参加する個人戦で行われます。この団体戦にも、さまざまな工夫がなされています。

「団体戦は、各クラスから選ばれた柔道の代表5人と剣道の代表5人による混合チームで、柔道と剣道が交互に試合を行います。この混合チームの中でも、柔道はケガの可能性を少しでも抑えるために、体重の軽い順に試合を行っています」(岩田先生)

 またこの武道大会には、剣道部と柔道部の部員は参加しません。両部の部員が運営の立場になることで、各クラスの代表チームの実力差が小さくなるよう工夫されているのです。

「高校は1クラスだけスポーツクラスがあるのですが、このクラスは剣道ではそれほど差がつかないのですが、柔道だと勝つ確率がどうしても高くなってしまいます。そこで柔道と剣道の混合チームで戦うルールを作ったんです。なるべく各チームの力が均衡するようにして、どのクラスでも優勝をめざせるように考えたのが"混合"という形だったのです」(岩田先生)

 混合チームにすることで、剣道の参加者が柔道を、柔道の参加者が剣道を応援しやすくなり、クラス愛も手伝って団体戦がさらに盛り上がるようになったといいます。

 こうして盛況のうちに幕を閉じた武道大会ですが、川崎先生も岩田先生も、生徒たちに大きな成長が見られたと口をそろえます。

「小柄な生徒が自分より大きい相手に立ち向かう勇気を見せたり、体力のあまりない生徒が一生懸命竹刀を振る姿は、やはり格好良かったです。どの試合でも、生徒たちのドラマが見えて感動しました」(川崎先生)

「体格差や技術の差を超えて相手に立ち向かう姿は、勝敗に関係なく格好良いですね。そういう精神を持っていることが素晴らしいと思います」(岩田先生)

 先生方が剣道と柔道を通して教えた「どんな相手にも逃げずに立ち向かい、結果を恐れずに全力で戦う精神」が、大いに発揮された武道大会となりました。

各クラス代表による団体戦は、剣道と柔道の試合が交互に行われます。各クラス代表による団体戦は、剣道と柔道の試合が交互に行われます。
団体戦に参加しない生徒は個人戦で技を競います。団体戦に参加しない生徒は個人戦で技を競います。
剣道の試合では、激しい打ち合いが展開されます。剣道の試合では、激しい打ち合いが展開されます。
大会当日は、墨書された大会名が東京武道館に翻りました。大会当日は、墨書された大会名が東京武道館に翻りました。

(この記事は『私立中高進学通信2022年9月号』に掲載しました。)

国学院大学久我山中学校  

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