私立中高進学通信
2024年12月号
注目! News and Topics
国学院大学久我山中学校
難関大学に合格したOBと現役教員が語る
国学院大学久我山の学びと魅力

難関大学に合格してこの春から大学生となったOBの2人(中央)と、恩師の近藤秀幸先生(左)と梶善之先生(右)。
卒業生が大学合格体験を
高2の後輩に披露

1944年に創立者・岩崎清一氏の「青少年の教育こそ日本の将来にとって最も重要なものである」という信念のもとに創立された国学院大学久我山では、卒業生による大学受験の合格体験談講演が毎年行われています。先日行われた合格体験談講演で登壇したOBで、筑波大学理工学群数学類に合格した猪熊慎一郎さんと早稲田大学商学部に通う龍野凰我さん、2人が高3在籍時にST理系クラスの担任だった近藤秀幸先生と学年主任を務めていた梶善之先生の4人に、同校での学びやその魅力について語っていただきました。
高2までに英国数を
徹底的に鍛え上げる

――大学受験に向けて学習するなかで、先生方のサポートで印象に残っていることを教えてください。
龍野凰我さん
僕は世界史の記述問題が苦手で、どう論理立てて解答をまとめればいいのかなかなかつかめなかったのですが、先生方に解答の添削をお願いしたおかげで、本番では模範解答に近い答えを書けた手応えがありました。そのことは試験当日はもちろん、今も感謝しています。
猪熊慎一郎さん
自分ではしっかり勉強してきたつもりだったのですが、近藤先生に物理の解答の添削をお願いしたことで、足りない部分に気づかされたことが何度もありました。そうした部分に早い段階で気がつけたことは、受験で大きな助けになったと思います。

近藤秀幸先生
理科や社会科は高3で磨きをかける教科と捉えており、高3の段階で添削指導や夏期講習を重点的に行っています。慣れ親しんだ学校で馴染みの教員が予備校に負けない内容の講習を組んでいるので、生徒たちにはうまく活用してほしいですね。
梶善之先生
高3で理科・社会科にスムーズにバトンタッチできるように、高2までに英数国を重点的に勉強してもらっています。宿題は多いですし、小テストも頻繁に行っています。その一方で、実は中1~高1の夏期講習には理科・社会科を全く設定していないんです。中高の6年間のなかでそうしたバランスの調整を行い、生徒たちの勉強がスムーズに進むようにカリキュラムを組んでいます。
勉強と部活動&学校行事を
こなすタフさを磨く

――宿題や小テストに対する生徒たちの反応はいかがですか?
梶先生
龍野君も猪熊君も中学ではサッカー部だったのですが、本校は部活動や文化祭などの学校行事が盛んで、勉強以外でもかなり忙しかったと思います。
近藤先生
勉強と部活動や学校行事を両立させる、生徒のスケジューリング力やタフさには感心させられますね。
猪熊さん
確かに宿題は多いと感じていましたし、途中でくじけそうな時もありました。でも、それが習慣づいていたおかげで、高2~高3の受験勉強はそれほどつらくなかった気がします。

龍野さん
宿題もそうですが、毎週の英単語テストや文法テストのおかげで基礎を毎日コツコツ勉強できたので、受験の直前になって単語帳をひっくり返す必要がなかったのはありがたかったです。僕は中学時代には校内試験で下から3番目という成績をとったこともあるのですが、日々勉強するなかで突然3教科の偏差値が10くらい上がった時期があって、自分の成長を実感できて勉強を続けるモチベーションになりました。
いつでも帰れる温かさを
もった校風が魅力
――OBとして、振り返って感じる母校の魅力を教えてください。
龍野さん
僕は中学に入学した時は新しい友達ができるか不安だったのですが、今では卒業して別の大学に通うようになっても連絡を取り合う友人がたくさんいて、一生付き合える友達が見つかりました。
猪熊さん
中高の6年間を同じメンバーで過ごせた大切な場所です。気軽にフラッと帰ってこられる、もうひとつの家のような温かい学校ですね。
梶先生
実際に、フラッと学校に顔を出すOBやOGが結構いるんです。文化祭に子連れで遊びに来る卒業生も多いですね。この学校で過ごした時間のなかで、言葉にならない何かを感じ取ってくれているとしたら、教員としてうれしい限りですね。
近藤先生
実は私自身も本校のOBなのですが、この学校の教員になった理由として、その言葉にできない何かがあるような気がします。


(この記事は『私立中高進学通信2024年12月号』に掲載しました。)
国学院大学久我山中学校
〒168-0082 東京都杉並区久我山1-9-1
TEL:03-3334-1151
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