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私立中高進学通信

2021年9月号

私学だからできるオリジナル教育

国学院大学久我山中学校

忍耐力と集中力で縫い上げる浴衣が
達成感と自信をもたらす

女子部で高1から高2にかけて行われる、浴衣を手縫いして着付けをマスターする伝統の授業。自分で縫い上げた浴衣は一生の宝物になります。
高2の家庭科の授業で、無心で縫い続ける生徒たち。浴衣の色には流行があるものの、紺色は毎年人気だそう。

高2の家庭科の授業で、無心で縫い続ける生徒たち。
浴衣の色には流行があるものの、紺色は毎年人気だそう。

家に持ち帰らず
学校で浴衣を仕上げる

 男子部、女子部に分かれる男女別学校制で、それぞれの特性を伸ばしていく同校。豊かな教養と感性を備えた女性をめざし、女子部で実践されているさまざまな取り組みの一つが、高1生を対象にした手縫いの浴衣製作と、高2生を対象にした着付けの授業です。授業中だけで縫いきれない場合は昼休みや放課後などを使って、原則学校内で仕上げるようにしています。

「まず高1の4月に、すべて手縫いで浴衣を仕上げることを生徒に告知し、各ご家庭で反物をご準備いただくため、保護者の方に手紙を出します。生徒は自分で反物を選んで購入し、夏休み前には裁断を終わらせます。浴衣製作はまず背中を縫い合わせる “背縫い”から始めるのですが、夏休み中に自宅で背縫いを済ませ、2学期から本格的に縫い始めます。家で作業をするのは背縫いだけで、基本的には学校で縫い上げます」(家庭科主任/H先生)

 高1の終わりに浴衣が縫い上がる年もあれば、今年のように高2の5月頃まで完成がずれ込むこともあるといいます。出来上がった浴衣は『女子特別講座』の日本舞踊の授業で着用し、高3の体育祭では浴衣を着て、『久我山音頭』を踊ります。

先人の知恵を尊び
忍耐と集中を学ぶ

「浴衣製作を通して、生徒には忍耐力と集中力を養ってほしいです。最初は浴衣を縫うことに対して、ワクワクする生徒と気が重くなる生徒がいますが、縫い進めていくうちに、『昔の人は手で着物を縫っていたなんてすごい』『裾の始末や襟の付け方など、縫い方が考え抜かれている』など、さまざまな発見をします。そして、いつの間にか全員が縫うことに集中していきます。浴衣を縫うのは時間がかかりますから、忍耐力がないと仕上がりません。コツコツと一針ずつ縫うことで、 “大物(浴衣)”を仕上げていく実感を得て、完成まで至れば本人の自信につながります。わからないところは教員に聞いたり、友達同士で教え合ったりして、だんだん力をつけていきます」

 浴衣製作を受験勉強に例える生徒も多いと聞きます。

「最初は自分が何をしているのか、今していることがこの先どうつながるのかがわからない。それでも少しずつ縫っていくと、だんだん浴衣の形が見えてきて、最後に大きな成果を残す。それを受験勉強のように感じる生徒が多いのでしょう。コツコツ積み上げていくことの大切さを学んで、この経験がその後の生徒の人生にプラスになればうれしいです」(H先生)

浴衣製作も大詰め
袖付けに取り組む
ビデオを見ながら着付けの練習。お互いがモデルになって教え合います。ビデオを見ながら着付けの練習。お互いがモデルになって教え合います。

 浴衣製作も最終段階に差しかかったこの日の授業のテーマは、袖を縫い付けること。生徒たちは浴衣の完成をめざし、没頭していました。中には袖の生地を裏返しにしたまま縫いつけてしまい、それでもめげずにやり直しをしている生徒も。「集中して作業する」「失敗したらやり直す」「コツコツ積み重ねる」など、浴衣製作を通して、生徒たちは大切なことを学んでいました。

無心で縫うことで心が落ち着くという生徒もいました。無心で縫うことで心が落ち着くという生徒もいました。
高1生が自分で選んだ反物。高1生が自分で選んだ反物。
浴衣の裾の角をていねいに縫いつけます。浴衣の裾の角をていねいに縫いつけます。
自分で縫った浴衣を着て
体育祭で『久我山音頭』を披露

 一年間かけて自分で縫った浴衣は、学校生活の中で何度も着用します。まず、高2の2学期に行われる『女子特別講座』で浴衣を着て、日本舞踊の所作を学びます。

 そして、高3の6月に行われる体育祭で、保護者や来訪者が見守る中、全員で『久我山音頭』を踊ります。卒業までに何度も浴衣を着る機会があるので、着付けにも慣れていきます。

日本舞踊の所作を学ぶ
辰巳流の家元を招き、日本舞踊の所作を教わります。辰巳流の家元を招き、日本舞踊の所作を教わります。
家元に帯の結び方を習う生徒たち。家元に帯の結び方を習う生徒たち。
体育祭で『久我山音頭』を披露

女子部開設当初から続く歴史ある『久我山音頭』。

一つのことに取り組み
達成することの大切さ

「一足先に浴衣を完成させたクラスの生徒の感想文に、『最初は宇宙のように果てしないと思った』というくだりがありました。まず始めに反物を裁断するのですが、裁断された生地からは完成形である浴衣が想像しにくく、スタートした頃は、浴衣のどの部分を縫っているのかわからなかったという意味です。
 でも、忍耐力と集中力をもって縫っていくうちに、だんだんと浴衣らしい形になってきます。形が見えてくると達成感があり、作業そのものが楽しくなってくるようです。
 完成した浴衣を保護者の方に見せるととても喜んでくれて、家族間の話題にも一役買っていると聞きます。
『今度はお母さんの浴衣を縫ってあげる』と娘に言われたと、うれしそうにご報告されたお母様もいらっしゃいました」(家庭科主任/H先生)

(この記事は『私立中高進学通信2021年9月号』に掲載しました。)

国学院大学久我山中学校  

〒168-0082 東京都杉並区久我山1-9-1
TEL:03-3334-1151

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