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私立中高進学通信

2022年1月号

生徒の主体的な活動にフォーカス

国学院大学久我山中学校

生徒の主体性を尊重
情熱を注ぐ何かに出合う学校生活

各クラスが制作した『垂れ幕』。久我山祭終了後も保護者会が行われる期間まで展示され、当日に足を運べなかった保護者の皆さんの目を楽しませてくれました。

各クラスが制作した『垂れ幕』。
久我山祭終了後も保護者会が行われる期間まで展示され、当日に足を運べなかった保護者の皆さんの目を楽しませてくれました。

生徒たちが自らの力で
アイデアを実現していく
インタビューに答えてくれた高2の鍵本さん。写真部として久我山祭の記録写真の撮影も行いました。男女が協力し、学年を越えて盛り上がる素晴らしい久我山祭の伝統を、ここで途絶えさせるわけにはいかない!と、熱い思いをもって企画・運営にあたりました。インタビューに答えてくれた高2の鍵本さん。写真部として久我山祭の記録写真の撮影も行いました。
「男女が協力し、学年を越えて盛り上がる素晴らしい久我山祭の伝統を、ここで途絶えさせるわけにはいかない!と、熱い思いをもって企画・運営にあたりました。」

 『きちんと青春』を学園のスローガンとする同校。学問だけでなく情熱を注げる何かに出合い、中高でしか体得できない力を身につけることを大切にし、物事に果敢に挑戦する、主体的な取り組みに力を入れています。

 その最たるものが、久我山祭(文化祭)です。普段は男女別学制を基本とし、男女の特性をそれぞれ伸ばす教育を実践している同校ですが、久我山祭では男女が協働し、実行委員を中心に、中高の生徒が力を合わせ、自分たちの文化祭を創り上げます。

 日頃から、生徒が自ら気づいたことや考えたことを尊重して、教育活動を進めている同校。通常の授業でも、教員の意見や教科書の内容を一方的に伝えるのではなく、生徒に自発的な発言を促し、自ら考えるきっかけとなるような参加型の授業に重きを置いています。

 生徒主体で運営されている久我山祭では、大人には思いつかないような提案が、生徒たちから次々とあげられたそうです。教員は生徒たちが自らの力でアイデアを実現していくために、安全面や社会への配慮といった観点からアドバイスをし、見守り、サポートに努めました。

久我山祭では、校内のグラウンドで打ち上げ花火を実施。雨天の中ではありましたが、見事成功し、会場は感動に包まれました。

久我山祭では、校内のグラウンドで打ち上げ花火を実施。
雨天の中ではありましたが、見事成功し、会場は感動に包まれました。
体育館では各部活動や有志によるパフォーマンスが披露され、
その様子を実行委員が中心となってライブ配信しました。

生徒インタビュー1
熱意を込めて伝統を守り
新たな試みにもチャレンジ

鍵本 美怜さん(久我山祭実行委員長/高2)

『煌ーヒカリー』という今年の久我山祭のテーマにふさわしく、自分たちが“煌”となって時世を明るく照らしたいと考え、初の打ち上げ花火を企画しました。「『煌ーヒカリー』という今年の久我山祭のテーマにふさわしく、自分たちが“煌”となって時世を明るく照らしたいと考え、初の打ち上げ花火を企画しました。」

 私は、中学で生徒会役員として久我山祭に関わり、ずっと先輩たちの姿を追いかけてきました。

 高校生からは後輩たちをリードしていく立場として、コロナ禍でも久我山祭の伝統を引き継いでいこうという意気込みをもって取り組んできました。

 2020年度以降、新型コロナウイルス感染症の拡大を受けて、さまざまな行事を制限せざるを得なくなりましたが、そうした中でも実現可能な新しい企画をいくつか立ち上げました。久我山祭初の打ち上げ花火もその一つです。在校生や日頃から私たちを支えてくれている先生、学校近隣の皆さんに、コロナ禍の中でも輝くような希望を与えたいという思いのこもった企画でした。

 まずは花火を打ち上げてくれる業者を探し、担当者と相談を重ね、音楽に合わせて“一隅を照らす"をテーマにした3分間ほどの打ち上げ花火のプログラムを私たちから提案しました。そして、学校近隣の数百件のご家庭を周って打ち上げ花火の企画について説明し、ご理解とご協力をお願いしました。

 当日は事前に人数限定で観覧を申し込んだ生徒がグラウンドで花火を楽しみ、「とても感動した」という声が届き、大変うれしかったです。近隣の方からもお電話やはがきで、花火を楽しんだという声が寄せられ、実施して本当に良かったと大きな手応えを感じました。

事前に学校近隣にも配布された打ち上げ花火のお知らせ。

事前に学校近隣にも配布された打ち上げ花火のお知らせ。

先生インタビュー2
自らを客観視し、社会性をもって
自分たちのアイデアを形にする久我山生の“主体性”

生徒会運営委員会女子部主任/三澤 絵里先生

 主体性ということばを聞くと、やる気や発言力、物事を自分事として捉える力といった、 初動の部分に目が行きがちです。しかし、久我山祭実行委員をはじめとする生徒たちの取り組みをサポートする立場にあって感じるのは、真の主体性には、意欲や行動力に加え、自分たちを客観視し、あぶり出された課題や問題点に責任をもって対応していく力が求められるということです。そして、その中で育まれる社会性こそが重要であると考えます。

「あれをしたい」「これをしたい」という自分の主張を通すのではなく、たとえば今回の打ち上げ花火の企画であれば、近隣への配慮や安全性など、楽しいことだけではなく、いろいろな面に目を向ける必要がありました。

 今年度の久我山祭も異例の状況下での開催となりましたが、そのぶん、新たな取り組みもたくさん生まれました。その一つひとつが、生徒がいろいろな立場の視点で考え、異なる意見とも向き合いながら、責任感と判断力をもって実現してきたものです。

 自らを客観視し、多様な意見にも配慮しながら、社会性をもって自分たちのアイデアを形にする、それが本校の生徒らしい『主体性』です。そしてそんなふうに主体性を発揮した生徒たちの姿を誇らしく思います。

新企画「遊園地制作プロジェクト」の案内。今年だけで終わらない、未来につなぐ新プロジェクトもスタートしました。

新企画「遊園地制作プロジェクト」の案内。
今年だけで終わらない、未来につなぐ新プロジェクトもスタートしました。

久我山祭オンライン配信も同時開催
今だからできることに情熱を傾ける

 新型コロナウイルスの感染状況を受け、保護者や受験生など外部の方の招待を中止してオンライン配信も同時開催するなど、実行委員会を中心に対応に奔走した久我山祭。“自分たちを表現する場所”という原点に立ち返り、各団体が独創性あふれる展示に挑戦したほか、クイズイベント『久我王』、テレビ番組をアレンジした『久我山の主張』など、コロナ禍でも実施可能な形態に工夫されたイベントが開催されました。

久我山祭のテーマ『煌ーヒカリー』をステンドグラス風の装飾で表現しました。久我山祭のテーマ『煌ーヒカリー』をステンドグラス風の装飾で表現しました。
校内実施のイベントはすべて、新型コロナウイルス感染防止対策として人数制限のうえ、ディスタンスを保って開催されました。校内実施のイベントはすべて、新型コロナウイルス感染防止対策として人数制限のうえ、ディスタンスを保って開催されました。
進学通信 2022年1月号
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