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私立中高進学通信

2025年12月号

私学だからできるオリジナル教育

春日部共栄中学校

「体験」から「探究」
世界に学ぶ探究型国際教育

ロンドン・タワーブリッジを背景にした高1生の集合写真。希望者40名が参加しました。

イングランド研修(高1)
ロンドン・タワーブリッジを背景にした高1生の集合写真。
希望者40名が参加しました。

 開校以来進化を続けてきた『グローバルリーダーズプログラム』を中核に据え、グローバル教育を推進している同校。近年は「探究」の視点を加えることで、世界のリーダーにふさわしい多様性や、世界で通用する国際感覚を育てています。

段階的にステップアップ
体験から学ぶ国際教育

『自主自律・明朗勤勉・協調奉仕』を校訓に掲げ、学業・部活動・行事の“三兎を追う”文武両道の校風が根付く春日部共栄。開校以来、国際教育に力を注ぎ、実践的なプログラムを通して国際感覚と発信力を育てています。

 2022年度からは中学に『プログレッシブ政経コース』と『IT医学サイエンスコース』の2コース制を導入。両コース共通で実践されているのが、英語力養成と国際理解教育を目的とした『グローバルリーダーズプログラム』です。

「語学教育や異文化理解のプログラムを幅広く用意し、世界のリーダーにふさわしい多様性の理解や、世界へ出ていく際に必要な国際感覚を、経験を通して身につけます」(中高一貫部部長/牟田泰浩先生)

 中1・中2では、希望制で『Global English Program』を実施。体験型英語教育施設「TOKYO GLOBAL GATE-WAY(TGG)」を訪問し、英語話者との対話を通じて“英語で伝える楽しさ”と“達成感”を味わいます。

 中3では、全員参加の実践型国際教育プログラム『K-SEP(Kyoei Summer English Program)』を実施。5日間にわたり、英語を積極的に使いながら「春日部の魅力を海外に発信するにはどうしたらよいか」などの課題に挑むプロジェクト型の行事です。日本に留学中の大学生や大学院生をメンターに迎え、2025年度は「春日部の魅力を海外に発信する」をテーマに、取材・動画撮影・編集・英語字幕づくりを、全て英語でコミュニケーションを取りながら進めていきました。

 また、中3の希望者を対象に、福島県にある英国文化体験施設「ブリティッシュヒルズ研修」(2泊3日)も実施。K-SEP直後のタイミングでもあり、英語学習や異文化理解への意欲が高まった生徒の参加が多く見られます。

Global English Program(中1・中2)Global English Program(中1・中2)
中1・中2の希望者がTGGを訪れ、オールイングリッシュでのコミュニケーションに挑戦。
Kyoei Summer English Program(K-SEP)(中3)Kyoei Summer English Program(K-SEP)(中3)
ミャンマーやマレーシア、アメリカ等から来日したメンターと一緒に、英語漬けの5日間を過ごします。
ブリティッシュヒルズ研修(中3)ブリティッシュヒルズ研修(中3)
「パスポートの要らない英国」とも呼ばれる宿泊施設「ブリティッシュヒルズ」。生徒たちは英語でチェックインを試み、海外旅行を疑似体験します。
「探究」に特化した
イングランド研修

 2025年度からは、文化交流と探究活動に焦点を当てた新たな海外プログラム『イングランド研修』がスタートしました。海外で「探究活動」や「調べ学習」を実践し、学びを一段階深めることを目的に企画された研修です。

 高1の希望者が約2週間の日程でイギリスを訪問。観光よりも「学びの体験」が重視され、前半はロンドンを拠点に博物館で調べ学習を行います。後半はホームステイをしながら、現地で社会福祉を学んだり、企業を訪問して日英のビジネス文化の違いを体感したりと、多角的な学びの場が設けられています。

「今後の海外プログラムは、語学研修にとどまらず、思考力や課題解決力を育む“探究型”として、より深い学びの機会を充実させていきます」

探究型 Exploration 研修
現地で学び、探究し、発信して、世界に一歩を踏み出す
『イングランド研修』で広がる視野と未来

 2025年度からスタートした『イングランド研修』は、探究力を養う質の高い学びを実現するため、長期間にわたって準備を重ねます。出発の約8カ月前から概ね月に一度、生徒たちは博物館についての調べ学習やイングランド出身の教員を交えた事前学習会を実践。それぞれテーマを設定し、事前調査を進めたうえで現地での探究に臨みました。

 例えば、「金融大国としてのイギリスの歴史」をテーマにした生徒は、銀行博物館を訪問し、英国が経済の中心地として発展した背景を自らの目で確かめました。こうした実地の体験を通して学びをより深め、帰国後にはそこで得た成果を発表する機会も設けられています。

 ロンドン滞在中は、安全を確保しつつ公共交通機関を利用。後半は学園都市オックスフォードや、石造りの街並みが美しいコッツウォルズ地方を訪れ、ホームステイに加え現地学生との交流も体験しました。

「初めての長期海外滞在を通して、生徒たちは大きく成長しました。帰国後の表情には自立心が感じられます。この経験を高校後半の探究活動や、将来の進路選択にも活かしてほしいと思っています」(牟田先生)

ロンドンの地下鉄にチャレンジ。日本の地下鉄との違いも実感できます。ロンドンの地下鉄にチャレンジ。日本の地下鉄との違いも実感できます。
英国人学生との交流では、百人一首の遊び方を紹介しました。英国人学生との交流では、百人一首の遊び方を紹介しました。
高1『イングランド研修』の行程
日程 滞在先 プログラム
1日目 羽田空港出発
2日目 ロンドン 市内観光、ウィンザー城観光(ホテル泊)
3~4日目 ロンドン班別研修 大英博物館などを見学(ホテル泊)
5日目 オックスフォード オックスフォードキャンパスツアー(ホテル泊)
6~11日目 コッツウォルズ地方 英国人学生との交流 企業訪問
コッツウォルズの村巡り(ホームステイ)
12日目 ロンドンへ移動、出国
13日目 羽田空港着
先生からひとこと
語学を武器に世界へ挑戦する力を育成

 ロンドンに留学する卒業生から、カーディフに留学する卒業生とイスタンブールへ旅行に出かけ、イタリア留学中の卒業生と落ち合って一緒に旅を楽しんだと聞きました。留学中に日本企業の現地法人にインターンとして参加した卒業生もいます。中高6年間の国際教育で多様な価値観に触れ、自ら考え行動する力を磨いてきた卒業生たちは、語学力をツールに、世界へと力強く羽ばたいています。(中高一貫部部長/牟田泰浩先生)

(この記事は『私立中高進学通信2025年12月号』に掲載しました。)

進学通信 2025年12月号
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