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私立中高進学通信

2025年8月号

中学入試のポイント

山脇学園中学校

思考力・読解力が活かせると話題の
「理数探究入試」

 2025年度入試で「理数探究入試」を新設した同校。導入の経緯や期待する生徒像、出題の傾向について、入試広報部長の堀江綾先生、数学科主任の小沼治美先生、理科主任の藤村文美先生に伺いました。

入学後の探究的な
学びにつながる入試

 科学的思考力と問題解決能力を併せもつ「女子サイエンティスト」の育成をめざす山脇学園。2025年度入試では、算数と理科の問題を通じて思考力や読解力を測る「理数探究入試」が新設され、多くの受験生から注目を集めています。どのような入試なのか、堀江先生に伺いました。

「本校には本格的な実験・研究設備を整えたサイエンスアイランド(SI)があります。中1・中2は理科の授業とは別に、SIで基本的な実験操作やデータ処理の技術を身につけ、考察力や表現力を磨く『サイエンティスト』という探究型プログラムに取り組み、中3以降はより発展的な探究活動に取り組むなど、サイエンスの学びに注力してきました。2024年からSSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、学ぶ機会や環境がさらに充実してきた背景もあり、本校のサイエンス教育に興味をもっている受験生に、入学後の学びにつなげてほしいという思いから、『理数探究入試』を新設しました。算数は算数的思考力を測る問題、理科は生活のなかにある身近な科学をテーマにした問題が出題されます。両科とも試験時間は40分、配点は50点です。初回となった2025年度入試では、多くの受験生にチャレンジしていただきました」

「なんでだろう?」と
自分の頭で考えよう

 算数の出題傾向と対策方法について答えてくださったのは小沼先生です。

「算数で大切にしたのは、受験生がじっくり考え、解答を自分の言葉で伝わりやすく表現することです。解答用紙(下部ページ)を見ると、書き込むスペースが大きいことに気づくでしょう。会話文を読み、定められた条件を満たすように問題を解き進めます。会話文のなかには、全ての場合を調べて答える『場合分け』について書かれています。最後の記述問題は、この誘導に気づいて、場合分けをして求めることがポイントになります。試験を終えた受験生から『楽しかった』『解きやすかった』という声が上がり、頼もしかったです。算数の対策として、普段から問題を解く際に、ただ公式に数字を当てはめるのではなく、なぜこの公式を使うのか、そもそもこの公式はどんな成り立ちなのかなど、自分なりに考えてみてください。興味をもって深く思考することで理解が深まり、探究心の育つ土台ができていくはずです」

 理科については、藤村先生に教えていただきました。

「理科の問題は、日常生活のなかの科学がテーマです。昨年の出題は身近な植物の観察から始まり、光の屈折を考えたり、植物工場の在り方について意見を問われたりと、さまざまな要素を組み合わせた複合問題になっています。問題文はもちろん、図やグラフを読み取る力、自分の意見を伝える表現力も問われます。日頃から科学的な分野に興味をもち、自分の知識と照らし合わせてなぜだろうと考えることが対策になると思います。例えば、電動歯ブラシと普通の歯ブラシはどう違うのだろう、どちらがきれいになるだろうと比べてみる。春になると新緑が鮮やかになるのはどうしてか、北風が冷たくて南風が暖かい理由、そんな身の回りの一つひとつの現象を、単なる知識としてではなく、自分の生活とリンクさせ、しっかり考えることを習慣にしてみてください」

探究したくなる
問題にチャレンジを

「理数探究入試」の問題は同校のホームページで公開されており、堀江先生は問題にチャレンジすることを楽しんでほしいと語ります。

「初めての『理数探究入試』で入学した中1生は意欲的で、学ぶ姿がとても楽しそうです。本校の探究的な学びを感じられる問題に、ぜひ取り組んでみてください」

(この記事は『私立中高進学通信2025年8月号』に掲載しました。)

進学通信 2025年8月号
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