私立中高進学通信
2021年9月号
Students' Chat Spot
獨協中学校
自主性を尊重する校風が生むメリハリと自覚

男子特有の成長曲線に考慮した学習とグローバル教育に130年以上の伝統と実績を誇る同校。完全中高一貫の男子校ならではの学校生活について、高1生・高2生に話を聞きました。

垣花昌人さん(高2)
「2年連続で文化祭実行委員に。もともとパソコンが好きで、ハイテクな機材が揃った『テクラボ室』でコンテンツ制作をすることが楽しいです」

堀 裕成さん(高2)
「部活は化学部に所属。顧問の先生の指導のもと、授業よりも大規模な実験ができることにワクワクします。将来は学校の先生をめざしています」

丸橋陽生さん(高1)
「バレー部と英語ディベート部に所属。ディベート部には国際大会に出場経験のあるOBもいます。僕もいつか世界の人と議論を戦わせたいです」

畠山隆希さん(高1)
「先生や友達との交流を通して薬学に興味をもつようになりました。深みのある意見を自由に交わせる人が多い学校の雰囲気が大好きです」
獨協を志望したきっかけは?

垣花さん
父が獨協医科大学で働いていたことから、生徒の自由を尊重する校風や手厚い進路指導についてよく話をしてくれました。この学校には医学部をめざす生徒が多くいます。僕自身は別の夢をもっていて、系列大学以外の、他大学への指定校推薦が充実していることも魅力の一つでした。
堀さん
10歳年上の兄が卒業生で、今も交流のある先生がいます。在学中から卒業後も何かに迷ったときには親身に相談に乗ってくれているそうで、僕もそうした頼りになる“人生の先輩”となる先生方に出会いたいと、第一志望としました。
丸橋さん
僕のいとこが卒業生です。40歳と私よりかなり年上ではありますが、やはり先生方が素晴らしいという話をよく聞きました。そして学校説明会に参加し、ドイツと深く結び付いた他校にはない教育に興味をもったことが志望の理由です。
畠山さん
僕は中学受験をするにあたってさまざまな学校の文化祭に参加したのですが、最も印象に残ったのがこの学校でした。男子校ならではの、にぎやかな勢いや一体感、そして何より誰もが主役と言わんばかりにイキイキと活躍していた在校生の姿に惹かれました。
好きな教科とその理由を教えてください

丸橋さん
高1から選択できるドイツ語の授業が楽しいです。ドイツ語は内容の異なる3つのクラスがあり、僕が履修しているクラスでは日本人の先生から主にドイツ文化を学んでいます。来年には海外研修プログラム「ドイツ研修旅行」に参加したいです。
畠山さん
僕はドイツ人の先生から語学や文法を習うクラスを選択しています。授業中は日本語を一切話してはいけないので、少しずつ覚えたドイツ語でクラスメートと会話することは、難しいですがとても面白いです。
垣花さん
僕は英語の授業が好きです。ネイティブの先生から教わることもありますが、日本人の先生もとても個性的でパワフル。教材も通り一遍のものではなくゲームなど遊び心にあふれた内容もあって、「グローバルって何だろう?」というものの見方が自然と身についていくのを感じています。
堀さん
僕は徹底的に理系人間なので、化学の授業がいちばん好きです。高2から文理を選択し、内容もより難しくなりましたが、教員室が開かれた雰囲気で先生ともコンタクトを取りやすいため、放課後に理解を深めたいところを質問しにいくこともあります。
男子校の特徴と
良いと思う点を挙げてください

垣花さん
学校行事にやたら燃えるのは男子校ならではかもしれません。特に体育祭はすごいです。団体競技の綱引きなどは、先生まで一緒になって「行くぞーっ!」と大声をあげています。
堀さん
普段は真面目な先生の意外な一面にびっくりしましたが、生徒たちも負けずに応援で声を張り上げて、とても盛り上がりますね。高校からは出場種目を選択する球技大会になるので、全校生徒が参加する体育祭は中学校時代のとても良い思い出です。
畠山さん
入学当初は昼休みの購買部の押し合いへし合い、パンの取り合いにはびっくりしましたが、これも男子校ならではかもしれません。ただあまりに混雑するのも問題だろうと、生徒会が整列しやすい工夫をして、今ではかなり改善されています。
丸橋さん
ノリの良さも男子校の特徴だとは思うのですが、そのストッパーとして先生がいらっしゃいます。ただ最終的には生徒の自主性や主体性を信頼してくださるので、生徒たちも自覚をもってメリハリをきっちりできるのが学校の良さだと思っています。
獨協をめざす人たちへメッセージを

丸橋さん
地下鉄の駅から学校までの急勾配に最初は驚くかもしれません。でもそのうちすぐに慣れますし、都心なのに結構周囲に緑が多いことに気づく余裕も出てくると思います。
畠山さん
強制ではないですが、部活動に入ると学校生活がより有意義になると思います。僕が所属しているバスケットボール部は6学年一緒に練習することもあり、先輩も面倒見が良いので、いろいろなクラスや学年に友達ができました。
堀さん
僕と垣花さんは文化祭実行委員をやっています。今年は9月25日・26日に開催予定です。来校者を制限し、リアルとオンラインのハイブリッド開催という初めてのチャレンジをします。昨年はオンライン開催のみでしたが、運動部のスーパープレー集などの動画が好評でした。
垣花さん
来校予約は公式HPからできます。受験希望者や保護者の方には、ぜひ学校の雰囲気を味わっていただきたいです。過去には女装メイド喫茶やリアル脱出ゲームなどが人気でした。今年も感染症対策をしっかりしつつ、できるだけオープンに楽しんでもらえるコンテンツを企画しています。
(この記事は『私立中高進学通信2021年9月号』に掲載しました。)
獨協中学校
〒112-0014 東京都文京区関口3-8-1
TEL:03-3943-3651
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