私立中高進学通信
2024年7月号
保護者の私学ライフ
獨協中学校
PTA活動で生まれる
交流がうれしい
「獨協のPTAは“保護者の部活動”のようです!」
PTA活動に携わる保護者の皆さん。
蔵書数約8万点を誇る図書館にて撮影。
140年以上にわたり男子教育に取り組んできた獨協。
PTA活動では、保護者の皆さんが口をそろえて「楽しい」と話します。
本部役員の皆さんに、その活動と魅力を伺いました。
無理のない範囲で
楽しむ姿勢で
――獨協のPTAの組織と主な活動について教えてください。
矢後さん
広報、文化、厚生、教養、私学助成推進、学年の6つの専門委員会に分かれて活動しています。中学・高校の全クラスから6名ずつ選出された委員を中心に活動し、私たち本部役員が各委員会の活動の下支えを行っています。文化祭を運営する文化委員会、獨協名物のバザーをとりまとめる厚生委員会、広報誌を発行する広報委員会、保護者向けの講演会を企画運営する教養委員会など、委員会によって忙しい時期は異なりますが、年間でならすと月1回程度会合を行い、先生方と意見を交換しながら活動を進めています。
バザーなどの売上金は学校を通じて部活動の費用として役立ててもらうなど、先生方と協力して、学校と生徒のためになるよう活動をしています。
本校のPTAは皆さん積極的に参加してくださり、率先して委員になることを希望する方がほとんどです。
――仕事や家庭のことと、PTA活動のバランスはいかがですか。
片岡さん
委員会ごとにいつどのような業務をするか決まっているので、仕事の支障にならないよう活動の計画を立てやすいです。日頃から、無理はしない、仕事に響かないことを心がけて、できる範囲でやりましょうという姿勢でいます。やるからには私自身が楽しめるように進めようと思っています。
齊藤さん
獨協のPTAは、長い伝統があるので組織や計画がしっかりしています。皆さん協力的なので、トラブルもなく、スムーズに進みます。
――大変だったことはありますか。
浦底さん
コロナ禍で活動が制限されていた時期があったために、以前のやり方がわからなかったことがありましたね。獨協祭では、備蓄のアルファ米を使ってカレーを提供するのですが、獨協PTAに代々伝わる伝統的なカレーのレシピがわからないとか……。でも、記録がしっかり残されていましたし、卒業生の保護者の方が来て教えてもくださって、その味を受け継ぐことができました。
片岡さん
2023年度の獨協祭は、久しぶりの開催で運営の段取り、手配などわからないことが多かったのですが、先生方も「今回の経験を活かして新しい獨協祭にしていけばいいですよ」と言ってくださったので、力まずに取り組むことができました。
矢後さん
コロナ禍中はZoomで会議もしました。伝統として残していきたいところは残しつつ、変えていくところは変えるという姿勢がいいですね。
何より自分が楽しい!
お互いに高め合う交流も
――皆さんは、どのような思いでPTA活動に参加しているのでしょうか。
齊藤さん
私は、息子の学校での様子を知りたいと思い参加しました。実際に活動をしていくなかで、子どもの学年を越えていろいろな保護者の方と知り合うことができましたし、多くの友人ができたことがありがたかったと思っています。
矢後さん
活動が楽しく、知り合いが増えて、交流するなかでお互いに高め合っていけるのがうれしいですね。もちろんその活動が子どもたちのためになっていることもやりがいです。
浦底さん
入学当初は学校のことがよくわからなかったので、学校のことをよく知りたいという気持ちで参加しました。それに、PTA活動で学校に来ると、子どもの部活動中の様子を見ることもできます。いろいろな活動をするにつれて、子どもの在籍学年以外の先生と交流できたり、先輩の保護者の方からいろいろな情報を聞けたりして心強く思いました。子どもが入学する時にもいろいろ調べましたが限界があって、PTA活動を通じて生きた情報を得られたのは良かったですね。
片岡さん
私は自分が楽しむということが一番です。仕事以外で大人の方と交流する機会はなかなかありません。PTA活動のおかげで、子どもと同じ学年の保護者の方との交流だけでなく、ほかの学年の保護者の皆さんと一緒に何かをやりとげる機会に恵まれたのです。とてもよい経験をさせてもらっていると思います。
――活動を通じてわかったこの学校の良さはどのような点ですか。
矢後さん
先生方が必要以上に「これはしてはいけない」などと言わずに、のびのびさせてくださっていると感じます。生徒も意識しないままに自由な環境にあって、進路なども自分の意志で選べるように成長しているようです。
齊藤さん
学校が生徒を管理するのではなく、見守ってくださっていると感じます。そのおかげで、子どもたちは素直に伸びています。見守るということはとても難しく、先生方の懐の深さには感謝の気持ちでいっぱいです。
浦底さん
生徒たちものびのびしていますが、先生方も個性的で、自分たちも男の子に戻ったような接し方をされていて、ほほえましいなと思うこともあります。
片岡さん
男子校ならではの生徒同士のつながりの強さを感じます。これは一生の財産になるだろうなとうらやましさすら覚えます。また、文化祭などに注ぐ熱量も高く、出し物もユニークです。それは、生徒のキャラクターがユニークで、いろいろな個性がうまく混ざり合い、認め合い、尊重し合っているからだと感じます。
――これからお子さんが入学される方へ、PTA活動のオススメポイントをご紹介ください。
浦底さん
一般の保護者の方の何倍も学校と関われます。子どもが卒業するときは、自分が卒業するような気持ちになると思います。
齊藤さん
保護者の友達が増えて、とてもいい関係ができますよ。
矢後さん
とにかく楽しいです。 “保護者の部活動”みたいで、子どもたちより私たちのほうが獨協ライフを楽しんでいるのではないかと思うほどです。
片岡さん
“獨協愛”というか、学校への思い入れが強くなります。自分の母校より気になる学校ができるとは思ってもいませんでした。
獨協のPTA活動
4月の入学式、6月の運動会、9月の文化祭(獨協祭)、11月の教養講演会に、3月の卒業式など、年間行事へのサポートのほか、年2回広報誌を発行。私学振興拡充大会にも参加。獨協祭ではバザーの運営のほか、委員会ごとにカレー、うどん、カフェなどの模擬店を出す。本部は獨協グッズの販売を担当。
(この記事は『私立中高進学通信2024年7月号』に掲載しました。)
獨協中学校
〒112-0014 東京都文京区関口3-8-1
TEL:03-3943-3651
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