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私立中高進学通信

2023年4月号特集

中学受験の選択~男女別学の意義~

獨協中学校

誰もが社会の優等生に
教頭・入試広報室長 坂東広明先生教頭・入試広報室長
坂東広明先生

――男子校の良さとは何でしょう。

 堂々と自分の好きなことができることに尽きます。男子は女子に比べて脇道にそれることが多いといわれますが、脇道で色々と考えていたことがやがてつながってくると、男の子は満を持して本領を発揮します。失敗もたくさんしていますが、気の置けない仲間同士の中で、失敗できるからいいのです。

――獨協には自分の好きなことに打ち込める環境があるということですね。

 男の子って、自分の好きなことを思いっきり面白がるので、多くのマニアがいます。「男子校ではオタクが博士になれる」といわれます。だから面白い子が育ちます。進路の幅がすごく広いと毎年実感するのも、いろんな “博士”がいるからです。

――人間関係はいかがですか?

 一言でいうと「濃い」です。全員がお互いの良さを認め合いながら、時には埋め合いながら成長していくといったイメージです。実際に気遣いができる子が多いですね。伝統的に人間教育を重視している学校ですので、そういう意識は自然と身についていくものと考えています。校内での優等生は数が限られますが、社会に出れば、誰もが社会の優等生として活躍できるという土壌は、それぞれが自分の好きを追究しながら、良い意味で、男の子同士が “じゃれ合う”中から生まれてくるのです。そう考えると、本校が掲げる “社会の優等生”の意味を一番わかっているのは、今の獨協生なのかもしれません。

Column
ぼくらも社会の優等生に!~『緑のネットワーク委員会』

 他校に先駆けてビオトープを設置したことでも知られる獨協。ドイツ発祥といわれるビオトープを中心とした環境教育を推進してきたのは、ドイツと日本の2つのルーツを持つ、同校の卒業生でもある塩瀬治教諭です。
 中高生が協働する『緑のネットワーク委員会』の実績は豊富で、校舎屋上では多種多様な野菜を栽培。近隣の小学校から児童たちを招き、一緒に収穫体験をすることもあります。2022年には江戸東京野菜の栽培にも挑戦し、そこで得られたデータを日本環境教育学会でパネル発表も行いました。また、2018年には移動も可能な箱ビオトープをみんなで作り、近隣の小学校や重度障がい者施設に出向いて設置し、出前授業をする環境ファシリテーター活動も行われています。
「緑のネットワーク委員会の活動は、“獨協生を社会の優等生に育てる人間教育”とリンクしたもので、実際にこういう活動を自分もやりたいといって入学してくる生徒も増えてきました。学校と地域が自然を介してつながることで、生徒一人ひとりの成長があるというのはうれしいですね。私たちが教え込むというよりも、社会の一員として活躍できる環境が人を育てていくというところに、伸び伸びとした男子校としての獨協の良さがあると考えています」(坂東先生)

緑のネットワーク委員会のメンバーたち緑のネットワーク委員会のメンバーたち
日本環境教育学会でのポスター発表日本環境教育学会でのポスター発表

 初代校長は西洋哲学者でもあった西周。第二次大戦後はカント哲学研究者の天野貞祐が第13代校長として発展の礎を築く。天野が掲げた『獨協生全員を社会の優等生に育てる獨協の人間教育』が教育の根幹となっている。

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