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私立中高進学通信

2023年1月号

私たち、僕たちが大好きな先生

獨協中学校

生徒が意欲的に動き出す
タイミングを捉えサポート

数学科 平 夏樹(ひら なつき)先生
中高一貫の私立男子校で6年間を過ごす。中高ではバスケットボール部に所属。
学習院大学理学部数学科を卒業後、銀行に勤務。
教員をめざし、同校の数学科に非常勤講師を経て専任教員として着任。
高校バスケットボール部の顧問を務める。

「授業では生徒が集中できているかを大切に、一方通行にならないように心がけています」と話すのは、数学科の平夏樹先生です。「要点がわかりやすい」「問題が解けるようになるまで繰り返し学べる」と生徒に人気の授業や、部活動を通して生徒に学んでほしいことについてうかがいました。

生徒一人ひとりが能力を伸ばす
きっかけを見逃さないように
高校バスケットボール部の顧問として、チームを指導しています。高校バスケットボール部の顧問として、チームを指導しています。

━━メリハリの利いた授業が人気です。授業で大切にしていることは?

 授業は、事前準備をしっかりします。その日に扱う単元で生徒がつまずきやすいところは、特に入念に準備をします。そのうえで大切にしているのが「ライブ感」です。生徒の反応をキャッチして、一方通行で教えるだけの状況にはならないようにしています。生徒が集中しているかに着目し、集中できていない場合はいったん手を止め、生徒の興味を引く話題を入れるなどして、場の空気を入れ替えます。

 中学生には、数学の解法の面白さ、解けた時の達成感などが感じられる授業を心がけています。数学は知識の積み重ねなので、まずは数学の楽しさを知ってほしいです。数学が得意な生徒は多いですが、なかには習熟に時間がかかる生徒もいるので、補習にも力を入れています。小テストを多用して、設定した合格点に達しなかった生徒には、2週間に1度補習を行っています。

 高校生は大学受験もあるので、わかったつもりではなく、確実に解けるまで知識を落とし込むように働きかけています。数学が得意な生徒には、朝講習の時間に入試問題や難問への挑戦など、発展レベルの内容に取り組ませ、学習へのモチベーションを高めています。

━━男子校ならではの、生徒との接し方の工夫を教えてください

 本校の生徒は素直で真面目、何事にもきっちりと取り組むのが特徴です。せっかく良い環境で学んでいるので、勉強だけでなく、もっといろいろなことに自分から挑戦する積極性が出てくると良いと思っています。意欲のスイッチが入ると、加速度的にさまざまな面で能力が伸びていきますが、どこにスイッチがあるのか、どのタイミングで入るのかは生徒それぞれです。一人ひとりが自分から動き出すタイミングを見逃さず、声をかけ、それぞれのチャレンジを支えていきたいです。

 高校生という年齢は特に、自分の意見が絶対的なものに思えて、至らない点を家族や他者から指摘されても受け入れられない場面があるでしょう。しかし、伝える人の立場が変われば届くこともあります。私は「数学科の教員」「クラス担任」「部活動の顧問」など、さまざまなスタンス・場面で生徒と話ができるので、生徒ごとに人間関係の立ち位置を考えて、生徒の意見を尊重しながらサポートできる方法を常に考えるようにしています。

部活動を通して
自由と責任を深く考える

━━教員になろうと思ったきっかけは?

 中高一貫の私立男子校に通い、バスケットボール部に所属していました。全国大会にも出場する厳しい部活動でしたが先輩は優しく、技術だけではなく、さまざまなことを教えてもらいました。そんな先輩方のようになりたいと、同じように後輩に接していたところ、「教える」ことや「一緒に取り組む」ことの楽しさに気づきました。

 そのような経験を通じて、また、数学が得意だったこともあり、数学科の教員を将来の道と定め、大学では教職課程を履修しました。しかし、途中で金融関係の仕事にも興味が湧き、卒業後は銀行に就職しました。日々の仕事は充実していたのですが、やはり教員になりたいという思いが強くなって退職し、不足していた教職課程を母校とは別の大学で履修。その後、本校の非常勤講師を経て、専任教員になりました。最初は練習に参加するだけだったバスケットボール部でも顧問になり、6年間を共に過ごした生徒の引退試合では涙を抑えられませんでした。教員になって良かったと心から思いました。

 本校は「進路探究」に力を入れ、OB講演会や職場体験などのイベントも盛んです。銀行員としての経験は、進路相談や面接練習、自己PRのための文章の添削などにも役立っています。

━━部活動を通じて、生徒に伝えたいことは何ですか?

 部員によく話すのが、「自由と責任についてよく考えよう」ということです。練習方法や時間の配分などを上級生に任せる場面もあります。最終的な責任はもちろん教員にありますが、「自由にやってよいという時は、責任もしっかり取るつもりでやりなさい」と伝えています。チームスポーツをうまく運営していくためには、自由にできる面白さ・醍醐味と、下校時間や安全のためにルールを守るといった責任のバランスが大切です。生徒が身につけた「自由と責任のバランスを取る力」は、これからの人生をより良くするための土台になると考えています。

練習はキャプテンを中心にメニューをこなします。
練習後は先輩も後輩も和気あいあいとした雰囲気です。

生徒の声
高2 副キャプテンK・Kさん高2 副キャプテン K・Kさん

 先生の数学の授業は要点を絞って教えてくれるので、とてもわかりやすいです。部活動では、僕たちのことを思って、厳しいこともしっかり言ってくれます。尊敬する先生です。


高2 キャプテンH・Mさん高2 キャプテン H・Mさん

 厳しくもあり、優しくもある、みんなが尊敬する先生です。オフには僕たちのおふざけにものってくれますが、ふざけ過ぎるとしっかりその場を引き締めてくれます。


高2 副キャプテンR・Hさん高2 副キャプテン R・Hさん

 先生には「発言に責任をもとう」とずっと言われています。責任感が強くて頼りがいがある先生の言葉なので、説得力があります。先生が真顔で言うジョークは面白いです!

(この記事は『私立中高進学通信2023年1月号』に掲載しました。)

進学通信 2023年1月号
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