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私立中高進学通信

2023年9月号

私たち、僕たちが大好きな先生

帝京大学系属帝京中学校

好奇心旺盛に生徒とともに
新しい挑戦を続けます!

国語科 横田 優子(よこた ゆうこ)教頭先生
国語科教員。私立大学文学部国文学科を卒業後、1990年に同校へ着任。2022年より同校で初めての女性の教頭を務める。

「話しかけやすい」「いつでも相談に乗ってもらえる」「授業が面白い」と生徒の信頼を集める横田優子先生。授業で心がけていること、教頭としての今後の目標などをお聞きしました。

生徒には「学ぶ意義」を
ていねいに説明しています

――ICTを活用した授業改革を積極的に行っているそうですね

 教員生活34年目を迎えましたが、学校現場に急速にICTの波が広がり、授業改革の機運が高まっている場面に立ち会えたことを幸せに感じています。

 国語科の授業では、生徒が1人1台使用しているiPadやプロジェクターを、さまざまな場面で活用しています。例えば、これまで教科書や資料集の小さな写真でしか見られなかった、古文や漢文などに登場する名所や旧跡、美術館でしか目にできないような作品などを、すぐに画像や映像で見ることが可能になり、生徒の調べ学習の幅もかなり広がりました。壮大な自然や、古い時代に当時の最先端技術を駆使して建てられた建造物、歴史的出来事が起こった場所の現在の姿などを目にして驚いたり、興味を喚起されたりする生徒の様子を見ていると、こちらまで楽しくなってきます。

 また、プロジェクターを活用することで板書の時間が減り、生徒が自分で考え、調べる時間を増やすことができました。

 私は好奇心が旺盛で、新しいことに挑戦するのが大好きなので、これからも生徒と一緒に学び、試行錯誤しながら、授業をより充実させていきたいです。

――何年生の授業を担当していますか?

 中1と高3の授業を担当しています。高3は主に小論文の指導です。

 基礎力を築く導入になる中1と、応用力の集大成ともいえる高3、双方を教えるなかで改めて感じるのは、中高6年間の一貫教育の素晴らしさです。入学時から6年後を見据えて、基礎から応用までを段階的に、生徒の成長に応じた教育を実践できますから。

 昨今では、変化する大学入試に対応するため、ひいてはAI化が急激に進む時代をより良く生きるため、文章を書く力、自分の考えを表現する力、人にわかりやすく伝える構成力を育むことが重視されていますが、一貫教育だからこそ、こうした力をバランスよく育みやすいと感じます。

――それぞれの授業で心がけていることを教えてください。

 中1の授業では、学ぶ意義についてていねいに説明するようにしています。

 国語の授業ではさまざまな文章を扱います。物語文や説明文といったジャンルの違いはありますが、筆者の言いたいこと、伝えたいことが理解できなければ、内容を把握し、掘り下げて考えることはできません。そのために、客観的な事実が書かれているところ、筆者の意見や考え方が書かれているところを意識して読み分けるなど、文章の構成がわかるように指導し、国語力の土台となる読解力を伸ばします。

 読解力が育たなければ、国語だけではなく他教科でも、問題文を読み解いて出題の意図をつかむことができず、正答を導き出すのが難しくなってしまいます。

 また、古文の授業では導入として、昔をよく知ることで、新しい知識や道理を見つけ出す『温故知新』について考えてもらっています。

 私たちの便利な生活は、先人の知恵の積み重ねの上に成り立っています。その先人の知恵を学ぶ方法の一つが、古文・古典を学ぶことです。そして、美しいものを見て美しいと感動し、悲しい場面では悲嘆に暮れるという人の心の動きは、千年前でも二千年前でも変わらないところがあるはずです。その心を知って共感し、自分の心を豊かに育んでほしいと話しています。

 高3の授業では、私自身が大学入試に立ち向かうつもりで、生徒と一緒に学んでいます。小論文では毎年のように新しいテーマが取り上げられるので、話題になったニュースや出来事については、新聞や本、雑誌などにも目を通します。また、大学入試で取り上げられるであろうテーマについて、生徒と議論することもあります。小論文の書き方を教えるだけでなく、教員が常に新しいことを、さまざまな方法で学ぶ姿勢を見せたいと思っています。

プロジェクターやPowerPointなどを活用して授業を展開。生徒にもほかの先生からも面白くてわかりやすいと評判です。プロジェクターやPowerPointなどを活用して授業を展開。生徒にもほかの先生からも面白くてわかりやすいと評判です。
中1の国語の授業と、高3の小論文の授業を担当する横田先生。週に1度、中1のホームルームに訪れます。中1の国語の授業と、高3の小論文の授業を担当する横田先生。週に1度、中1のホームルームに訪れます。
保護者・卒業生・地域の方々と
生徒たちを見守りたい

――貴校では初となる女性の教頭を務められています。

 教頭になって2年目なので、まだ駆け出しです。中学校の担任を長く務めてきたので、クラスを受け持たないことに寂しさを感じることもあります。ですが教頭として、後援会(保護者会)や卒業生、学校周辺の地域の方々とのつながりを大切にしながら、生徒の学習環境をより良いものとするために尽力したいです。

 本校の後援会活動は活発です。文化祭では後援会のバザーが大人気で、たくさんの人々が訪れます。また、特に中学生は芋掘りや遠足、テーブルマナー講座など親子での行事も多く、家族で学校生活を楽しんでいるという声もいただいています。

 本校は今年度で創立80周年を迎えましたが、親子3代にわたって在籍してくださったご家庭もあり、卒業生が保護者として戻ってきてくれることも増えています。きょうだいでの入学も多く、とても喜ばしく感じています。

 地域の方々とは、本校と共催でクリーン(清掃)活動を行うなど、触れ合いの機会を増やしています。

 これからも周囲の方々と協力しながら、生徒の成長を見守っていきます。

生徒の声
中1 Tさん中1 Tさん

 授業を面白く盛り上げてくれる先生です。でも、授業でふざけたり、提出物を出さなかったりすると、かなり厳しく指導されるので、みんなしっかり、真面目に取り組んでいます!


中1 Eさん中1 Eさん

 先生の授業は、物語の登場人物の気持ちに寄り添いながら、内容を深く理解する進め方なので、興味深く教わることができます。また、先生の説明は簡潔でわかりやすいです。


中1 Yさん中1 Yさん

 先生は優しく、困ったことがあったらすぐに相談に乗ってもらえます。授業で教えてもらった色分けや線引きといったノートのまとめ方の工夫は、他教科の学習にも役立っています。

進学通信 2023年9月号
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