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私立中高進学通信

2025年4月号

自慢の学校行事みてください!

帝京中学校

「合唱」を通して生まれる団結力
一人ひとりの個性がクラスの力に

3年生による学年合唱では『正解』(RADWIMPS)を歌唱。中学最後の合唱に気合いが入ります。

3年生による学年合唱では『正解』(RADWIMPS)を歌唱。中学最後の合唱に気合いが入ります。

 中高6年間の一貫教育を行う同校には、2つの一貫コースがあります。

 学年ごとの行事は一緒に活動しますが、中学3学年がそろうのは「合唱コンクール」のみ。

 どのクラスも練習の成果を発揮するべく、みんなの思いを歌声に込めて挑みました。

理科・合唱コンクール責任教員/吉田健太郎先生理科・合唱コンクール責任教員/吉田健太郎先生

 2024年11月22日(金)、第28回目となる合唱コンクールが、板橋文化会館で行われました。中1~中3のクラス紹介の後に、自由曲と課題曲の2曲をそれぞれのクラスが披露。2つの一貫コースを設置する帝京の合唱コンクールは、中学全学年が参加する唯一の行事です。

「今年は昨年より会場が近くなったことで、多くの保護者の方に来ていただきました。私のクラスでは、約3分の2の保護者が来場されたようで、生徒たちも張り切っていました」(理科・合唱コンクール責任教員/吉田健太郎先生)

 合唱コンクールの練習期間は約3週間ですが、今年は“強化ウィーク”が設けられ、どのクラスも始業前、昼休み、放課後などに練習を重ねて本番に臨んだそうです。

「指揮やピアノ伴奏の生徒は、夏休み前から練習をしていました。私たち教員は彼らを後押ししながら、全生徒が同じ目線で頑張れるように働きかけ、一つの目標に向けて、生徒も担任も一緒に練習に励みました。最初は歌や伴奏、指揮がバラバラでしたが、練習が進むにつれて息が合っていき、『次はこうしたい』という目標が出てきました。クラスの団結力がだんだんと高まっていくのがこの行事の醍醐味ですが、『最優秀賞』という明確な目標があることも大きいと思います」

 自由曲の選曲は学年の候補曲のなかから選ぶそうですが、生徒からの「この曲を歌いたい」という強い要望によって、候補外の曲に挑戦したクラスもあったと言います。

「私の担当クラスでは、曲を『アレンジしたい』という声があがりました。自分たちで考えて積極的な意見が出てきたのは良かったと思います。音楽の先生にアドバイスをいただきながら、みんなで完成させました。この行事に取り組むうちにリーダーシップをとる生徒が出てきて、クラスの雰囲気や生徒たちの意識も変わりました。短期間に集中して臨んだことで、大きな成長につながったのかもしれません」

 閉会式で「最優秀賞」、各学年の「優秀賞」「審査員特別賞」が発表されると、各クラスから大きな歓声がわき起こりました。

 審査をした音楽の池田敦郎先生は、「パート練習で作った一つひとつのパーツを合唱として合わせる、そういうところが合唱コンクールの肝だと思います。全員が賞をとれるわけではありませんが、みんな頑張ってくれました。その過程も評価したいと思います」と総評を述べました。

 同校では昨年から、高1のみで行う合唱コンクールも始まりました。そうした機会にも今回の経験を活かしてほしいという池田先生の言葉で、合唱コンクールは幕を閉じました。

各表彰ののち、挨拶する東海林啓造校長先生。

各表彰ののち、挨拶する東海林啓造校長先生。

みんなの声が合わさって、気持ちが一つになった瞬間です。みんなの声が合わさって、気持ちが一つになった瞬間です。
ピアノ伴奏にも力が入ります。ピアノ伴奏にも力が入ります。
他クラスの合唱にも真剣に耳を傾けます。クラス紹介では、パフォーマンスを加えるクラスもあり、観衆を楽しませました。他クラスの合唱にも真剣に耳を傾けます。クラス紹介では、パフォーマンスを加えるクラスもあり、観衆を楽しませました。
講評を述べる池田先生。講評を述べる池田先生。
最優秀賞を獲得した中1のT・Rさんのクラス。指揮を務めたT・Rさんはうれしさで笑顔に。最優秀賞を獲得した中1のT・Rさんのクラス。指揮を務めたT・Rさんはうれしさで笑顔に。
優秀賞〈ピアノ〉中3 K・Rさん
優秀賞〈ピアノ〉中3 K・Rさん

 みんなが練習を積み重ねて、直前まで集中して仕上げていく過程がこの行事の楽しいところです。私のクラスは人数が少ないので不利だと感じていましたが、今回は全体リハーサルの時に手応えを感じました。3年間同じメンバーなので、積み重ねで一体感が生まれたのだと思います。伴奏を務めながらパート練習を引っ張っていくことができたので、自分も成長できたと思います。

最優秀賞〈クラス紹介〉中1 G・Tさん
最優秀賞〈クラス紹介〉中1 G・Tさん

 この行事の好きなところは、1年生から3年生までが対等に競える点です。リハーサルの時よりも本番で緊張してしまい、授賞の発表は信じられない気持ちでした。一人ひとりの合唱コンクールに懸ける気持ちが授賞につながったと思います。意識したのは大きな声を出すことです。勝ちたいという強い気持ちでクラスを受賞に導くことができたと思います。

最優秀賞〈指揮〉中1 T・Rさん
最優秀賞〈指揮〉中1 T・Rさん

 最初はバラバラだったみんなが一致団結して頑張れるところがこの行事の良い点です。僕は指揮者だったので、みんなのペースを調節できるように頑張りました。普段からみんなが元気すぎるので、静かにしてもらうのが大変な時もありました。うちのクラスは賑やかですがやる時はしっかり真面目にやるクラス。先生もフォローしてくださって出た結果だと思います。

最優秀賞〈クラス紹介〉中1 I・Hさん
最優秀賞〈クラス紹介〉中1 I・Hさん

 クラスの絆や団結力が歌に表れるので、各クラスの違いや個性を感じられるのが合唱コンクールの魅力だと思います。私はクラス紹介をしたのですが、緊張して、舞台裏で何度も台本を読み返しました。リハーサルではリズムが速くなってしまいましたが、本番では修正できました。指揮者がみんなに合図を送ってくれて、チームワークを発揮できたので良かったです。

審査員特別賞(クラス)中3 N・Kさん
審査員特別賞(クラス)中3 N・Kさん

 この行事の見どころは3年生全員で歌う学年合唱で、迫力があります。クラス合唱は最後まで混戦状態でしたが、1年生に賞をとられてしまって悔しいです。でも一人ひとりがしっかり声を出してくれたから、審査員特別賞を授賞できました。普段はあまり話さないような人ともコミュニケーションが取れたので、練習を通じてクラスの雰囲気も変わった気がします。

審査員特別賞(個人)〈ピアノ〉中1 I・Aさん
審査員特別賞(個人)〈ピアノ〉中1 I・Aさん

 ピアノ伴奏を担当しました。みんなの歌と合わせることが一番大切なので、練習を通じてクラスメートと仲良くなれたことが一番良かった点です。合唱コンクールは、みんなのことを知る良いきっかけになる行事だと思います。緊張で歌のリズムが速くなってしまっても、お互いにサポートし合って頑張りました。今日はみんなの歌や指揮とも一番うまく合わせられたと思います。

審査員特別賞(個人)〈指揮〉中2 H・Hさん
審査員特別賞(個人)〈指揮〉中2 H・Hさん

 うちの合唱コンクールは、審査員特別賞に個人部門があって、ピアノや指揮者が頑張った分だけ評価してもらえるのが良いと思います。指揮者として、どうしたらみんながついてきてくれるのかを考えましたが、自分が一生懸命に取り組んでいたらみんなも応えてくれました。ほかにも前回の最優秀クラスの指揮を何度も見て研究するなど、真剣に取り組みました。

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