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私立中高進学通信

2023年9月号

私たち、僕たちが大好きな先生

国士舘中学校

今年度から中1のクラス担任になったお2人の先生です。
その意気込みを伺いました。

英語科 嶋田沙都先生

英語科 嶋田 沙都(しまだ さと)先生
大学の英文科を卒業後、英語科教員として同校に赴任する。初年度は高校の英語科で、2年目以降は中学の英語科で教える。
2023年度から初めて中1のクラスを担任する。中学バスケットボール部の顧問を務めるが、未経験のためルールから勉強中。

生徒の近くに寄り添い
話しかけやすい存在でありたい
嶋田先生と、担任を務めるクラスの生徒たち。嶋田先生と、担任を務めるクラスの生徒たち。

――私立中高一貫校の教員になった経緯を教えてください。

 子どもの頃から誰かのお世話をすることが好きでした。高校の恩師が当時とても親身に相談に乗ってくださり、自分もそういう先生になりたいと思いました。中学の時、ボストンに留学して楽しかったので、もっと英語の勉強をしたいと思い、英語の教員をめざすことにしました。自分も中高一貫校で学生生活を送ったので、同じような環境の学校で教えたいと思いました。

――今年初めて担任のクラスを受け持ったそうですが、どんな意気込みをおもちですか?

 昨年までは英語の授業を受け持ったり、副担任をしたりという経験はありましたが、今年初めて中1のクラス担任をすることになりました。教員になるからにはクラス担任をしたいと思っていたので、とてもうれしく、ますます頑張ろうと気持ちを新たにしています。教科の授業だけをもっていた時と比べ、生徒の気持ちや行動、提出物など、より多くのところに目を向けないといけません。生徒たちもいつもテンションが高いわけではなく、落ち込んでいる時もあり、そうした変化にも目を配る必要があります。今は毎日が勉強だと思って過ごしています。

――どのようなクラスにしていきたいですか?

 生徒にとって学校が楽しく、毎日行きたくなる場所であってほしいと思います。友達に会いに行く感覚でもよいと思います。今のクラスは個性の強い生徒が多く、まだまとまりにくい面もありますが、体育祭などの行事を経て団結が強くなりつつあります。一人ひとりがこのクラスで良かったと思えるようにしていきたいと思います。

――英語の授業ではどのようなことを心がけていますか?

 中高を通して英語学習は高3までずっと続きます。中学の初期で苦手意識をもってしまうとずっと引きずってしまいます。逆に中学の英語が今後の基礎になるので、ここをきちんとやっておけば留学することも可能です。中学で英語が嫌い・苦手にならないよう気を配り、少しでも英語力を伸ばしてあげられるような、英語の楽しさや相手に通じた時に喜びを感じられるような授業を心がけています。英語嫌いになりかけている生徒をしっかりフォローするとともに、英語が得意な生徒はより伸ばし、いろいろなことにチャレンジできるようにしていきたいと思います。

――生徒とはどう接していますか?

 話しかけやすい存在でありたいと思っています。教員と生徒では立場の差もありますが、できるだけ生徒の近くに寄り添うようにして、相談しやすいお姉さんのように見てもらえたらいいなと思っています。そのために、自分からどんどん生徒に話しかけるようにしています。中学生の時に教えて現在高校生になっている生徒が、今も話しかけてくれた時はうれしくなりますね。

英語科 小山 誠(こやま まこと)先生
大学の英文科を卒業後、日本の私立高校、ニュージーランドのPapanui High Schoolで教鞭をとる。
同校に赴任してからは高校の英語を担当する。2023年度から同校中学校に異動し、中1のクラスを担任する。
バドミントン部の顧問を務める。

中学3年間で個から集団への
成長を遂げてほしい
小山先生と、担任を務めるクラスの生徒たち。小山先生と、担任を務めるクラスの生徒たち。

――教員になろうとしたきっかけは何ですか?

 中学生から高校生にかけて素晴らしい先生と出会い、その影響を受けたことが教員になりたいと思った最大の理由です。私自身は公立校出身ですが、特に違和感はありません。本校に赴任するまでは別の学校にいましたが、教員に求められる役割は変わらないと思うので、さほどギャップは感じていません。

――昨年度までずっと高校で教え、今年から中1の担任になられましたが、やはり違いはありますか?

 ずっと高校生を教えていたので、中1の担任になって大きな違いを感じています。高校生には抽象的な言葉を使って話をしたほうが通じやすいのですが、それだと中1生には伝わりにくいので、言葉の選択から考えてコミュニケーションを図るようにしています。それは英語を話すのに匹敵するくらい難しく、試行錯誤を続けています。

――そういう意味ではクラスの運営も難しい面がありますか?

 高校のクラス運営とは別物と思うくらい差がありますね。私自身、クラスとは生徒が一人の時もみんなといる時も安全で安心できる空間であってほしいと考えており、そういうクラスをつくるように心がけています。中学3年間で考えると、中1は個々のことを、中2は集団のことを、中3は集団の中での個々の役割を考えるようにと生徒に話しています。

 ちょうどスポーツチームのように、1年目で個人のスキルを磨き、2年目でチームプレーを高め、3年目でチーム内でどういう役割を果たしていくべきかを意識するという成長の仕方と同じです。3年間でクラスのメンバーは変わっても、個から集団へと成長し、良いチームとメンバーができることが理想的だと考えています。また、現在のクラスには積極的に発言する生徒が多く、高校のクラスとは違った印象を受けています。

――英語の授業ではどのようなことを心がけていますか?

 英語は言葉なので、言葉を大事にすることを第一に、日本語と英語との違いをしっかり受け入れ、気づいてほしいと思っています。その違いに気づけば英語が話せるようになるでしょう。中1では英語が週7コマあり、そのうち2コマは各教員の裁量に任せられている英語Lという授業です。この時間に、言葉を分析し解釈し、伝える技術を磨く「ランゲージアーツ」などの新しい試みをしています。

――生徒とはどのように接しようと思っていますか?

 教員がこうありたいと理想を掲げても、生徒たちは教員の内面からにじみ出るものを感じて反応します。ですから、日々接するなかで生徒の反応を見て、自分からにじみ出るものを察し、それに対応していこうと思っています。風に任せる柳のようにと言いますか…。よく言えば自然体ということでしょうか。

進学通信 2023年9月号
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