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私立中高進学通信

2024年8月号

校長先生はこんな人!

日本大学豊山女子中学校

自分の意志で
豊かな人生の選択ができる
そんな女性を育てたい

黛 俊行 (まゆずみ・としゆき)校長先生

黛 俊行 (まゆずみ・としゆき)校長先生
1965(昭和40)年、茨城県出身。茨城県立竹園高等学校から、日本大学理工学部数学科に進学。
数学の教員として日本大学豊山女子高等学校・中学校に着任。
その後、男子校である日本大学豊山高等学校・中学校で指導に当たり、
再び日本大学豊山女子の教壇に立つ。同校の教頭を経て、2024(令和6)年度より現職。
「校長通信」と題し、同校の公式Facebookや公式Instagramにて在校生や卒業生、受験生に向け情報を発信している。

恩師のように一人ひとりと
寄り添う姿勢を大切にしたい

 私が教員をめざしたきっかけは、私が中1の時に担任をしてくださった恩師との出会いにあります。その先生は、生徒一人ひとりに分け隔てなく接してくださり、それぞれの個性を認め、その気持ちに寄り添ってくださいました。先生のおかげでクラスの雰囲気はとても良く、クラスメートとの絆も強まりました。

 将来、その先生のような教員になりたいと決めた私は、先生の担当教科である数学を真剣に勉強しました。ちなみに、今でもその先生とはお付き合いを続けさせていただいております。

 こうして私は数学の教員となるために、日本大学理工学部数学科へ進学しました。友人にも教員志望者が多く、励まし合いながら教員採用試験に向かって勉強したことが強く心に残っています。そして大学を卒業した後、本校に着任しました。新任教員の頃から、恩師のように生徒の声に耳を傾け、本音で向き合うことをめざしてきました。校長となった今も、その姿勢を大事にしています。

何もない“0”から
新しい“1”を生み出せる女性を

 現在、本校がめざす教育を『アントレプレナーシップ』の一言で表現しています。キャッチコピーは『0to1』。「何もない “0”から新しい “1”を生み出すこと」を意味します。

 今後の社会は予測困難であり、特に女性は男性よりも、人生の大きな選択をする場面が多いと思います。その時に自分の意志で「豊かな人生の選択ができる力を身につけてほしい」という願いを『アントレプレナーシップ』や『0to1』という言葉に込めています。

 こうした力が身につくように、『教科学習』と『探究学習』を両輪とした教育を実践しつつ、一人ひとりの進路を実現させることに注力しています。なかでも『探究学習』では、生徒が失敗を恐れずにチャレンジできる、自ら探究を深めていける環境を、さらに整えていこうと考えています。

 中学では教科書の内容を掘り下げながら、中1では『数学探究』に、中2では『理科探究』に取り組んでいます。一人ひとりが文理に関係なくテーマを決めて研究に打ち込み、学びの集大成となる中3では全員がPowerPointを駆使して卒業発表を行います。ユニークなテーマが多く、「笑いが健康にどのような影響をもたらすか」を研究した生徒もいましたね。

教員の想像をはるかに
超えた成果を出せるように

 高校に入ると、コースによって探究内容が異なります。本校では高1から進路希望によって、国公立大や難関私立大、難関学部をめざす『A特進クラス』、日本大学への進学を中心に考える『N進学クラス』、理数分野のスペシャリストを育成する『理数Sクラス』の3コースを用意しています。

『A特進』では、高2の修学旅行でアメリカを訪れます。訪問先のひとつにハーバード大学があり、全員が学生や教授を前に英語でプレゼンテーションをするため、その準備として研究に励むのです。

『N進学』では、日本大学の学部や企業との連携によるゼミでの探究、本校の教員によるゼミでの探究、ゼミに所属せずに個人やグループで研究を進めていく探究の3つから選んで研究を進めます。

 ゼミは10以上あり選択肢が豊富で、専門家からアドバイスやサポートを受けられるように『プロフェッショナル登録制度』も設けました。私は外に出ることが多いので、いろいろなところで本校の探究学習の話をして、協力していただける外部団体を増やしています。

『理数S』では、少人数のグループを結成して、物理・科学・生物・数学の中から1分野を選び、研究テーマを決めます。そして専門家のアドバイスを受けながら、3年をかけて研究を進め、日本語と英語で論文を執筆し、卒業までに完成させます。『A特進』『理数S』では、探究の成果を大学入試の総合型選抜に活かすサポートも行っています。

『探究学習』において重視しているのは、レールを敷かないことです。お膳立てされたレールに生徒が乗ってしまうと、おおよその到達地点がわかってしまうのです。そのため、私たち教員の想像をはるかに超えた成果を出せるよう、大学の先生方や企業の方々にもあえて「なるべく手を貸さないでください」とお願いしています。

 このように、生徒がさらに果敢なチャレンジを志す学校へと本校をリードし、生徒各自が自らの意志で数多くの選択肢をもてる力を、私たち教員と共に歩みながら身につけてもらいたいと思います。

[沿革]
1966(昭和41)年、日本大学豊山高等学校の校長だった牛山栄治先生により開校。1986年には中学校を新設。2016(平成28)年、高等学校創設50周年・中学校創設30周年記念式典を挙行。2026(令和8)年に創立60周年を迎える。日本大学の教育理念『自主創造』に基づき、高い学力と豊かな人間性を育成。個性を確立し創造力をもつ生徒の育成を実践している。

進学通信 2024年8月号
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