Oops! It appears that you have disabled your Javascript. In order for you to see this page as it is meant to appear, we ask that you please re-enable your Javascript!
LINEで送る

スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト スクールポット中学受験版 - 首都圏版学校情報検索サイト

X フェイスブック

私立中高進学通信

2023年1月号

卒業生が語る私の成長Story

目黒学院中学校

兄姉の影響を受け入学
少人数の環境が成長を支えてくれた

アメリカの臨床心理学者メグ・ジェイの名言である“将来のために、今やるべきことを惜しみなくやりましょう”と英語で書かれたスケッチブックを持っている深澤さんの写真です。

北海道大学 理系学部 1年
深澤 宙偉 ひろい さん

スケッチブックに書いてくれたのは、大学の授業で出会った言葉。アメリカの臨床心理学者メグ・ジェイの名言です。
「“将来のために、今やるべきことを惜しみなくやりましょう”というような意味です。この言葉を常に意識しています」

1940年に設立され、「明朗・勤勉・礼節」を建学の精神とする同校。生徒一人ひとりの個性と、自らの人生を自身で決めて歩む強い精神力を育んでいます。2021年度に卒業したばかりの卒業生に、お話を伺いました。

4人きょうだい全員が
目黒学院の出身
インタビューを受けている深澤の写真です。高校時代は硬式テニス部に所属し、汗を流していたという深澤さん。

 中目黒駅から徒歩約5分。通行量の多いにぎやかな大通りから1本中に入った場所に位置する目黒学院。ここで中高6年間を過ごした深澤さんは、4人きょうだいの末っ子で、ほかの3人の兄姉たちも全員が同校の出身です。特にお姉さんがよく学校生活の話をしてくれたそうで、「進路に悩んだときなど、先生方が親身になって相談に乗ってくれるよ」と聞いていたこともあり、安心感をもって同校を選んだそうです。

 また、小学生時代から文化祭などの学校行事を見に来ていたため、同校の雰囲気を肌で感じる機会も多かったといいます。

「楽しそうな学校だなという印象が強かったですね。ある年の文化祭では、校長先生が焼きそばを振る舞っていて、僕に『入学したら、いっぱい食べさせてあげるよ!』と冗談交じりに話しかけてくれたんです。子どもでしたから、そんなたわいのないやりとりがうれしかったことを覚えています。入学後は実際に食べさせてもらえました(笑)」

自信がついた
アジア語学研修

 校長先生とのやりとりからもうかがえるように、同級生だけでなく、先生と生徒、先輩と後輩も分け隔てなく仲がいいところが同校の魅力。取材当日も、久々に顔を合わせた後輩から気さくに声をかけられ、談笑をしていた深澤さんの姿が印象的でした。

「目黒学院は少人数制で、僕の学年も13人程度でした。ずっと同じメンバーで過ごすため、いろいろな人ととても仲良くなれます」

 6年間の学校生活を振り返った深澤さんは、「とにかく楽しかった」とはつらつと答えます。特に印象に残っているのが、中3で2週間ホームステイをしたアメリカ語学研修、高1でマレーシアとブルネイへ行ったアジア語学研修といった海外経験です。小4で英語を習い始め、中学入学前から英語は好きだったそうですが、本格的に話す経験は、同校に入学してから積んでいきました。

「クラスの人数が少ないため、一人ひとりが授業中に発言をする機会が、ほかの学校よりも多いと思います。だから、より英語が得意になったんじゃないかなと思います」

 中学での学習の成果が目に見える形で現れたのが、高1でのアジア語学研修でした。ブルネイでさまざまな国の学生たちと交流をした際には、言葉がうまく通じなくて困っているほかの学生の間に入り、通訳を引き受けるなど、積極的に多くの人とかかわっていきました。また、人前でスピーチをする機会もあったそうですが、その際には自身のスピーチだけでなく、会の司会進行や挨拶までも務めたそうです。

「語学研修では、日常とは全く異なる経験ができました。マレーシアは多民族国家なので、さまざまな文化が共生しているところが日本と違い、興味深かったです。食事もおいしかったですし、街の雰囲気を感じながら歩くことも楽しかったです。そのような普段とは違う環境の中で、リーダーシップを発揮し行動できたことがとても良い経験になりました」

学生起業も視野に
多くのことを学びたい

 現在は、東京から遠く離れた北海道の地で学んでいる深澤さん。もともと多くのことに興味をもっていたため、大学の志望学部を決める際には、理系と文系、どちらに進もうかすら決めかねていたといいます。最終的には、より自分の興味がある理系の道を選びましたが、テストで思うような成績が取れなかったりと、落ち込むこともあったそうです。そんな時に先生がかけてくれた「まだ挽回できる」という励ましの言葉が心に響き、見事大学合格を果たしました。

 大学での1年目は、一般教養を含むさまざまな総合科目から講義を選択でき、今後専攻する学問を見つけていく期間だといいます。

「理系学部の学生でも、経済学や詩など幅広い種類の講義を受けられ、さまざまな学びに触れられるのが楽しいです。僕は夏休みを使って会計学を学びました。プログラミングもやってみようかなと思っているところです」

 大学での学びを活かし、将来は科学ジャンルで起業をしたいと考えているそうです。

「起業をしたいと思うようになったきっかけは、母親です。社会保険労務士として自分で会社を立ち上げ、多くの苦労があったと思いますが、現在は従業員を雇って会社を維持している母の姿を昔から見ていました。なので僕も社会の需要を見つけ、ビジネスを立ち上げていければと考えています」

 先生が家族のように、親身になって接してくれる目黒学院の環境で、のびのびと成長した深澤さん。大学進学後も、興味のあることに臆せずチャレンジしていく姿勢がうかがえました。

恩師からの応援メッセージ
素直さと思考力を武器に
夢を広げていってほしい
中1から高1までの4年間、担任を務めた大西先生と深澤さんが横に並んでいる写真です。中1から高1までの4年間、担任を務めた大西先生と。

 中高時代の深澤くんは、本当に元気いっぱいで、エネルギーにあふれた生徒でした。友人たちと走り回り、雪が積もればすぐに外へ飛び出していく。いつも楽しそうにしていたことが印象的です。彼はそのエネルギーをうまく勉強へと転換したため、花開いたのだと思っています。言われたことに従う素直さがありながらも、自分にとって何が重要かを考える力もありました。受験勉強でも、理解が足りないところは、積極的に教員に質問しながら、自習室でコツコツ勉強している生徒でしたね。理系の世界にはゴールがありません。今後も勉強を続け、国内外で自分の夢をもっと大きく広げていってほしいです。(大西正先生)

(この記事は『私立中高進学通信2023年1月号』に掲載しました。)

進学通信 2023年1月号
紹介する学校
共学校 共学校   女子校 女子校   男子校 男子校
この号のトップに戻る 進学通信一覧を見る
ページトップ