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私立中高進学通信

2023年7月号

中1の始め方

目黒学院中学校

「好き」を掘り起こし
個性を引き出す
環境

「はい!」と元気よく手を挙げる生徒たち。数学の授業にも慣れてきました。

「はい!」と元気よく手を挙げる生徒たち。数学の授業にも慣れてきました。

中1生が新しい環境に慣れること。そして、毎日楽しく学校へ通い、学習に取り組むリズムを作ること。そのために同校では、教員が積極的に対話と働きかけを行っています。

少人数だからこそできる
家族のような目配り
休み時間はクラスメートと絵を描いて過ごすFさん(中1)休み時間はクラスメートと絵を描いて過ごすFさん(中1)

 お昼休みの校舎に、生徒たちのはじけるような声が響いています。入学してまもない中1生の教室でも、その様子に変わりはありません。

「みんな明るくて、いつも教室はにぎやかです」

 と話すのは中1のFさん。少人数制を掲げる同校の2023年度入学生は、2クラス編成で各15人です。

「席が前後の子に声をかけていたら、いつのまにかクラスみんなと仲良くなれました。体育祭などの行事や『総合的な学習・探究の時間』を通じて、違う学年の人とも早く交流したいです」

 同じく中1のKさんは、今後の学校生活に胸を膨らませています。

「ノートを閉じて、生徒同士で議論する時間もあります。英語科の先生は授業以外でも英語で話しかけてくれるなど、面白い先生が多いです」(Fさん)

「それに先生は優しくて、何でも話せる存在です」(Kさん)

 目黒学院生となって1カ月足らずの中1生から、すでに厚い信頼を得ている先生方。中1担当の小島陵亮先生と土田恒先生に、同校の中1導入期における取り組みについてお話を伺いました。

「新入生向けに、学習方法を指導するガイダンスを行う学校も多いようですが、少人数制で日常的に生徒一人ひとりをサポートできるため、全体に向けて指導を行う時間は設けていません」(小島先生)

「その分、対話を重ねます。小学校と中学校には大きなギャップがあり、中1生は自覚がなくても環境の変化に戸惑っているからです。その不安を払拭できるよう、生徒が登校したら教室に出向いて会話し、悩みがありそうだと感じたら、対面で話す場を設けています」(土田先生)

 同校はQOSL(学校生活の質:Quality Of Student Life)の向上をめざし、スクールカウンセラーを常駐させるなど、生徒をサポートする体制を整えています。それに加え、一番身近な存在となる教員と、まるで家族のように会話をしたり、相談できたりする信頼関係を築けるよう、教員側から働きかけています。こうした指導により、生徒は「学校も自分が安心して過ごせる『居場所』なんだ」と思えるようになるのです。多感な思春期の6年間を過ごす学校が「支えてくれる人がいる自分の居場所」と実感できることは、心の安定にもつながるはずです。

TIME LINE

勉強はより良く生きるための手段と
毎日の学習を通じて気づかせる
弓道部の入部を希望。「今、結果待ちです」とKさん(中1)弓道部の入部を希望。「今、結果待ちです」とKさん(中1)

 学習面ではどんな取り組みをしているのでしょうか。同校では建学の精神「明朗・勤勉・礼節」の下、自らの意志で道を拓く力が身につくよう、生徒を導いています。

「現代社会を生き抜くために欠かせない発信力を鍛えるため、中1の導入期は『発言できる場づくり』を意識し、授業を進行しています」(小島先生)

「勉強と聞くと苦手意識をもつ生徒も、自分の生活や興味に直結すると楽しく感じられるものです。例えば社会科の授業では、鉄道路線図を持ち出した途端、鉄道好きの生徒が瞳を輝かせて授業に集中します。学習を生活といかに結びつけ、生徒の興味を掘り起こせるかにも力を入れています」(土田先生)

 生徒に寄り添い、勉強に楽しさを見いだせるよう工夫を凝らし、「個々の能力を伸ばしてほしい」と心を砕く先生方に見守られながら6年間を過ごした生徒には、どんな成長があるのでしょう。

「違いを認められる人に育ってくれていると感じます。自分の個性を大事にしてもらえたから、他者の個性も尊重したいという想いをもってくれるのでしょう。また、こちらから『これをやりなさい』と指示するのではなく、自ら興味をもった学びを選べるカリキュラムを導入しているので、自分に向き合い、自分の頭で考える力がしっかり身についていると感じます」(土田先生)

「上級生は下級生を見て、『まだ何もわからなかった自分』を思い出すのでしょう。縦割りの行事などでは、下級生に優しく接している姿を見かけます。他者に優しく、面倒見も良く、自分が好きなことを見つけて一生懸命になる、そんな生徒が多いと自負しています」(小島先生)

食事中は前を向く決まりですが、ついつい近くの席の友達と談笑してしまいます。食事中は前を向く決まりですが、ついつい近くの席の友達と談笑してしまいます。
「毎日、元気いっぱいですよ」と笑顔で中1生の様子を語る先生方。「毎日、元気いっぱいですよ」と笑顔で中1生の様子を語る先生方。
上級生と学び、学習方法を知る
中1生担任・社会科 土田 恒先生中1生担任・社会科
土田 恒先生

「総合的な学習・探究の時間」では、自分が興味のあるテーマを見つけ、学年を越えて集まり学習します。中1段階から高校生のプレゼンテーションを見て学んだり、調べ方を教えてもらったりと、先輩の姿勢からも学べるこの取り組みは、中高一貫教育だからこそ実現できる学習です。

挑戦し、時に壁にぶつかりながら学ぶ
中1生担任・英語科 小島陵亮先生中1生担任・英語科
小島陵亮先生

 教室にはWi-Fiを完備し、中1からiPadを全員に貸与しています。失敗から学べることもあるという考えから、使用制限は最小限に留めており、生徒は思考錯誤してITリテラシーを実践的に身につけていきます。もちろんトラブルに巻き込まれないように注意を払っています。

(この記事は『私立中高進学通信2023年7月号』に掲載しました。)

進学通信 2023年7月号
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