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私立中高進学通信

2021年9月号

私学だからできるオリジナル教育

八王子学園八王子中学校

生徒と教員がともに学ぶ
多彩な講座が揃う「探究ゼミ」

生徒自ら設定した課題をグループワークで研究する同校の「探究ゼミ」。
数学科の教員ながら「法」の講座を開講した宇野剛史先生にお話を聞きました。
各教員が工夫を凝らした講座を展開する「探究ゼミ」。

各教員が工夫を凝らした講座を展開する「探究ゼミ」。

数学科の教員が
「法」講座を開講

 課題解決力・プレゼンテーション能力・論理的思考力を育成する年間のプログラム「探究ゼミ」で、高度なアクティブラーニング型授業を行っている同校。後期の課程では、中学の全学年の全教員がそれぞれ開講するゼミの中から、学年に関係なく生徒が一つの講座を受講し、教員や生徒間で議論を重ねながら、さまざまな課題研究に取り組みます。

 いずれの講座も知的好奇心をくすぐるバラエティーに富んだものですが、ゼミのテーマは各教員の専門教科に直結する内容とは限りません。数学科の宇野剛史先生は、昨年の探究ゼミで「法について考える」を開講しました。

「個々の講座の具体的なテーマは、SDGsなど全講座に共通する大きなテーマを踏まえたうえで、各教員が毎年自由に設定しています。私の場合、昨年は日常生活で大切な社会的ルールや法について生徒たちと一緒に学んでいきたいと考えました。専門分野ではないので、生徒たちと同じスタートラインに立ち、課題に対して議論を重ね、生徒たちとともにまさに『探究』しました」

答えは一つではない
「法」の解釈や見解

 宇野先生のゼミは「ゴミ出しに関する議論」に始まり、「司法と消費者保護」「憲法の意義」「司法」を考え、最終的に「模擬裁判」を行いました。

「民事裁判を想定し、民間人の間で起こりうるトラブルを受講生16人全員にゼロから考えてもらいました。そのなかから3つの事例『イラストの著作権について』『使用貸借~物の貸し借りを通じて~』『雇用契約』をピックアップして、グループワークで法律的な見地などを調べ、議論を尽くし、各グループが裁判の結果として考えられる見解を資料にまとめ、『模擬裁判』という形で発表しました。民事裁判は、原告・被告双方の立場や状況によってさまざまなケースが考えられます。決定的な結論は出せませんので、想定できる解釈・見解を各グループにすべて発表してもらいました」

 簡単に答えを出せないことに意味があり、立場によりものの見え方や考え方が異なることを理解することは、中学生の年代にとって大切なことと宇野先生は話します。

「中学生は一方的な結論に向けてつき進むことも多い年代ですが、ゼミ終盤の模擬裁判に向けてのグループワークでは、係争にかかわる登場人物それぞれの立場を考慮したうえで、多面的・多角的に考察できていることに生徒たちの成長を感じました。これは本校のモットー『人格を尊重しよう』にも通底する力です。学びの本質は、自分が抱いた興味への理解を深めるために知識を肉付けしていくこと。中学3年間の探究ゼミで深く調べ尽くすことで、生徒には生涯学び続けるための基礎を培ってもらいたいと思います」

「探究ゼミ」の年間課程
学年別目標
中1 調べる(=図書館やインターネットでの調査方法)
中2 話す(=プレゼンテーション力)
中3 書く(=リポート、論文形式にまとめる力)

前期

 中1が「八王子学」として地元の八王子、中2が「修学旅行の事前学習」として広島・京都・奈良、中3が「海外研修の事前学習」としてオーストラリアについて、その土地の歴史や文化などの調べ学習をグループワークで行います。クラス単位ではなく、興味の対象が似ている生徒同士がグループとなり、研究成果を学園祭でプレゼンテーションします。クラスの異なる生徒が集まることで、新たな友人関係も作られ、学びを向上させるエネルギーにもつながります。


後期

 中学の担当教員がそれぞれ独自のゼミを開講。2020年は、SDGsを共通のテーマにした全18講座が実施されました。後期の特徴は、学年に関係なく中1~中3まで同じゼミで一緒に学ぶこと。学年末に発表会が用意され、全講座の代表が約7分間でそれぞれ研究成果をプレゼンテーションしていきます。発表会では全教員の採点により、優秀ゼミを選出します。その模様は保護者にも配信されています。


2020年度後期探究ゼミ 講座一覧(全18講座)
講座① 人生の参加費  ~貧困と格差を考える~ 講座⑩ AIの活用方法と今後の付き合い方について
講座② 食料について考えてみよう 講座⑪ キュレーションサイトを作ろう
講座③ 医療と生命倫理 講座⑫ 模擬国連開催!
講座④ 健康って何? 講座⑬ お気に入りの場所を、いつまでも。
講座⑤ これからの乗り物のあるべき姿 講座⑭ 持続可能な漁業(資源保護・養殖・漁業について)
講座⑥ 水はどこから来てどこへ行くのか 講座⑮ レッドリストとその背景
講座⑦ 歴史研究室 中学出張版 講座⑯ 法について考える
講座⑧ 日本語・ふしぎ発見 講座⑰ ブーメランの解析
講座⑨ ジェンダー平等は可能か 講座⑱ ごみ問題を考える

ゼミではロイロノート・スクールをフル活用。
生徒たちの回答を一覧で表示・共有することで理解も深まります。

全校生徒の前で各ゼミの代表が研究成果を発表します。事前準備も重ねることでプレゼンテーション力が高まります。全校生徒の前で各ゼミの代表が研究成果を発表します。事前準備も重ねることでプレゼンテーション力が高まります。
クラスや学年の垣根を越えた、生徒同士のディスカッションによる学び合いが、深い思考力や表現力を育みます。クラスや学年の垣根を越えた、生徒同士のディスカッションによる学び合いが、深い思考力や表現力を育みます。
協調性とリーダーシップを生む
学年を越えたグループワーク

「後期は、学年を越えて3学年の生徒が同じゼミで学びます。昨年の私のゼミでは、中3生を各グループのリーダーにし、そこに中2生・中1生が加わる形でグループ分けをしました。また、どのグループにも属さない中3生一人を配し、ファシリテーターとしてリーダーたちのフォローをしてもらいました。学年もクラスも異なり、初めはよそよそしかった雰囲気もグループで協働することでまとまり、法律を調べる、トラブルの事例を練り直す、発表資料の推敲をする、さまざまな見解を考えるなど、役割分担も生徒たち自らが決めていきました。普段は比較的物静かなタイプの生徒たちが多かったのですが、ゼミでは中3生が下級生をまとめようとリーダーシップを発揮する姿が見られました。部活動だけでなく、学びの場でも先輩・後輩がお互いに刺激を与え合う貴重な機会だと思います」(宇野先生)

先生から一言
毎年生徒のプレゼン力がつくことを実感します
数学科/宇野剛史先生数学科/宇野剛史先生

 探究ゼミでは、ゼミの授業から発表会まで人に伝える機会を多く設けています。毎年、生徒のプレゼンテーション力が明らかに高まっていることを実感しています。

 ゼミを進めるうえで大切にしていることは、生徒の話を聞いて、一緒に考えること。想定外だったのは、課題を解決してくうえで、生徒たちが友達やほかの教員、保護者など多くの人に相談をしながら進めていたことです。全力で取り組んでいることが見て取れ、うれしい驚きでした。私自身も講座内容など社会科の教員に助言を仰ぎながら授業を進めていきました。 

「法」について掘り下げることで、教科横断型の授業にもなり、「公民」が生活に直結することへの理解も進んだと思います。生活に則したゼミだったので、生徒には生きていくうえで必要な知識として学んだことを今後に活かしてほしいと思います。

(この記事は『私立中高進学通信2021年9月号』に掲載しました。)

八王子学園八王子中学校  

〒193-0931 東京都八王子市台町4-35-1
TEL:042-623-3461

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